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完全オンライン型の、動画制作ができるようになる赤ペン先生やってみた。

動画をwebマーケティングで活用するときのクリエイティブとして、一つの原則があります。それは、その動画を掲載・配信するメディアにテキスト情報があるとして、そのテキストで視聴者が理解できていれば、そのテキスト情報は動画にする必要がない、というものです。

デジタルマーケティングが普及して、コピーライティングの研鑽を積み、文章作成の工夫を重ねた人は増えているでしょう。ネットショップの商品売上やメルマガからの資料請求コンバージョンの向上。採用応募促進など、活動の場は実に様々です。

こうしたテキスト作成能力を有する人が、その能力を拡張するような動画をつくれるようになれば、とても価値があるのではないかと考え、ライティングもでき、動画も制作できる人材を育成するための、『WriTuber(ライチューバー)』というオンラインプログラムを提供していたことがあります。このプログラムは以下のような特徴がありました。

●完全オンライン型
●週に一回、コーチとしての私が動画制作のお題を出す
●お題は下記よのうなもの。
・商品購入ページに掲載する商品紹介動画
・リリースに掲載するイベントレポート動画
・採用ページに掲載する社員インタビュー動画

●お題に対して参加者が動画を作成

●動画制作は同じツール(1Roll)、同じテンプレートを使用
●作成した動画はFacebookグループに投稿
●動画に対してコーチがレビュー、アドバイス

●同じお題に対し、同じテンプレートを使った多様な動画ができあがるので、参加者は他者の動画を見ても学びがある。
●このプログラム修了後、1Rollを導入した方には、初月費用を免除。

このプログラムは、プログラム提供者(ベンダー)の立場からすると、「セミナーマーケティング」と「見込客育成・リードナーチャリング」という二種類の要請から始まりました。

このプログラムで使用した動画制作ツール「1Roll」は、月額5万円で動画撮り放題のサブスクリプションビジネスです。プロでなくても、ビジネスに使える動画を業種や目的に応じてiPhone、iPadで制作・配信できます。

集客の主要手段として、動画マーケティングに関するセミナーを行っていたのですが、そこから更に導入を後押しするワンプッシュ施策を行いたいという考えがありました。また、トライアル利用者が導入に踏みきれない状態を後押しする施策も必要としていました。この二つの要請と、顧客の動画を活用したプロジェクトを成功させるカスタマーサクセスの目的から考え出したのが、WriTuberプログラムでした。

WriTuberプログラムは、ベンダー視点から見ると下記のような位置付け・結果になりました。

●リードに対する商品理解、使いこなし支援のためのセミナー
●完全オンライン型
●会場及び備品コストが不要
●1期6~8人の少人数制
※濃い指導を行うのでコーチ1人ではこれが限界
●1期間1ヶ月
●無料セミナーではなく、有料セミナー
●お金をもらいながらリードナーチャリング(見込客育成)をしている格好
●期間中、参加者間でのコメントの送り合いが起き、"学びのコミュニティ"感が醸成された
●お題への回答動画にフィードバックすることで、コーチとしての見識や力量が上がった
●ベンダーと顧客という立場ではなく、コーチ、或いはメンターと顧客というような関係性になれた
●この施策を数回実施し、トータルで50%の人がサービスを導入

このプログラムを受講された方は、この後、社内向けの研修動画を作成したり、クライアントのための採用動画制作を始めたり、特に動画制作はしなかったりと、歩まれた道は様々でしたが、市販のツールを使っても、ビジネスに使用できる動画は十分に制作できるという手応えは間違いなく得ていただけたと思います。

個人的に印象に残っているのは、他者が制作した動画や私のフィードバックのコメントに、他のメンバーがコメントを残すなど、オンライン上のコミュニケーションが生まれていたことです。これは、コーチと参加者間だけでなく、参加者同士が学び合う、気づきを与え合うようなコミュニケーションになっていて、「この人はこの動画をこう見るんだなぁ」という異なる視点で見ることの大切さを認識することにもなりました。

さらに印象的だったのは、完全オンライン型でも動画の制作方法は教えられる(習得できる)、ということでした。これは、一つのお題に対する複数の回答とフィードバックを得られるという仕組みが後押ししたものではないかと考えますが、この取り組みは、動画に限らず他のテーマでも応用できるはずです。

SFAでも1on1でもカスタマーサクセスでもコミュニティマーケティングでも、普遍的な学びを自社ツールを使用しながら、一つのお題に対して参加者が解答し、その内容とフィードバックを共有することで、効果的に学び、参加者のリテラシーやスキルを向上させ、考え方などを習得する。そうすることで、参加者は自社ツールをよりよく使うことができるようになります。自社ツールをよりよく使えるようになることは、カスタマーサクセスの必要条件です。

今回のプログラムでは、コーチ役となる人間が、カスタマーサクセスを行う役割を担っていたと思いますが、そこでのコミュニケーションは、「お客様の成功を支援する」という関係性でありながら、私の個人的な受け止め方としては、「大事な生徒が上手になっていくのを手取り足取り指導して応援する」という関係性のように感じました。

WriTuberプログラムを受けたいという方はもちろん、この仕組を自社に適用したいという方がいらっしゃいましたら、ノウハウをお伝えしますので、お気軽にメッセージください。

明日、動画を活用せよと言われた時に役立つフレームワーク、切れば血の出る事例、ビジネスアイデアを紹介していきます。zoomを使ったオンライン個別相談にも対応していますので、お気軽にメッセージください。 https://www.1roll.jp/demo/