2019年9月3日～6日に開催される、第88回東京インターナショナルギフト・ショーで、バイヤーの皆さんを対象とした動画活用セミナーを開催することになりました。

広告、マーケティング、採用、ハウツーなど、色々な動画の企画・制作に携わってきましたが、バイヤーの方を対象とする動画セミナーに登壇するとは思わず、動画活用の裾野が広がってきていることを感じます。ちなみにセミナー内容は下記になります。

セミナーの受講対象はバイヤーの方にしていますが、このnoteでは、展示会に出展するベンダー・メーカーの方々が、バイヤーの方に喜んでもらえる・バイヤーの方を手助けする動画について紹介したいと思います。

バイヤーの仕事に応じて、動画を作り分けよう

ギフトショーなどの展示会に出展するベンダー・メーカーのみなさまにおかれましては、ブースに訪れるバイヤーの方に興味関心を持ってもらうため、ブースの装飾に工夫をこらし、様々なチラシや営業資料をつくっていらっしゃると思います。バイヤーはブースで試食・試飲・試用をし、体験して良いと思った商品を仕入れるために、会社に帰って社内プレゼンを行います。
社内プレゼン（或いは提案・説得）が通ったら、仕入れた商品を売場におろし、販売していくための提案資料や指導資料をつくります。さらには、店頭で使用するPOP、チラシ、ポスター制作にも関わります。

この作業はバイヤーの仕事とはいえ、けっこう大変です。そこで、ベンダー・メーカーのみなさんにはこうした作業負荷を経験する、3種類の動画制作を提案したいのです。

A.社内プレゼン用素材動画（仕入前）

これは、バイヤーが社内プレゼンするための素材となる商品の素材や製法に関する情報です。展示会では、味や素材の説明、技術や製法のこだわりを伝えているはずですが、こうした情報を動画にしてブースで見せることで、バイヤーが描くイメージをより豊かにします。また、動画ファイルやURLをバイヤーに渡すことで、それを社内プレゼンにそのまま使用してもらうこともできます。
ここでつくる動画は完成された“ストーリー”のある動画でも良いかも知れませんが、デパートならデパートごとの。スーパーならスーパーごとのブランドや特色があるので、完成されたストーリー動画よりも、生産地や製法に関する端的な情報をまとめた“素材”としての動画が良いでしょう。
一般的にストーリーのある動画の方が制作費が高くなり、情報が端的であればあるほど、自分たちのスマートフォンやデジタルカメラで撮影した動画で良くなるので、制作費を抑えることができます。

B.購入後の店舗指導、情報提供動画（仕入後）

商品を仕入れたら、バイヤーは仕入れた商品を販売していくための売場・ディスプレイ提案を各店舗に対して行っていきます。せっかく仕入れた商品ですから、しっかり売らねばなりません。
バイヤーが仕入れるときに描いた「こうんな売り方をしたい」「こんな売り方がいいんじゃないか」というイメージや作戦を店頭スタッフに伝えるために、バイヤーは資料をつくるわけですが、これもけっこう大変な作業です。
バイヤーによっては、ペラ１の写真つき資料で済ます人もいれば、提案資料に加え、商品の取扱いなどのマニュアル資料をつくる人もいます。
メーカー・ベンダーとしてはここも動画でサポートできます。商品の操作・組立・取扱い動画などはむしろメーカー・ベンダーの業務として行うべきでしょう。
「こんな提案の仕方ができるのでは？」という動画は、メーカー・ベンダーの方が、下のようなテレビショッピング動画を作成して、バイヤーの提案イメージを膨らませることができるのではないでしょうか。（※動画はサンプルです）

C.店頭、webで流す販促動画

最後は、店頭でお客様に見てもらい、商品をカゴに入れてもらうための動画です。最近はクックパッドTVなど、メーカーでもベンダーでもない企業がタブレットを置いてレシピ動画などを配信する事例が出てきましたが、ここもまたメーカー・ベンダーが活躍し得る領域です。
生産者が商品をつくり、加工している様子を動画にしたり、生産者からのメッセージを動画にしたりといった方法の他、商品を体験したユーザーの声なども動画にすることができます。私のこれまでの支援事例でいくと、スポーツシューズメーカーが、各店舗のスタッフの方に、自社シューズのおすすめポイントを紹介してもらうという動画制作をされていました。
自社だけで動画制作を完結させてしまうこともできますが、このようにバイヤー・店頭の方と協力して動画を制作する方法もあります。

こうした動画制作については、下記の記事でも詳しく説明していますので、よろしければご覧ください。

というわけで、今回はベンダー・メーカーの方向けに記事を書きましたが、バイヤーさん向けのセミナーは9月4日（水）10:30～12:00で行います。ご興味・課題をお持ちでありましたら、ぜひご来場ください。