NHKから国民を守る党の立花孝志代表についての考察

道照(どうしょう)です。

NHKから国民を守る党の立花孝志代表(以下、立花さん)についての個人的な考察です。なお、このnoteは2019年8月4日に書きましたので、その時点の考察となります。

立花さんのことが気になり始めたのは、2019年7月21日の参議院選挙の直前でした。前からおもしろい人がいるなあとは思っていましたが、この人も泡沫候補の一人としてしか見ていませんでした。

しかしながら、比例代表で立花さんが当選し、得票率も2%を超えて政党要件を満たしたということで、N国党は公党にのし上がります。

そして、丸山穂高議員の勧誘に成功したり、渡辺喜美議員と会派結成を成し遂げたりと、その行動力には目をみはるものがあります。

「NHKをぶっ壊す!」

立花さんはNHKを内部告発してから、14年もNHKと戦い続けているそうです。その歴史は彼のYouTubeを見ると知ることができます。NHKの不正経理、乱れたコンプライアンスや犯罪行為を見逃すことはできない。それを根本から正すためには、見たい人だけがおかねを払って見られるしくみを作ればいいという発想です。

立花さんはNHKの内部告発以降、NHKの集金人から一般市民を守る活動をしています。学生や老人などの弱い立場の人から強制的におかねを徴収したり、衛星放送が受信できないのに衛星契約をさせて高い料金を徴収しようとしているケースに対処したりされているそうです。

契約義務はあるが、支払い義務はない

筆者も知らなかったのですが、NHKは契約は義務付けされているのですが、支払い義務はないそうです。過去に法律の改正の動きもあったようですが、支払いを強制するということはNHKに強力な徴収執行権限を与えることになるので、それは回避しているとのこと。

ただ、NHKのホームページには支払いも義務だと書いてありますが。だいじょうぶかな? → NHKの見解はこちらから見られます

ちなみに、立花さんがNHK料金の支払いをするために直接NHKに訪問すると、受け取りを拒否されるそうです。なんじゃそりゃ(笑)

声の大きい人は避けて、弱者からはおかねを取るという姿勢のようです。

地方議会での活動

立花さんは地方議会で実績を積み、そして党員のみなさんも多数地方議会で議員をされています。そもそもNHKと関係ないじゃんという感じですが、以下の目的があるようです。

1.  選挙をすることでおかねがもらえる → 次の選挙や訴訟での活動費に

2. 議員という公的な資格を持つことで発言力を向上 → 単なるクレーマーでなくて議員としての発言

3. 国会議員になるための練習 → 地方議会のしくみは国会と基本的に同じなので、予行練習ができる

実際、N国党のみなさんは集金人が市民のところにやってきたときに、それを撃退するための活動をしているわけですが、そこで議員という肩書きが役立つことがあるようです。そして、地方議会においてもNHKの正統性を問うような議員もいらっしゃるようです。議員のひとたちがコールセンターで働いている様子もYouTubeにアップされています。

訴訟活動も積極的

市民や党員などをNHKから守るための訴訟活動を熱心にされています。静岡県のとあるホテルでは、衛星放送の受信設備がないのに衛星契約の受信料を払わないといけないと言われていたそうで、その立証をNHKがしてくれなかったことから、公証人に立ち会ってもらうということまでしています。

筆者はあまりNHKのことを悪くは思ってなかったのですが、このYouTubeを見て、たしかにNHKのやり方はひどいなと思いました。

紅白歌合戦について

立花さんが暴露しているもののなかで、けっこう衝撃的なのが紅白歌合戦についてです。最近はジャニーズなどの芸能事務所の問題がいろいろと言われていますが、きっといろいろあるんでしょうね。デビューしたてのグループが紅白に出たりとか。。。

相撲協会や電通のことまで・・・

なぜNHKが相撲中継をしているのか、W杯サッカーの中継をしているのかなど、そう言えばなんでだろう、、、ということを解説しています。うーん、たしかに。

立花さんはうつ病だった

NHKで内部告発をしてから、当然のごとく社内でいじめにあったそうですが、それがもとで統合失調症と躁うつ病になったそうです。

ここから這い上がって、国会議員にまでのし上がってきたわけですから、本当にすごいと思います。

筆者が思うに、正しいことを言って社会的に排除されてきた人、本当のことが言えず(できず)に病んでしまった人たちが、活躍していく時代がやってきたと思うのです。令和とはそういう時代ではないかと。うそやごまかしが隠しきれないというか。

週刊誌やテレビに負けない「公開力」

週刊誌やテレビでは、そのメディアに都合のよい部分だけを切り出して紹介することがありますが、立花さんはどのようなことを聞かれてどのように答えたかを、YouTubeですべて公開していくと言っています。これなら隠しようがないですね。

政治家だけでなく、芸能人とかほかの人も、似たようなことをする人が現れそうです。

あと、変に隠し事をしていないように見えるところもいいですね。丸山議員については自分たちの目的のために仲間にしたと公然と言ってます。

政見放送はメンタリストDaiGoさんも絶賛

DaiGoさんから見て、心理学的に正しいそうです。「路上不倫〇ー〇〇〇ス」については、立花さんも相当練った結果、つかみはこれで行くことにしたと公表しています。誰も見てくれない政見放送をこれだけ話題にしたというのは、すごいですよね。

政見放送といえば・・・

N国党のほかの人達の政見放送もかなりおもしろいです。

何も言わない人、いちごをかぶってる人、アニメ声の女性、NHKをぶっ壊すしか言わない人・・・

こちらの人は当選はしませんでしたが、けっこう話題になりました。

ちなみに、選挙区から立候補した人たちは、当選はまったく考えておらず、単に政党要件の2%超えを目指すために立候補をしていたと、立花さんも正直に言っています(埼玉選挙区の佐藤えりぃさんには当選可能性があったようですが、落選しています)。票がたくさんある地域において候補者を立てて、徹底的におもしろいプロモーションをして、票を固める。わかっていてもこれを実行した人は今までいなかったと思いますし、YouTubeなどのSNSが普及している現代ならではの戦略とも言えなくもないです。

それを思うと、幸福実現党って何なんでしょうね。単に釈量子さんのことを有名にしたいだけなんですかね。

とにかく理詰め

立花さんのよいところは、単なる目立ちたがり屋ではなく、一貫して理詰めであることです。徹底して法律のことを調べ上げ、NHKや選挙のことなど対応されています。それゆえ、誰も彼のことを論破できません。

選挙制度や議会のことも丁寧に研究しており、どのようにすればおかねが手に入るか、票が手に入るか、勢力拡大につながるかなど、緻密に考えています。

最近はテレビなどでもよく登場しますが、ほとんどのコメンテーターは彼が何をしてきたかを知らないので、単にNHKをぶっ壊すことしか考えてないキチガイ野郎にしか思ってないと思います。そういう人たちにも丁寧に説明しようとしている姿勢には好感が持てます。

ただ、NHKの先輩の池田信夫さんについてはボロクソに言っていて、草が生えました。

地方議会で当選を無効とされた人も

足立区で、司法書士の加陽麻里布(まりの)さんという人がN国党から立候補をし、かなりの得票をして当選したかのように見えましたが、すべて無効票とされ当選できなかったということがありました。(立候補届けを出すときにも、受け付けてくれないとか、すったもんだしてました。)

選挙管理委員会によると、加陽さんの住所がカプセルホテルだったので居住が確認できなかったというのがその理由のようです。ただ、加陽さんにも主張があり、今後裁判で明らかにしていくとのことです。

これについては立花さんや加陽さんの主張の正統性がわかりにくいため、裁判の結果次第ということになると思います。

ちょっとやりすぎなところも・・・

柏市議員選挙の演説中に根拠に基づかないことを言い続けたとのことで、選挙妨害で警察に引き渡したということがあったそうです。ただ、この動画を見ると、立花さんではないN国党の人たちの口の悪さが最悪です。熱くなるのはわかりますが、紳士な対応を求めたいですね。

一方で、一見すると批判されそうなものについても、YouTubeでしっかり公開しているというのは、なかなかできるものではないと思うのです。自分に不利な情報は隠すというのがほとんどの政治家のスタンスだと思いますので。週刊誌やワイドショーのネタにされるくらいなら出しておこうという計算ずくのことかもしれません。

ワンイシュー政党が政局を左右する可能性

いろんな政治家がいますが、ここまで関心を持って政治家を見たことってなかったと思います。似たような人で山本太郎さんもいますが、彼とはまた違うんですよね。

こういう点において、大きな可能性を感じています。

・政治に興味がなかった人たちが政治に関心を持つこと

・NHK、そしてNHK以外の不正に対して関心を持つ人が増えること

・N国党が憲法改正議論など重要な局面で動くことにより、政局に大きな一石を投じる可能性があること

今後の立花さんの動きに注目

これからも注目して見ていきたいと思います。

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