宇城憲治 vs ミカエル・リャブコ

【合気エキスポ2005 特別対談】
宇城憲治 沖縄古伝空手心道流師範
ミカエル・リャブコ ロシア武術・システマ創始者


「先生の空手の動きを見ていますと、時と場合により、間が短い場合もあれば、横の広がりに対処していくというのがある。私はそういうことに注目しています」  リャブコ

「一番感じたのは、システマの武術は常に実戦性がありながら、自分を守るということを多く教えている武道のように感じました。それともう一つ。柔らかい」 宇城 

伝統技と特殊部隊での経験から生まれたロシア武術・システマ。600年前に平和のために武器を捨て、素手で身を守る歴史をもつ沖縄古伝空手。二つの武術の共通点は、活きた実戦。そして、実戦に裏づけられた自信。そこから生まれる自己向上の道こそ真の武術の姿ではないか――

(取材 2005年5月28日 ロサンゼルス AIKI EXPO 2005会場にて)
 訳:黒木高志(キエフ合気道武道連盟代表)
 エキスポ主催者、スタンレー・プラニン同席

※所属や肩書きは、季刊『道』に掲載当時のものです



出会いをくれたエキスポ

リャブコ 今回エキスポに来られたことをとても光栄に思っております。たくさんのすぐれた先生方が一堂に集まったなかで、いろいろな武道を見ることができたことは、とても素晴らしいことです。 こういう武道イベントを企画するにあたっての問題は、自分たちの技術やテクニックを秘密にして隠すということがあるのですが、今回のこのエキスポでは、宇城先生にしても他の先生方にしても、皆さんオープンに公開されており、また武道の枠を越えた友達という感覚で、このようにお話ができることがとても素晴らしいです。

宇城 いいですよね。日本では他の武道組織と一緒にこのようなセミナーをやるということは不可能に近いですから、意義ある企画であると思います。

リャブコ 現代武道は閉ざされた環境にあります。古い伝統が存在していることは皆さんわかっていても、なかなか触れる機会がない。また、昔からある古い伝統も、人が時代とともに変わっていくように、どんどん変わっていく。宇城先生の武道もシステマも。そういう意味で交わえる機会がこれからも必要です。

宇城 まさにその通りだと思いますね。今回、ミカエルさんの演武を拝見させていただき、またセミナーには弟子も参加させましたが、非常にいろいろなところで深さの勉強になりました。

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