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【開催報告】ケモ耳文化集会(2023-02-06開催)

■経緯


 ケモ耳文化研究概論を見つけ、かつVRChatでケモ耳を多く見かけていたことから。

■事前準備

文献調査
●ケモ耳文化研究概論

●決定版 世界の幻獣 危険FILE
 野生の獣がもつ力を自分自身にとりこみ、人を超越したい願望があるって知りました。

●四條亮太, 獣耳の感情表現能力を用いた感情表現インターフェースの検討 ヒューマン・インターフェース学会論文誌 Vol.23 No.4 .2021

●M. Siniscalchi., et. al. "Communication in Dogs" Animals 8, 131. (2018)
 上記の引用論文。リラックスや恐怖などで実際に耳を動かす記述はありました。視覚面ではアイコンタクト、表情、尾についての研究が多く、耳はめったに調査されないらしいです。

●Luck. “VRChatにおける獣耳の謎を追え”. (2020) Cited(2023-2-4)
 直前に見つけたクリティカルな先行記事です。

【ヒアリング調査】
VRChatter 数人にヒアリングを行いました。もうやってるんじゃない?ありそうでなかったといった感じで行けそうでした。

■告知形態


Twitter(ポスター付き)・VRChatイベントカレンダー(ポスター付き)にて告知しました。

ポスター

■結果 参加者数:10程度


 発表パートと対話パートで進行しました。そもそもなぜケモ耳であり、
メカ耳でも、しっぽでもないのかといった点から再検討しました。

発表スライドの一部


●発表パート
 原稿なしにも関わらず、だいぶ伝えられた感じはありました。それでも余裕がなくスライドに張り付くようだったので、参加者の反応を伺えるレベルに至る余裕を持ちたいですね。

●対話パート
いつもどおり車座に集まって対話しました。主な論点は以下のようになります。

「はじめてのケモミミキャラとは?」
 手塚治虫とか、ドラえもんなどの意見がでました。擬人化は太古の昔から行われてきたので表現形態で分けて答えたかったですが難しかったです。

「なんでネコ耳が特に有名なのか?」
 この質問はもっと細かく、なぜサブカルチャー界隈でといった意味合いで聞いたつもりでしたが、さまざまな話に発展しました。
日本人にとってネコがより身近では?との指摘が印象に残りました。
加えるなら、2.5次元で猫耳が有名になったきっかけへの疑問も浮かびました。また、VRChatではキツネが人気、と聞きました。VRChat最初期には使いやすいアバターがキッシュちゃんなどケモ耳アバターぐらいしかなかったのが強い印象と聞きました。

「安易に あざとさ、いいとこ取りするような罪悪感があった」
大衆に流されないとかでは?
アクセサリー感覚?

使う側からすると、販売アバター自体にケモミミが多いので選択肢がない。
▶ハッピーセットのおもちゃのように、マイナスに働くことはないからついてる

■「男性アバターでみみが着いていないことが多いのはどうしてか」
中性的ならついてるけど、イケメン系がついていないことが多い。
▶可愛さではなく、かっこいい路線だから。
▶髪型も短髪が多いから

ありがとうございました!

■所感

 スライドでも示唆しましたが、改めてねこ耳がアクセサリーの1つとして普及している感じがありました。Physics Bone 接触判定機能については改めて聞いてみたいと思います。


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