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【30歳日記*11月】やってきた3度目の“友人整理”

朝、電車に揺られながら、指先をじっと見つめる。手と爪と、それに髪の毛先もカサカサで、みるみるテンションが下がってゆく。
「美容は、人のためではなく自分のために」は本当かもしれない。

今日は金曜日。
明日会う友人達とのLINEが、のそのそと動き出す。大学1年生からの仲良しメンバーだ。

違和感を覚え始めたのはいつからだろう。
学生時代は、同じことに笑って、悩んで。そこまで属性が似ているわけではないけれど、一緒に居る時間は心地良く、なんでも話せたのに。

社会人になって少し経つと、おやおや?と思い始めた。

そうなったのにはいろいろな要素があると思うが、端的に言うと、お互いに興味が持てなくなったのだろう。

相手への関心が薄れることでうまくいかなくなるのは、恋愛だけではないと思っている。友人関係も、良好に継続するには「相手への関心」が不可欠なはずだ。私たちには、それが欠けてしまった。途端に居心地は悪いものになるし、また会いたいとも思わなくなる。
家族や親戚であれば、関心がなくても続けられる(続くしかない/続いてしまう)けど、友人関係だと、無理に続ける必要もなく。お互いに同じ気持ちであると、いつの間にかフェードアウトし、終了である。

まだ、その時ではないようだが、果たして好転するのか、このまま徐々に疎遠となっていくのか。
無責任に明日の自分に期待しつつ、妙に高いテンションでLINEに返信をする。

“韓国料理!良い〜〜〜!!‘’

***

11月のテーマ:友人整理

1回目の整理は、やんわりと大学生2年生あたりで行われた。中高の友人と続けるか、否か。なかなか飲み会の日にちも決まりづらくなり、やんわりと誘いを断り続け、いつしか会うのは2人で会える、片手で収まる程度の人数になった。
2回目の整理は、社会人になって2年目くらいに。学生時代よりも頻繁に旅行するようになり、「定期的に旅行する友人」「そうではないが、何かあると気軽にLINEで連絡を取り合う友人」のみに絞り込まれた。中学の友人は脱落していき、高校の友人は少し残った。大学の友人は、グループ付き合いしていたこともあり、かなり残った。
そして今、30歳にして、3回目の整理。これまでのような「雰囲気による整理」だけではなく、結婚や出産、仕事等の要素も絡んだ整理となる。私は子供がいないため、激しい整理は行っていないが、出産をした子は無意識もあろうが激しい断捨離をしている気がする。

流れに身を任せて、焦らず、緩やかに。行っていく。行われていく。


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