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油断

【 リグレット 】

実は 年末年始にパニックになる出来事があった
落ち着いたので、自戒も込めて ここに綴る


2023/12/29夜中に 翌日用のカレーを作った
何の工夫もない 市販ルーを使ったカレー
失敗のしようがない
が! いつもの分量なのに ルーがシャバシャバに
今思い返せば 単に混ぜ足りなかっただけなのに、ルーを足してしまい、結果ドロドロ → 水を足す → 鍋が吹きこぼれる程 大量にできてしまった

「あーもう! 玉ねぎは猫ちゃんにとって有毒なのに!吹きこぼしたのを舐めちゃったら どうするんだよ!」と 自分に半ギレしつつ、ヒタヒタの鍋に蓋をして冷めるまで五徳の上に置いていた
ニャンズふたりは冷蔵庫の上でウトウトしていた

暫くして トイレへ
手を洗っていると、キッチンから “ガタン!”と音がした
慌てて戻ると 鍋の蓋が1/3ズレていて、そばで 茶白くんが舌なめずりをしている
「え? 舐めた??」
状況から察するに 舐めた可能性が高い
カレーには 玉ねぎも ニンニクも入れている
「どうしよう!!」

咄嗟に くちを開けさせようとしたが、頑なに拒否
水を呑ませようとしても、言う通り飲むわけがない
「うそ……どうしよう?! どうすれば良い???」

震える手でggる
”猫 玉ねぎ 舐めた“
「玉ねぎに含まれる成分が赤血球を破壊し貧血になる為、食べてしまった場合は 至急病院へ!」と記載されている
「投薬などで吐き出させたり胃の洗浄をしたり、4時間以内に処置しなければ 命に関わる場合もある」と

年末でどこの病院も休診
頭が真っ白になり、震えが止まらなかった
「なんで今日に限って あんなにヒタヒタに作っちゃったんだ!」
「なんで冷蔵庫にしまう前に 席外しちゃったんだ!」
「なんで……」
涙が溢れてきた

「ダメだ、泣いて状況が好転するわけじゃない とにかく落ち着かなければ」
hitした記事を全て読んだ結果、
・実際舐めたかどうかわからないこと
・吐かせるものがないこと
から様子を見ることにした

玉ねぎ中毒の症状が現れるのは、48時間〜5日後
初めて長く一緒に過ごせる楽しみな年末年始休暇が一転、不安なものになった
しかし、ずっとそばで様子見できるのは不幸中の幸いだ


その日も 翌日も よく食べ、よく水を飲み、よくニャンプロ & じゃらし遊びをし、いい うんちとおしっこ
嘔吐やふらつきなどの初期症状もない
穏やかな日々が続き 安心していた

が!
1/2 20:00 うんち直後の鉱物系猫砂5粒程に鮮血が!!
わ!!!
震える手で 保護主さんに電話したが、パニックで状況を説明できない
「あの、えーっと、男の子、あの、血便が出て、あの、えっと……あー、どうしよう!」
「少し落ち着いて」
「あの、4日前にカレーをひと舐めしちゃったかもしれなくて、玉ねぎ中毒かも!年始でどこの病院も休みで……あぁ、救急病院が開いてるかも!すぐ行っていいですか!」
「鮮血? 大量じゃなくて 少し? あの子達は元々お腹がゆるくて、前にも 少し鮮血がついてたことはあるから」「ひと舐めしたくらいなら 多分玉ねぎ中毒じゃないと思います」「お渡ししてたお腹の薬あるでしょう?それを3日間くらい飲ませてみて」

年始でお忙しいにもかかわらず、保護主さんが冷静に応対してくださったので、わたしも 少しだけ落ち着きを取り戻した

本人は至って元気で食欲もあり、血尿も出ていない
血便も 小腸の疾患による赤黒い便ではなく、大腸か肛門付近の疾患によるわずかな鮮血
素人判断は危険だが、確かに 玉ねぎ中毒の症状とは違うよう
その日から3日間 戴いていた ビオイムバスター錠とディアバスター錠を飲んでもらった

翌日から通常便になり引き続き元気で食欲もある……と思ったら、1/7 またわずかに鮮血、その後1/9・1/10にも
保護主さんが かかりつけ医に相談してくださり、フラジールを持ってきてくださったので7日間飲んでもらった
それ以降 血便はない


今回は事なきを得たが、以後“不注意”では済まされない
この子達を守るはずの自分が、一瞬の油断で危険に晒してしまう可能性もあることを改めて思い知った
ごめんね  本当にごめんなさい

キッチンやパントリー、クローゼット、玄関に続く廊下
ダメって言ったって隙をついて侵入するけど、そりゃそうだよね
好奇心旺盛だし、何がダメなのか なんでダメなのかわからないもんね
ニャンプロに夢中で 水器ひっくり返して床が水浸しってことも何度かあったね
でも怪我や病気に繋がらなければ、やんちゃで構わない
ただ ずっと健やかに過ごして欲しいよ


わたしと猫の物語は続いている

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