これで最後の記事になります

まだまだ、いろいろ書きたいことがあるのですが、もともとある程度書きたい内容を短期で書いてしまって、一年くらいで終わらせようと思っていたので、本当に書きたいことがまだあるんですけどこの記事をもってこのnoteを終了しようと思います。
最後ですので、戸建てに住もうかなと思っている人にここだけはしっかり考えてくださいと思うところを、まとめて箇条書きにして残しておきます。
どうぞ参考にしてください。

賃貸より持ち家、マンションより戸建て

もしあなたが予算と住まう場所に制限が無いとしたら、どのような家に住みたいでしょうか。
「どこに住んでもいいなら、妥協しないで気にいった場所に住むよ」
「予算がいくらでもいいなら、あれもこれも願いが叶うような家にするよ」
となるなら、賃貸ではなくて持ち家、マンションより戸建てにしたほうがいいでしょう。なぜなら、住まうことそのものが、圧倒的に自分の思い通りになるからです。

建売、売り建て、建築条件付きよりも注文住宅

同じような理由で、注文住宅をおすすめします。建売や建築条件付きと注文住宅は、同じような仕様であればそれほど費用に差がでるものではありません。しかし自由度という点で大きな差が出ます。

土地は安全なところで且つ高いもの(エリア、立地)を掴む

土地は一点ものであり、また土地の値段は公開されており多くのプロフェッショナルが売買の場に参加できるひょうになっています。つまり、割高なものや格安なものというのは発生しにくいようになっています。その中で、予算内で(坪単価が)高いものを選ぶと良いでしょう。坪単価が低いものはそれなりに理由があるものです。お買い得という土地は宝くじに当たるようなものでめったにありません(もしあったらプロが先に買って転売するでしょう)。
そして値段より大事なのは、ハザードマップや国土地理院の航空写真などを十分に調べて安全なエリアで選ぶことです。

基本性能にお金をかけて

家の基本性能は、耐久、耐震、断熱と防音、です。
これらが十分に満たされる家というのはそもそもお安く建てられないので、オプション無し(あるいはレスオプションにしたとしても)坪単価が高い家を建てましょう。
断熱(と防音)については、エコという面ではよく論じられますが、住み心地という点ではあまり考えられることがないように思います。断熱と防音は実際に住めば、高ければ高いほど良いと感じるので、妥協しないほうが良いところです。

要らない設備

現代の家で要らない設備の代表格がベランダ、シンボルツリーなどの植樹、引き違い窓(掃き出し窓を含む)、廊下です。
積極的に採用しないほうがいいと思うのが、客間(特に和室だと使い勝手が大変に下がります)、書斎・家事スペース・シューズクロークなど専用の目的のために切り分けたスペース、勝手口、屋上、2024現在では組み込みスマートホーム化です。

要る設備

あまり歓迎されていないようですがいい住まいに必要と思う設備が、瓦屋根、ガス(乾太くんのため)、小屋裏(ロフトとも)、できるだけ多くのFIX窓、長い軒です。
あればいいと思うのが、吹き抜け・勾配天井(これらは家がとても広く見えますので、実際に毎日住んでみたら本当に気持ちが良いです)、無垢床(杉が良いでしょう)、

最初にかけるお金のために、あとからかけられるお金の予算を回す

ちょっとややこしいのですが、最初にローンを組んで支払うお金は35年後も使っているものにしたほうが良いです。そういうものに予算をかけるということです。
例えばローンの支払いの中に「カーテン一式:10万円」とある場合、金利1%でも約2万円の利息を支払うことになります。あとからでも買える、付けられるもの、買い換えるもの、耐久性の低いものを最初に住宅ローンに含ませないことが大事です。そういうものの予算を、基本性能のほうに割り振るか、あるいはローン総額を下げるようにしましょう。

最後に、工務店のススメ

HMの住宅展示場での出展コストは、受注1軒あたり100万円などと言われます。その他、テレビ等の出稿など、それら広告宣伝費用が大手HMの住宅ではおよそ1割になるという試算もあります。
ところが実際にHMの家を建てる作業を請け負うのは地元の下請け工務店です。
地元の工務店であれば、自社の広告を出すといっても地域の情報誌などが多いのではないでしょうか。あるいは、そもそも広告を出していないというところもあるでしょう。もちろん展示場に出展しているローカルの工務店は無いと思います。
ですから、しっかりとした設計ができて、仕入ができる工務店であれば、同じ予算であれば良い家を建ててくれる公算が大きいということになります。
また、実際に家を建てる工務店にしてみれば、お金を払ってくれるのがHMなのか施主なのかという違いが大きいと、工務店の人は言います。HM下請け工務店にしてみれば、本来の施主がお金を払おうが払うまいが、HMから支払があるわけですし、繰り返し仕事をくれるわけですから、どちらを重く見るかは火を見るより明らか、ということです。
HM以上に当たりはずれの多い工務店ですが、しっかりとした仕事をしてくれる工務店と、あるいは工務店の社長と関係を築いて、良い家を建ててもらうようにしたらいかがでしょうか、と思います。

皆さんが、皆さんの家族全員が幸せになれる家を作れますように

と祈って、このnoteを閉じさせていただきます。

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