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目が見えないマッサージ師と、なるべきデザイナーの共通点

昔、とある温泉街に旅行に行った時のこと。
からだも温まって部屋に戻ってくつろいでた時、部屋に入った時に誰でも一通り目を通すであろう、館内案内のファイルに目が止まったので開いてみた。

めくっていく中で、一際目立った後半1枚のページ。
そこには大きく筆書きで、「出張マッサージやってます」の文字と、時間と名前だけが書かれていました。

これ呼んでみん?というわたしの一声で、一緒にいただんなは珍しく承諾。
これが本当に大正解で、今まで受けたマッサージの誰よりも上手な人だった。

その人は、目が見えない。
その状況で、的確に凝った場所を探り当て、力加減も絶妙で。
からだを触れば、日頃どんな生活をしているのかがわかるんだそう。すごすぎ。

目が見えない分、他で感じられる感覚が敏感になるんだって。
すごいよね、これこそプロ。かっこいい。



デザイナーが外したらダメなこと

デザイナーについても同じことが言えるなーと思う。
今自分を取り巻くデザインの仕事以外の世界に敏感になることはとても大切で重要。外したらあかんことリストのひとつです。
それができるようになればなるほど、仕事もうまくいく気がしています。というか絶対そう。

デザインについて学ぶという意味では、デザイナーであれば日頃から勝手に吸収していくことも多いはず。日常の全てをデザインと捉えて考えてみると、面白いしたくさんの発見があるのでおすすめです。飽きない。

1日のうち、トイレとお風呂以外はデスクに着席して微動だにしない。
そんな生活の日々を送るデザイナーも少なくないと思います。
例に漏れずわたしもそんな時期があった。そんな生活を繰り返していたわたしは、、、ええ、まじで太った。



なぜ太ったのか、振り返ってみよう。


1日の消費カロリーが、まず低すぎね。
さっきも言った通り、最低限しか動かない。トイレとお風呂で席を立つだけ。なのに悲しいかな、それでもご丁寧にお腹は空くから、キッチンへGO。消費しきれないのは心の底から理解してるのに、なのに食べるよね。消費と摂取のバランスがおかしすぎたらどうなるでしょうか?

そう、太る一方です。

今はAppleWatchさえつけとけば、1日どれだけ動いたか、カロリー消費したかを測ってくれたりする。すごい文明の進化よね。丸い穴に指入れて回す黒電話時代のアナログ感が懐かしい。

今は1日に歩ききる歩数をちゃんと決めて、ノルマにしています。
そこでも意識は、前回書いた、「前を見て早歩き」ね。意識大事。


これが結構よくて。
気分転換にもなるし、運動もできるし、耳から勉強もできるし、痩せれるし。
一石二鳥どころか3鳥も4鳥もあるのよね。

外に出る時間がもったいないと思ってたけど、そうではなかった。
一旦外に出た方が、アイデアが浮かぶ。部屋に閉じこもってると浮かばないアイデアが浮かんだりする。手が止まったら、ぜひ外に出てみることをおすすめします。



視野の狭いデザイナーにならないために


だいぶ話が脱線しましたが、デザイナーはデザインのことだけ考えてれば良いのかといえばそんなことはなくて、他の世界に興味を持つことが、結局デザイナーとしての道が開ける近道になるという持論があります。

デザイナーならば、一番関心があることはデザインであるべきと思われるかも知れないしわたしもそう思ってやってきた張本人でもあるんだけど、デザイン(だけ)への関心という狭い視野ではなくて、もっともっと視野を広げることが結果、デザイナーとして貢献できることが増えるということは、きっと間違いないと思う。

自分の作ったデザインばかりを主張する視野の狭いデザイナーに対して、クライアントに魅力を感じてもらえることはない。と言ったらあなたはどう思うでしょうか。

クライアントになる前の商談でも同じで、自分が作ったデザインの良さをアピールしかしない、相手に対する尊重がない、理解しようとしない、、
どんなに素晴らしいデザインが作れるデザイナーであっても、ここが欠落しているひとは仕事の受注ができないと思・・いや、できません。断言しちゃう。

こういう人がもし、納期や価格の条件でたまたま受注できたとしたら。
そのあとは目に見えてて、何度も修正をもらうことになったり、やりたいようにやらせてもらえないーブーブー!!なんてクライアントの文句をいう。

ほら、目に浮かぶでしょ?

おそらく表向きはニコニコしてるけど、心が透けて見えちゃうから伝わってしまう。オンラインで完結することも多くなった昨今では、文字だけで受注から納品まで完了できるようになりました。
文字ってものは本当に恐ろしくて、良くも悪くも想定以上に伝わってしまうので、いわずもがな、やっとの思いで納品してもリピートしてくれることもありません。つら。


逆にもし、クライアントの仕事の内容について下調べをして、その業界について同等に話しができたら・・?その業界についての質問ができたら・・?

試行錯誤して出したデザインを、ものすごく褒めてくれて、気に入ってくれる可能性も高い。

プロのデザイナーとしての意見をいうことはもちろん大事。
でも、クライアントの状況、気持ちを無視してはいないだろうか。
デザイナーは、エゴを表現する仕事じゃない。
エゴを排除して、相手のことばに耳を傾ける。傾聴できればできるほど、仕事がうまく進みます。

コレはわたしの経験則からのホントの話なので、是非試してみてほしい。
リピート率も変わるはず。

仕事も、人と人とのつながりです。
あなたはどんな人と繋がりたいですか?

その答え以上の自分を目指して、日々をコツコツ積み重ねていこう。

なんか今日はえらそうに語る回になってしまった。
でもわたしが仕事をする上で、とても大切にしていることです。

ぜひ、試してみてほしいなと思います。


今日も読んでくれてありがとう(きす)


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