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怪奇部門とヘルレイザーと魔法省

なんだか山盛りポテトにチーズとソースをかけました、みたいなタイトルだが、別にそれほど内容はない。このポテトの箱はだいぶ上げ底である。

ここでは、djkaktus & Croquemboucheの共著作品である「SCP-3790 - 怪奇部門」について、ちょっとした小話をしたいと思う。具体的には、以下の話をするつもりだ。

  • 怪奇部門とヘルレイザー

  • 怪奇部門と魔法省


怪奇部門とヘルレイザー

ヘルレイザー (Hellraiser) は1987年に公開された同名作品を起源とする、ホラー・スラッシャー系の映画シリーズである。第一作である『ヘル・ レイザー』は、小説作品『The Hellbound Heart』を原作に、原作者自らが監督として撮影した。シリーズの全体的な流れとしては、奇妙なパズルボックスを解いてしまった人間が、地獄から来た「セノバイト」のせいで酷い目に合うというものである (詳しくはWikipediaにGO)。

当初はイギリス映画として始まった作品で、舞台も第一作ではイギリス・ロンドンである……などと知ったかぶって書いたが、私はこの作品を見たことが無い。スラッシャー苦手だし。血出ると泣くし。なんか小さいころにツタヤの冊子に載ってたのは見かけた気がするが、改めてその存在をきちんと認識したのは昨年ぐらいのことだ。

で、なんでヘルレイザーを知ったかというと、ここで怪奇部門である。SCP-3790はどうも、ヘルレイザーからインスピレーションを受けて書かれたっぽいのだ。

SCP-3790のディスカッション欄には、カクタスが以下の内容を投稿している。

What are you afraid of?

Whatever it is, it's here… in this station.

That and things your little rational mind couldn't even dream of.

But I dream.

Oh, I dream.

-Hellraiser

SCP-3790のディスカッションポスト抜粋

このセリフはどうも、「ヘルレイザー4」内で出てくるものらしい。

数世紀続くゲームで説明している時間はないと言う博士が”敵は想像を絶する、そしてその敵はこの基地内にいる”と言った。
「理性的な心は夢に見ることすらない敵だ、僕は違う、夢に見る。」

【おすすめ】ホラー映画|とみぃ・とみいの、”ホラーでナイト”
『【ヘルレイザー4】1996年/アランスミシー』

そういうわけで気になって色々と調べてみたものの、特にこれと言って関連は見当たらなかった。だが一応、喋る。

作中において、パズルボックスは歴史ある呪いの品、数々の人間を犠牲にしてきた、触れるべきでないアーティファクトとして登場する。もしかすると、この辺がカクタス式怪奇部門の特徴である、「呪いの品を封印する」に繋がっているのかもしれない。

参考:
怪奇部門とカクタスバース|鎹の雑記帳|note

なお、パズルボックスはコンクリ詰めにされて埋められてもいるらしい。でも正直あんまり関係ない気もする。そもそも内容はほとんど関係ないのかもしれない。

あと、もう一つ繋がりがあるかもしれない点として、SCP-3790がロンドンにあることも挙げられる。先述のとおり、ヘルレイザーは元々ロンドンが舞台だったので、この所在が作品の影響を受けている可能性はないでもない。

正直あんまりよくわからないので、詳しい人に助けを請いたい。なんだか他に、もっとちゃんとありそうな気もする。空気感とか。


怪奇部門と魔法省

ハリー・ポッターシリーズは、同名の魔法使いの少年/青年を主人公とし、我々の世界の裏側に存在する「魔法界」で蘇りつつある、悪の帝王ヴォルデモートとの戦いを描く小説群である。

一口に魔法界と言っても各国ごとに魔法コミュニティが存在するようで、イギリスの魔法コミュニティを管理している機関が「魔法省」だ。魔法省には7つの部門がある──魔法法執行部、魔法事故惨事部、魔法生物規制管理部、国際魔法協力部、魔法運輸部、魔法ゲーム・スポーツ部、そして神秘部。

そのうち、他の部門と毛色が大きく異なるのが「神秘部」 (Department of Mysteries) である。神秘部はその名の通り神秘的な事象──例えば時間、死、宇宙、愛、予言といったことがらを扱い、それらを研究管理していた組織である。神秘部は活動の大部分が機密であり (職員は「無言者」と呼ばれる)、魔法省内の職員であってもその詳細を把握していないことがあるほどだ。

もう薄っすらわかってきているとは思うが、この神秘部、どことなく怪奇部門と似ているのだ。というか、ぶっちゃけるとフォロワーが似てる~って言ってた。

怪奇部門と魔法省神秘部、本当にちょっと似てて ロンドンの地下と思うと場所も被ってるし
~~~~
最初は神秘部の「魔法の根源的な研究をしてる」ってイメージが怪奇部門の先入観になっちゃったりしていた 今は怪奇部門には「普段は研究しまくってる財団がそれを放棄してなかったことにしている」イメージがあるので別物だな……って(怪奇部門はもっと解釈の幅あると思いますが)

Twitter - @yagisawaan_scp

なお、このことはReddit上でも質問している人間がいたりした。

Is the Department of Abnormalities inspired slightly by the Department of Mysteries from Harry Potter ? : SCP (reddit.com)

ただ、カクタス自身は特にディスカッションなどで怪奇部門と神秘部の関係に触れていないし、その目的も相反している (怪奇部門は研究すべきでない事物を封印するが、神秘部は普通に研究機関である)。

参考:
怪奇部門とカクタスバース|鎹の雑記帳|note

なので、おそらくは特に関係はないと思うのだが、改めて調べてみるとあちこち空気感が似ていて面白かったので、ここで一度まとめておきたい。

具体的にどのあたりが似ているのか

ロンドン地下に所在する
魔法省の本庁はロンドン市街の地下にあり、その地下9階に神秘部の区画が存在する。なお、SCP-3790もロンドンの地下にある。

秘密的な姿勢
先述したように、神秘部は秘密主義的である。一部の者のみが彼らの内情を知っている。

施設の空気感
なんか一気に雑になったが、割と似ている。エレベーターを降りた先、廊下の先にある印の無い黒扉を抜けると、区画へ立ち入ることができる。扉の向こうには円状に12の扉が存在する部屋があり、各扉の向こうには奇妙なものがある。冒頭の画像も、映画版に出てくる神秘部の描写である。

各空間
区画内にはいくつかの部屋がある。これについては英語版Wikipediaの「Ministry of Magic」を見るといいだろう。なお、Wikipediaの簡潔なまとめ方のせいで、余計に怪奇部門感が出ている。

たどり着けない最重要の部屋がある
区画には一つ、鍵がかかっていて立ち入れない部屋が存在する。この中には最大の神秘が存在するらしく、つまりは「愛」があるようだ。なんとなくSCP-3790の第七階層を思い起こさせる。

名前
「Department of Mysteries」って名前がなんかもう……そうじゃないですか。

まあこうは言っても、施設の類似性なんかは半ば無理やりであるし、おそらく先述するように、実際には関係はないのだろう。でもなんとなく面白かったので、ここで書き残しておくものとする。

また、ハリーポッターシリーズも読んだのがだいぶ昔のことなので、どこかおかしいことを言っているかもしれない。見つけたら教えてください。


おまけ

ちょっと試験的に口調を崩してみましたが、書きやすいか書きにくいかで言うとまだよくわかりませんね。あと、実は「怪奇部門とは何か」という記事も書いているところなんですが、まとめるの辛くて進捗だめです。なのでこんなのに逃げました。がんばります。みつを

これはライフハックなのですが、最後に「みつを」と書くことで、全ての文責を相田みつをただ一人に押し付けることが可能となります。それはそうと修正は対応します。


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