見出し画像

気内臓(チネイザン)体験記

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。
昨日、知人のタイマッサージ師の方のサロンにて、「気内臓(チネイザン)」の勉強会にオブザーバー兼モデルとして参加させて頂きました。お誘い頂いたLeelaさん、ありがとうございました!

内臓を揉んだり圧迫するなんて百害あって一利なし、などとしてトンデモ療法として否定する医師などもいらっしゃるかも知れません。どの様に捉え評価するかは個人の自由だと思うのですが、自分は自分の知識や経験に無い事については、よほど変なことでは無い限りは全否定せずに解釈を試みるやり方を取っています。

と言うことで、自分なりの備忘録的な感じでまとめてみたので、ご興味ある方はぜひ読んでみて下さい。

【気内臓(チネイザン)療法とは】

まず気内臓療法とはそもそもなんなのか?についてサロンで詳しく聞けなかったので、調べてみたところ、古代中国で発祥した道教(Taoism)に伝わる気功療法の一つで、現在日本などで流行している気内臓療法は、タイ北部のチェンマイで謝 明徳(Mantak Chia)氏が広めているものです。

中国名なのに、なぜ英語表記のお名前が、姓名では無く名姓表記なのかな、と疑問に思いましたが、経歴を確認して納得しました。
1944年に中国系の両親のもとでタイで生まれた、中国系タイ人の方で、米国に住まわれていたこともあるんですね。
成長する中で、タイボクシング、太極拳、合気道、ヨガ、道教などを学ばれ、ビジネスマンとして働きながら西洋医学と解剖学を学び、道教と様々な知識を統合した、Universal Healing Taoと言う独自のセルフヒーリング療法を確立され、その中のひとつが気内臓療法と言うことの様です。

後進の指導の為のUniversal Healing Tao Centerを世界各地に設立しており、中医学国際会議で気功マスターの称号を授けられたりもしているとか。1994年にタイに帰国した後は、チェンマイを拠点に世界各国で指導を行っているそうです。

主に腹部に触れ、揺らしたり押したり揉んだりすることで、腸や肝臓などから筋肉や骨といったすべての臓器に働きかけ、体の不調だけでなく、ストレスや感情などのバランスまでを整えるとされています。

という事で、なぜタイマッサージ師さんが気内臓療法をやられているのかが、ようやく分かりました。(笑)

【気内臓療法のDr.Kなりの捉え方】

中医学の陰陽五行思想、鍼灸の経穴(ツボ)や経絡と、現代医療の解剖学を組み合わせた施術理論になっています。

結構お腹を強く押したり揉んだりする施術もありますが、直接的に臓器を変形させる様な刺激は、基本的に体外からは出来ませんので、そこまで心配することは無い様に思います。特に肺や心、脾なんて絶対無理ですよね。とは言え持病のある方は無理に受けない方が良いと思います。

ココで気をつけないといけないのは、現代解剖学の臓器名と中医学などの陰陽五行思想の五臓五腑の名称は同じですが、五臓五腑の方はあくまで機能を指していると言うことです。

五臓(肝•心•脾•肺•腎)は気血水を生み出し貯蔵し、五腑(胆•小腸•胃•大腸•膀胱)は食べ物の消化吸収をするとされますが、臓腑の調子には感情も関係しているとされています。簡単に書くと、

肝は気を巡らせ血を蓄えるとされ、感情や自律神経と関係し、特にストレスによる影響を受けやすいとされます。

心は血を巡らせ精神活動(意識、思考、睡眠など)や体の働き全体を統括するとされます。

脾は消化吸収を通してエネルギーを補充するとされ、西洋医学的な免疫機能の役割は想定されていません。

肺は呼吸とともに気血水を全身に行き渡らせ、西洋医学的な呼吸機能の他に、皮膚、免疫機能、水分代謝などと関わりがあるとされます。

腎は西洋医学的な水分代謝以外に、成長・発育・生殖などに関わるとされます。

気血水についても念の為書いておくと、

「気」は万物に存在し、地球や動植物にも「気」が集まり作用しあっていると考えます。物を動かす目に見えない根源的なエネルギーを「気」と言う概念で認識しているとも言えます。

「血」は単に血液だけでなく、体内に栄養分を巡らせ各臓器を活性化させる循環作用も含み、精神活動の原動力で思考を支えると考えます。

体の約2/3は水分ですが、血液以外の体液を総称して「水」(または「津液」)と呼びます。

上記の様な「機能」としての不調がある場合、臓腑近くの経絡や経穴の皮膚や筋肉が反射的に硬くなると捉え、硬さをほぐし気を流し、機能の回復を期待する、と言うことで、鍼灸に近い気功按摩施術の一種として捉えるのが妥当かと思います。

【施術を受けた感想】

内臓と言うか、西洋医学的には「腹壁」と呼ばれる部分の硬さをほぐすと言う感じで、翌日以降には腹壁に打ち身と言うか筋肉痛の様な感じが残ります。日常的に腹壁をこの様に意識しながら柔らかくしておくことは、健康の為に良いと言うことは言えそうです。道教に伝わる中医学を応用したメンテナンス法として、とても興味深いと思いました。一方で気内臓療法はセルフヒーリングシステムの一部と言うことですが、なかなかひとりじゃ難しいことも多いな、と感じました。

最後までお読み頂きありがとうございます!

もしご興味ある方で浅草に行ける方はぜひ、Leelaさんのサロン(下のリンク先に情報あります)で気内臓療法を受けてみてください!
本格的なタイ古式マッサージも受けられます。

タントラやタオを学ばれてるので、性的な悩みの相談も出来ますが、男性を射精させる様な風俗店の様なことは対応してません。近隣にその様なお店が結構あるそうで、勝手に変な誤解して、断ると怒って帰っていく人もいる様です。困ったもんですね。(^◇^;)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?