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#5 中村哲先生の仕事を考える〜水利事業を中心に〜(2023)

ご覧いただきありがとうございます。
中村哲先生記念講座のTAを務めているH.Sです。

今回は、2023年11月1日に行われた「中村哲記念講座」の第5講のグループワークの様子や内容についてお伝えします。

1. グループワークについて


  第3講から第5講は、「医療支援」、「紛争の中の現地」、「水利事業」をテーマに、3回にわたってグループワークが行われます。2-4人程度のグループに分かれ、各回のテーマについての資料を読み、議論を重ねながら、最終日のプレゼンテーションに向けて準備を進めていきます。

2. 中村哲医師の「水利事業」をテーマに

今回のグループワークのテーマは、「水利事業」でした。事前に配布された資料は、ペシャワール会報75,105,120,133,138号で、水路建設・灌漑事業を中心に活動していた時期の報告です。

前半では、資料を元に「中村先生が水路建設に懸ける想い」をディスカッションし、後半ではグループ最終発表に向けた準備を行いました。

≪ディスカッション1 : 中村先生が水利事業を通して考えたこと≫


中村哲医師と現地事業体PMSは、日本のペシャワール会に支えられながら、2000年代を通して、アフガニスタン東部での水路建設・灌漑事業を実施し、現地の水源確保(による農村復興)に貢献し続けてきました。

そういった水利事業を通して、「中村先生が何を見て、何を感じ、また何を考えたのか」を各グループでディスカッションしました。

参考にした資料では、ペシャワール会が実施した水路建設や灌漑事業の内容の他に、その活動に懸ける中村先生の想いが綴られていました。
厳しい気候環境のアフガニスタンでは、水源を整備するために多大な労力と時間がかかります。氾濫や旱魃が起こる過酷な環境の中、平和を作り上げる難しさ、旱魃の脅威、それらが軽視されがちな国際的風潮に対する疑問を、中村先生は感じられてたのではないかと考えました。

特に、先生は水路建設を通して、「人と人、人と自然の和解」の大切さを述べておられました。現地での水路建設では戦争や旱魃、地球温暖化の影響を肌で感じられることが多く、そんな中で人と人の力を合わせて水路を作っていらっしゃったのだと推察されます。

そういった中で、物事を実質的に変えられるのは、人同士が力を合わせること、また一人一人が問題意識を持つ姿勢であると先生は考えたのではないでしょうか。グループで、先生の想いを話し合い、共有しました。

≪発表準備≫

この授業の最終回では、グループ発表を行います。 

これまでのグループ活動や講演会を振り返り、「中村先生の仕事」「先生は何を見て何を感じたのか」「先生の志を継ぐために何をするかを」をグループで整理し、発表します。

今日の授業の後半では、各グループで過去のディスカッションの内容を整理しました。

3. 次回予告

来週からはいよいよ講演会になります。
最初の講師として、中村哲先生とお仕事を共にされてきた藤田さんにお越し頂きます。

これまで、講義とグループワークで中村先生のお仕事について学んできました。
学んだことを基に、講演会では、より中村先生について理解を深めたいと思います!

最後までお読みいただきありがとうございます!
皆さんからの応援をもとに、今後も引き続き取り組んでいきます。

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