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紅麹系サプリの摂取をやめるべき人

こんにちは。この記事は紅麹を含む栄養補助食品を摂取する時の注意事項の邦訳です。取り急ぎまとめました。月曜日なのでお許しを

フランス食品環境労働衛生安全庁、以下ANSESは2014年3月に紅麹系サプリを摂取する時の注意事項を通達しました。

この通達はANSESが「紅麹」を含む栄養補助食品の摂取に関連する可能性が高い副作用(主に筋肉と肝臓の損傷)に関する25件の報告を受け取ったことに基づきます。25件のうち、非常に可能性が高く、帰属可能性が高い 12 のケースの中には、特に次のようなものがありました。

筋肉障害の大部分(激しい筋肉痛が多い)。
筋肉損傷に関連するかどうかに関係なく、肝臓損傷が 3 件発生した。

ANSES 2014

これらの報告をもとに2014年当時、ANSES は紅麹米をベースにした栄養補助食品の使用は、消費者、特に遺伝的素因、病状、進行中の治療などにより特に敏感な消費者を健康リスクにさらす可能性があると考えました

そこで出された摂取すべきではない人の条件は、

「紅麹」を含む栄養補助食品を摂取すべきでない人の条件



1. スタチン系薬剤で治療されている患者、または副作用の出現によりこれらの治療を中断しなければならなかった患者(いわゆる「スタチン不耐性」患者)はこれらを使用すべきではない。スタチン不耐性について下記セクションを参照のこと)
2. 敏感な人(妊娠中および授乳中の女性子供および青少年70歳以上の人、または特定の病状に苦しんでいる人(肝不全または進行性の肝障害患者、腎不全または未発見の腎機能低下*患者、未治療の甲状腺機能低下症など)、脂質やスタチンの代謝を妨げる可能性のある薬剤で治療を受けている人グレープフルーツおよびアルコールの大量消費者
3*. mRNAワクチン接種により腎障害、肝障害、免疫異常 (蕁麻疹が出やすいなどを含む)を発症した人
4*.
前立腺癌の治療にアビラテロン (アンドロゲン生合成阻害剤)を服用している患者

*の項目は、私が追記しました

スタチン不耐性

スタチン誘発性ミオパチーのリスクには個人差があります。

ほとんどのスタチンの肝細胞への送達に関与する OATP1B1 トランスポーターをコードする SLCO1B1 遺伝子の多型により、スタチン誘発性ミオパシーのリスクありの人がいます。
また、シンバスタチンの代謝に主要な役割を果たす CYP2D6 にも変異が報告されています。
これらの遺伝子を持っている人は、スタチンの血漿濃度が普通の人よりも上昇しやすく、筋肉損傷のリスクが高い可能性があります
根拠となる文献:Role of genetic factors in statins side-effects. Scarpini et al. 2012.

ソース

確かに高脂血症が続くと心血管疾患を誘発します。また脂肪たっぷりの食事を摂りながらコレステロール低下薬を摂取すると体重増加が抑えられるかもしれません。しかしこの方法は体に負担をもたらします。ごく一部の体質の方などを除いて高脂血症は食事と運動で解決するのがベストです

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