見出し画像

【あなたに伝えたい】現役プロレーサーに教えてもらえる、ポルシェ公式スポーツドライビング講習会のワクワク感

正規ディーラーでポルシェを買うと、希望者は年に二回ほどスポーツドライビングを習うことができる、ポルシェトラックエクスペリエンス(通称PTE→PTXになったらしい)というイベントがやってくる。

ざっくりいうと、丸1日〜2日間、富士スピードウェイを借り切って、現役プロドライバーにみっちりフルパワーのポルシェ運転法を教えてもらうのだ。

画像10


PTXでは何が得られるのか

まず、自分の車をサーキット走行ができること。いかに自分のポルシェがハイパフォーマンスカーなのか?普段使い切れていない自分の車の本当の性能を知ることができる

これはでかい。

画像11

そして、日常的なシーンでも使えそうな運転基礎・危機回避スキルから、サーキット走行を想定したブレーキングとハンドリングなどをプロレーサーに習うことができる。


【Point1】レベル分けがあるから初心者でも安心

初心者からガチでサーキット走り込んでいる方まで、安心して受講できるよう、いくつかのレベル分けがある。

画像2

Warm UPはかなり初心者向けで、本コースは走ることができないが、日常的な運転方法や、フルブレーキング、スラローム、スピンしたときの経験などを教えてもらえる。

画像12

Precisionあたりから本格的になっていき、30〜60分の富士スピードウェイでの本コースサーキット走行が楽しめる。

ポルシェはエントリーモデルでさえ250km/hくらい出るので、普段は味わえない速度域で自分の車を操れるのは、とてもおもしろい。

Performanceあたりになると、まじめにサーキット走行する人前提での内容になってくるので、若干初心者には厳しい。(何かを吐きそうになります)

それ以上はもうガチです。ガチ。
みんなレーシングスーツできます。


【Point2】受けてみてわかること - 公道でスピードを出すことの危険性を身を持って知ることができる


急な飛び出しに遭遇して、ステアリングを急に切るとどうなるのか。

何かあったときに本当に対処できるのか?自分で制御できるのは、時速何キロあたりまでなのか?

画像4

ということを実際にやってみるとよくわかるが、車というのはどんなに高性能でも40km/hあたりまでが限界で、その速度超えてくると急な飛び出し回避や、不安定になったときに対処することはできない。

これはプロの助手席に乗ってみて初めて知った。

故に、公道での60km/hがいかに危険な速度であるかを身を以て知ることができるので、大抵このPTXに参加した方は、公道では飛ばさなくなるそうだ。


宇宙一ブレーキ性能があるポルシェでさえ、60km/hを超えれば、フルブレーキング&ステアリングを切っても止まらないんだもの。

【Point3】自分の車がいかにすごいかがわかる

参加してわかったことがある。

画像12


ポルシェというのは、速度以外の部分も凄まじい性能を持っていて、機械としての完成度がめちゃくちゃ高いということを理解した。

①高速域でのしっくり感
100km/h程度で走るよりも、高速域、150km/h超えたあたりのほうが安定するというか、なんだかしっくり来る。

僕はマカンSとカレラS、カレラカブリオレで参加したのだけど、どれも同じような感覚。

②安定感
アホみたいにぶっ飛ばして、ステアリングをがっつり切っても不安点にはならない。(正しい走行方法であれば)
※普通の車で同じことをすると、車が左右にぶれたり、よれたり、ねじれるような感覚がある。これが剛性感ってやつでしょうか。

SUVのマカンでさえそれがあるんですから、不思議な訳です。

止まる
止まれと思ってブレーキを踏むと止まる。
当たり前じゃんと思うな!ポルシェのあとに国産車に乗ると、本当に止まらない。え?ブレーキ効かないの??壊れた?って思うくらい止まらない。

止まりたいときにちゃんと止まる安心感は普段乗りとしてもデカイ。

講習の最後の本コースフリー走行

Performanceあたりまでは講師の先導つきでのコース走行と、Warm Up以外は自由に走れるフリー走行ができる。


画像5

富士スピードウェイの直線は1.5kmもあるので、最高速度域に達する。僕は一瞬270km/hというのがメーターでみえましたが、その速度ではステアリング操作を間違えるとスピン!

めちゃくちゃおっかない。

240km/hあたりで限界。

画像8

60分の走行時間と、それだけ聞くとあまり長い時間ではないように思えるかもしれないが、サーキットの15分は集中力や力みでヘトヘトになる。

吐きそうになるくらい。

サーキット走行で得られたこと

一般道での運転がものすごく上達した。狭い道た高速道路、山道などスイスイ行けるようになった気がする。

何より、どんな運転をすると危険なのかがわかったことが大きいかもしれない。

横Gかけないように、ステアリングは多めにきって戻すとか、ブレーキは優しく踏むとか、そういう加減がわかると、より楽しく走れるし、スピードを飛ばしたりしなくなる。

だってサーキットの刺激に比べたら高速道路で飛ばしたところで、面白くないからね。


修了するともらえる認定証

特に何ができるってわけでもないのだけど、認定証がもらえる。

結構嬉しい。

画像1

画像6

毎月のように実施されるイベント・交流

他にもポルシェにはたくさんのイベントがあり、コロナ前は毎月のように交流あった。

画像12

画像11

世界的なゴルフコンペの出場権
カレラカップ決勝のラウンジ観戦
ディーラー単位でのサーキット走行
有志でのツーリング
クリスマスなどのパーティー会

画像13

ちなみに僕は甘いもの大好きなので、恥も外聞も捨ててひたすらケーキを食べていた。雪だるまがものすごくかわいい。

画像15

などなど。
このあたりは正規ディーラーで車を買い登録していないと参加ができない上、イベントによってはディーラーのメンテナンスを受けないと参加ができない。タイヤもホイールもパーツ類はすべて純正が求められるのでご注意。

車を買うというより、ポルシェの体験を買うということなんだと思う。

さいごに

車好きがたくさん集まり、自分のポルシェの魅力や、相手のポルシェの乗り心地など語らったり、一緒に走ることができるのは、とても楽しいことだと思う。

どんどんポルシェ沼にはまる気がして怖いけど、車好きにはたまらんので、興味あるひとは勇気を出して買ってしまえ!

と思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?