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群発頭痛って何だ?

少し投稿が開いてしまいました。。。
本日は片頭痛よりもさらに重度な頭痛である群発頭痛について述べたいと思います。
稀な疾患ですが、非常にQOLを落とす疾患ですので一緒に勉強していきましょう。

群発頭痛は片頭痛と違って男性に多い病気です。頭痛発作の際には非常に重度であり、自殺を考えるほどの頭痛と言われています。決まった期間・時間に多く、夜間に多いとされています。

国際頭痛分類第3版では以下の通り診断します。一側性であること、持続時間が15~180分であることが特徴であり、しばしば結膜充血や流涙、縮瞳を伴います。頭痛発作時は痛みが強すぎて、落ち着きがない様子が見受けられます。

片側性頭痛のアプローチですが、特に脳神経内科の専攻医は発作性片側性頭痛の鑑別が必要です。インドメタシンが著効するのが特徴です。

群発頭痛の病態生理はまだわかっていませんが、以下に主な説を提示してます。片頭痛でも関与しているCGRPも影響しています。シェーマも載せておきます。

急性期治療薬は通常の鎮痛薬に加えてトリプタン製剤(内服に加えて注射)や酸素吸入が有用です。

群発頭痛の発作は重度ですので、予防も大事になってきています。本邦ではベラパミルの高容量内服のみ高いエビデンスがあります。近年はCGRP抗体関連薬であるガルカネズマブが頭痛診療ガイドライン2021にも記載されていますが、保険適応ではありません。

最後にまとめとなります。内科専門医試験ではまだ聞かれていないと思いますが、プライマリケアでも見逃したくない頭痛の一つだと思うので、知っておいて損はないと思います。

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