Part 7「いじめ許容空間」には「付和雷同」,「規律・結束」の2大因子を発見!!

 暫くご無沙汰しておりました。読者の皆さまから「更新しないのか?」という声を有難くも沢山頂戴致しましたので、続きから・・・。

これまで、主として受験生の夏期講習、9月卒業を狙う大学院生のプレゼン指導、その結果働き過ぎで、2ヶ月微熱に苦しんでおり、授業を全く休講しなかった私は頑張りました!ってまた言い訳でスミマセン。

 まず、調査票の中に、仮説として「いじめ」があるのを知っていながら、全く行動しない、あるいは保身のために傍観者が「いじめ」現象を加速させるのだ、という話の続き。私は「最も酷いいじめの時のクラスの様子」を調査票に忍ばせ、いじめのメカニズムに迫ろうと考えたのです。主成分分析の結果、2大因子を発見しました!第1は「付和雷同」の因子、第2は「規律・結束」の因子です。

タイトルの「いじめ許容空間」とは、被害者にとって、誰からも助けられずに最悪の状態の時、傍観者はいても、クラスにいじめがあっても、抑えず、(寧ろ関わらないことで自分の身を守る性質)いじめを「許す」環境となった教室。

「付和雷同」の因子は「他のクラスの人とは遊ばなかった」「クラスは言いたいことを言えない雰囲気」等、クラスの閉鎖性とその集団内での各主体の流されやすさで、要は「長いものにまかれる」状況です。

「規律・結束」の因子は「文化祭等の行事ではクラスで結束した」「クラスは決まりを守るよう皆で注意していた」「クラスは正しくないことを許さない雰囲気」等、「まとまっているクラス」という、一見肯定的に捉えられる状況である状況が、少しでもはみ出した者を邪魔な存在として許さない。それがいじめに繫がる、という可能性を示唆しています。

長くなるので、次回にもう少し詳しく説明しますね。


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