★ネーゼ協議会

キッシーダ総理から電話があり、この国をもっと面白くしたいから、政府の委員になってくれ、と。最近暇なのでこの話を受けることにした。

とにかく、足りないものを補えばよい、という単純な発想により、様々な委員会を立ち上げた。

まずは、カネガネーゼ委員会。国内の貧困層を対象にして、彼らの収入を上げるためのコンサルティングサービスを行う会社を立ち上げた。コンサル料は無料で、国からの補助金により運営する会社。

次に、カミガネーゼ委員会。ハゲの人々は、日々、ちょっとした痛い思い、切ない思いをしているようだ。髪がない、という、負い目のようなもの。この、彼らの微妙なコンプレックスは、社会悪とまでは言わないが、何等かの負の作用を社会に及ぼしていると結論付けた。

この点をカバーするため、ハゲも数ある髪型の一つ、という、国民への洗脳活動を行うことに決定した。具体的には、テレビ用に「ハゲはファッション」「シャンプーがいらない髪型!環境に優しい、いいね!」などといったコマーシャルを何本か制作し、毎日テレビで流した。

ヒマガネーゼ委員会→多忙を装う人は生産性が低い、という観点から、日本能率協会を国が買収し、全国に支店を作って啓蒙活動を行った。

キリガネーゼ委員会→物欲が激しい国民を禅寺に送り込む活動。

コネガネーゼ委員会→人脈不足で困っている人々の支援活動。

などなど、国民を元気にする委員会を次々立ち上げたところ、すぐに様々な効果が出たため、私は国民栄誉賞の候補になったが辞退した。そのようなものには全く興味がない。というより、ヨクガネーゼ委員会の委員長を兼任しているので、受賞辞退が正解かな、と。

ではまた、ね。

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