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Key case製作⑧ コバ処理”仕上げ編”

こんにちは
お元気ですか?
なんだか大変な状態になってしまい…
とてもとても息苦しいですね。
私も以前から予定していた8月の計画が全て飛びました。。。
残念です。

さて、Key Case製作も最後の最後。
コバ処理の”仕上げ”です。
皆さんはどのようなコバを理想としますか??
どうすれば理想に近づけるだろう??
皆さんの理想に近づけるか分かりませんが、私なりのやり方を紹介致します。
このやり方が正解ではないので、あくまで”参考”としてください。

前回は、整形してトコプロ(コバ処理剤)を塗布して終わりました。
今回は、また削ります。
と言っても、微妙な違和感を取り除く。と言ったイメージでしょうか?
また、コバ処理剤を重ねることでよりしっかりとしたコバとなるので、
表面だけを320番の紙ヤスリで削ります。

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こんな感じで、サラっとした感触でしょうか?
細かい所を整えたら、トコプロを塗布します。

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はみ出さないよう注意しながら、均等に塗布します。
ここで、ヘチマの登場です。
予め水に浸して柔らかくした後、しっかりと水分を絞ったヘチマで、
塗布したコバ処理剤がコバに吸収され乾くか乾かないか?のタイミングで

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磨きます。
動かす方向は、縫い目に沿った方向で、あまり力を入れ過ぎず、かと言って弱い力で押し付けても磨けないので…
しばらく磨いてるとキュキュっと音がし始めます。
これが磨けてる証になります。

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トコプロが乾き切る前に、リューターにウッドスリッカーを付けて更に磨くと…

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テカります。(乾くと落ち着くことが多いです。)
トコノールは使ったことが無いので比較対象外ですが、トコフィニッシュと比べると断然トコプロは扱い易いですし、仕上がりがキレイだと思います。

320番では、触った感覚がまだザラザラしているので、通常は400番の紙ヤスリで仕上げます。
上記写真の段階から400番のヤスリで表面を削って、またコバ処理剤を塗って…と繰り返す場合もあれば、320番の後に400番のヤスリをかけて…
その後にコバ処理剤を塗布して…と作業を進める場合もあります。
何れにしても、上記の一辺だけでなく全てをキレイに磨き上げる必要があるので、根気の要る作業となります。
革の質に大きく左右されると思いますが、1500番までかける方もいるようです。。。

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子供の頃に作った泥ダンゴをピカピカになるまで磨いて…
やりませんでしたか?
凝り始めるとトコトコやってしまうタイプなのですが、、、
今回は、こんな感じで終わります。質感としては、まずまずです。
表紙が完成写真になります。

作り手だから分かる”あんなズレ””こんなミス”があるのですが、
完成!おしまい!!で終わるのではなく、必ず考察しましょう。
そしてどうしたら改善できるか?を考えて次回作に繋げましょう。
ということで、来週は(私なりの)考察です。
写真ばかりでスミマセンでした。

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