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天才・森下のハードゲイ勉強法。

同級生のイケメン森下は旧帝大を卒業した後、就職はせず西洋美術を学ぶといってフランスに飛び立った。当時、将棋に森下名人がいたのでアダ名は「名人」だった。彼は典型的な天才で何でもよくモノゴトを知っていた。同時に、名人はカミングアウトしにくい時代のゲイ(ホモ・同性愛者)であった。我々も知ったのは最近のことである。フランス時代の写真をS嶋がWEB上で発見して「名人こんなんなってるよ…」と見せてくれたが私は驚かなかった。ちなみに、S嶋はフランス語もネイティヴレベルである。

私が驚かなかったのは名人は学生時から「色彩」を大事にしており、勉強法も独特だったので「そっちにいったのね…」と納得感さえあった。私の同級生は皆、学校の勉強は当たり前にできるので「その他に何ができるか?」に必然的に目が向いた。名人とは帰る方向が一緒だったのでよく話をしたり、買い食い、寄り道をしていた。彼の天才性は今思えば、その帰り道で随所に表現されていたように思う。その思い出をここで紹介したい。名人も了解済みで何なら「それはこうだね」「たぶんこれやれば皆、賢くなるよ」と校閲してくれた。

では、御紹介しよう。

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