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#50 ミワさんなりすます(2023)-コミュ症&ヲタクに希望を!

心に刺さるドラマがめっきり減った2023年にあって、貴重なドラマでした。

NHK紹介文

とにかく映画が大好きなフリーター・久保田ミワ(29)は、映画愛が強すぎてバイト先のDVDレンタルショップをクビになる。ふとしたことから、敬愛する俳優・八海崇(56)が自宅で家政婦を募集していることを知ると、好奇心を抑えきれず八海邸に偵察に向かう。まさかの偶然で、八海のマネージャーに八海邸の新人家政婦と間違えられたミワ。人違いと言い出せず、その日から“スーパー家政婦”になりすまして八海邸で働くことに。「すぐにバレるに決まってる」とビクビクしながらも、“神”と崇める八海と言葉を交わせる職場で夢のような“圧倒的ロマンス”に身を焦がすミワ。垣間見える八海の素顔の尊さに、ますます夢中になっていく。度重なる身バレの危機をなんとか乗り切っていたものの、ある日ついに、ミワがなりすました当の本人・美羽(みわ)さくらが姿を現し―

スーパー家政婦ではないですよ

いわゆるコミュ症の映画オタク女性です。世界的俳優・八海崇(やつみたかし)(堤真一)の映画なら何でも知っているため、名優の窮地を救ったり、名優の内面の奥深さに触れたり、名優の道しるべになったりしながら、彼への憧れを増長していくだけのドラマです。ロマンスもなければ、サスペンスもありません。そんな存在感の薄い、八海オタクの久保田ミワを松本穂香さんが好演されます。

最終回も良かった!

最後は「なりすまし」であることを家政婦仲間に告白し、本来、家政婦として働くはずだった八海の大ファン・美羽さくら(恒松祐里)に仕事を譲り、目を輝かしながら、八海の最新映画を鑑賞するところで「完」となります。とても心地よい終わり方でした。ちなみに、年末の3週連続の特別ドラマ「自転しながら好転する」でも松本穂香さんは、自立する自信を持てず、中卒のカレシとの生活を見通せず、病気持ちの両親との同居を気に病む30代の女性を好演されています。どこにでもいそうなふつうの女性の役柄にピッタリですね。この作品についても、いつか語りたいと思います。


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