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未来への10カウント

2022年 テレビ朝日 木曜9時枠 全9話
出演:木村拓哉、満島ひかり、安田顕、村上虹郎、滝沢カレン、生瀬勝久、内田有紀、柄本明ほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:川島誠史、都築歩、菊池誠、岡美鶴
監督:河合 勇人、星野 和成
脚本:福田靖
主題歌:COMEBACK -愛しき破片-(B'z)

キャストについて

満島ひかりちゃん目当てで観始めたけど、やっぱりひかりちゃんが抜群によかった!真面目でまっすぐで、時に空回りしてしまうような役がぴったり。覇気のないキムタクとの相性もばっちり。

そしてこのドラマ、俳優陣…特に大人チームが豪華で驚き。私にとって生瀬さん×八嶋さんは三谷幸喜さんの舞台のイメージなんだけど、そんな方々もドラマに彩りを与えていた。(↑の「出演」には、完全に自分の好みで、生徒チームほぼ書いてなくてごめんなさい。)

折原家にも癒された。ひかりちゃんとカレンちゃんとの絡みがいいし、子役の川原瑛都くん、彼もかわいかったなぁ。口達者なのは折原先生がきっちり育ててるからなんだろうなぁ…とか思ったり。そして、その中にちょっと異質な桐沢さんがやってきて、でもだんだん解きほぐされていく様子もよかったです。

生徒チームでは、西条くんが出てきたとき「誰だっけこれ~」と思ったのだが、これが村上虹郎くんですか!私は『MIU404』で初めて知ったのだけど、MIUでの役と違いすぎて全然気が付かなかった。いやぁ、さすがの存在感。演技がうまい。

そして、キムタクはやっぱりキムタクでした(なんだそれ)。まぁ、かっこつけてるし、かっこいいよね。「パンチで返事」がサマになる人なんてそうそういないよ。たくさんの子どもたちとの絡みは『エンジン』以来?学園ものは初めてだそうだけど、こういうのも良いのではないかと。学園ものって、ヒロインのこと呼ぶのも「折原先生」とかなのも、結構好き。

ストーリーについて

やっぱり「未来への10カウント」ってタイトルはどうなの?と私は思ってしまうのだが…(笑)最終回に無理やり10カウント(9カウント?)で走馬灯のように色々思い出すのを入れ込んだ感。。でもやっぱりボクシングと言えば10カウントを入れたいものなのかしら。

あとは最終回がかなり駆け足な印象。ちょっと時間の感覚についていくのが大変だった。そして「睡眠3時間でもいま俺は充実してる」みたいな、そんなブラックな生き方を肯定しているところも不満!ちゃんと寝てください(その後、非常勤講師は辞められたんだろうけど、それがいつだったのかもよくわからないし)。
父娘の確執もふーんって感じだったけど、そこはやはり柄本さんの演技でいい感じにまとまっていた。

とまぁ色々書きましたが、総じておもしろかった。
最初は折原先生と同じ視点でボクシング用語など学んでいけるよう工夫されていたし、ボクシングに興味がなくても、飽きずに見られると思う。観てるとつい、「シュッシュッ」といいながらパンチの練習したくなっちゃうし(笑)

なんだかんだで結構感動しちゃうポイントもあって、思ってたよりも笑えるポイントが多くて、私は満足でした。桐沢さんと折原先生の恋物語に、もうちょっと期待してた部分もあったけど、橋での後ろからハグはめちゃよかった!だいぶ引きの画なのが歯がゆい!(笑)そして、そこからの圭太の「お父さん」!一瞬冗談かと思って、何が起こったのか理解できなかった。インターハイ前の大事な時期に結婚しちゃったのー?とは思ったけど、このくだりを最後に持ってくるわけにはいかないから仕方ないよね。4人で暮らしてるのかな〜楽しそう…と妄想してみたり。

脚本について

そうか、福田靖さんは『HERO』の方だったんですね(これ書いてて知った)。それで八嶋さんか。この方の作品は他にあんまり観たことがないんだけど、『HERO』といい今回のといい、小気味いい会話が印象的。職員室でのやりとりは、まぁだいぶわざとらしさがありつつも、たぶんそういう風に書いてるんだろうな。校長室でのコント(笑)は大好きでした。生瀬さんのとぼけた感じもいいし。校長室でのやりとりは基本好きだったけど、「コーチやります」のところのくだりが最高だったな。
まぁ『HERO』ほどの作品をまた生み出すのは大変だと思うんですが(勝手に失礼なことを言う)、原作ものが注目を浴びがちなドラマ界で、オリジナル脚本書いていただきありがとうございます!と言いたい(原作ものを否定するわけではありません)。
え、てか次クールも脚本書いてるじゃん!大丈夫ですか、寝られてますか。大河とかもやってるから慣れてるのかな〜。次回作の『オールドルーキー』も役者がなかなかの私好みで…気、気になる!

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