国家資格キャリアコンサルタントの登録は必要か?

この度、ようやく国家資格キャリアコンサルタントの登録ができて、無事手元に資格証が届きました。
登録に際しては煩雑な手続きと1.7万円の費用、登録後は更新講習(技能講習・8時間+実技講習・30時間;費用別途)と5年ごとの更新が必要となります。

そこまでして登録(更新)が必要か、改めて考えてみます。


・国家資格キャリアコンサルタントで得られる仕事の領域

国家資格ではありますが、残念ながら資格を取れば即仕事に結びつくわけではありません。
現実には以下の4つの職種に限られています。

1.需要調整領域
2.教育領域
3.企業領域
4.青少年や女性、医療福祉の領域

1はいわゆるハローワークが代表的ですね。
民間のエージェント(ヘッドハンター)もこれにあたります。

2はいわゆる学校のスクールカウンセラーですね。

3は企業内のキャリア支援、具体的には相談窓口や人事総務部などがこれにあたります。

4は福祉の分野ですね。

一般的に思い浮かべるのは1だと思いますが、実際に稼げるのはエージェント(ヘッドハンター)と呼ばれる仕事で、いわゆる人材営業ですね。
営業ができる人には向いてるかと思います。

3の企業領域は文字通り企業内の仕事の1つとしてという感じなので、給与体系はその企業次第かと思います。
実際には企業の人事総務課に入ってから必要に迫られて取るパターンが多いのかと思います。

それ以外の2と4は非正規雇用やボランティアである場合が多いです。

・キャリアカウンセラーの地位向上のために

前のnoteの「カウンセラーとは何か」と内容は一部重複します。

今、カウンセラーの仕事をしてて思うのは、カウンセラーを名乗ることは誰でもできることです。

中には自称カウンセラーような人にあたって効果がなかったという話も聞きます。
効果がないならまだましですが、下手な人にあたると逆効果になったりする危険性もあります。

これを聞いて思い出したのはマッサージ業界の話です。
マッサージの仕事もあはき法というのがありますが、実際にはちょっとした研修を受ければ誰でもマッサージ師にはなれるみたいです。
(厳密にはマッサージ師も名称独占資格ですが)

カウンセラーも、一定の資格(試験があるもの)と実技研修は絶対に必要です。
そのために取得に学科試験と実技試験のある国家資格キャリアコンサルタントは意味のあるものです。

・さいごに

一般の方がキャリアカウンセラーと接するのは、おそらく多くは学校内や企業内で面談する際か、もしくはエージェント(ヘッドハンター)を通じて求職活動する際かと思います。
資格の有無と能力は必ずしも比例しませんが、資格は一定の能力を担保するものです。

自分はキャリアカウンセラーで、転職を通じてクライエントの人生を変える経験を実際にしてきました。
転職希望の有無は別として、そういう経験を一人でも多くの方にしていただきたいです。

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