XP-Pen Artist 12 ペンタブ :安すぎる!2019液晶タブレット紹介


2万円-液晶タブレットは初めてなのですが、思ったより画面も大きく使いやすいです。

XP-Pen Artist 12 液晶タブ :導入に少し手間取りましたが、この値段でコレは良い買い物でした。「初めての液タブ」という方には間違いなくオススメ出来ます。

画面サイズ・解像度・視差


 ワコム MobileStudio Proのようなイメージで、メインモニタとして運用をするのであれば小さな画面が気になりますが、サブモニターとしての運用であればこのサイズでも個人的には十分でした(当然ですが、この製品は液タブであってタブレットPCではありません)。 今まで場所を取るからと、サブモニターを使っていなかったのですが、モニター一つ増えるだけでこれだけ作業が便利になるとは思いませんでした

肝心の商品の液タブとしての使い心地ですが、やはりワコムやipadProと比べると、視差が気になります。 しかし、視差が気になるほど画面が大きくないので、十分許容範囲だと思います。

ペンについて


wacom以外ではほぼ見ないバッテリーレスペン

アナログで描いて時は製図用ペン等軽くて細いペンを使っていたのでwacomの太いペンや、他の電池必須ペンの重さには違和感がありました。

このデザインペンはペン本体が細い上に軽いので長年描き慣れた感触に非常に近かったです。

六角の消しゴム機能付きペンは期待通り素晴らしいものでした。 今までこのデザインがなかったことのほうが不思議なぐらいで、wacomの太い丸型ペンよりしっくりきます。 よく話題に上がる「沈み込み」ですが、特に自分は筆圧が強いので反応が良すぎるwacomペンより、こちらのほうが好みです。

撫でる様に線を引いてる時は大丈夫なのですが、たまにペン先が引っかかる方向になるとペンがつんのめる時があります。

試しにwacomペンで(描けませんが)同じ様になぞると引っかかりませんでした。

ペン先も色々出てくれると面白いと思います。

線画を描く時や3Dのスカルプト機能を使う時に気になる「ジッター」も前評判通り少なく、ペンとしてのクオリティは十分に高いと思います。 あとは傾きとペンの方向を検知できるようになれば、言うことはありません。


セットアップのしやすさ


セットアップに関しては、付属のマニュアルにやり方が記載されていますが少し簡略した感じで

理解しにくい所があり、色々上手く動作しなかったりを繰り返しましたが、

何とかまともに使える段階までになりました。

特に以前別のペンタブや液タブを使ってる人は要注意で、

Artist12のドライバーをパソコンにインストールする前にそれらのドライバーを削除しないと

競合して筆圧検知しなかったり動作が不安定になったりします。

別のペンタブや液タブのドライバーを削除したら一度パソコンを再起動し、

本機とパソコンを付属のケーブルで繋ぐ。

パソコン側にはUSB端子以外にもHDMI端子も必要なので

無い場合はUSBからHDMIへ変換するアダプターが必要となります。

付属のACアダプターにも繋げる(付属ケーブルの赤いUSB端子に延長ケーブルをつなぎACアダプターに接続)ようですがXP-PENさんに確認した所、ACアダプター繋げなくてもパソコンのUSBバスパワーだけで動くようです。

ただ、パソコンに外付けHDDなど電力を使う機器と併用する場合、電力不足で動作不安定になる場合があるそうなので

その時はACアダプターを使うと安定するようです。

もし、動作が不安定になった場合は慌てずパソコンを再起動しましょう。

それでも安定しない場合は高速スタートアップというWindows10の不要機能が働いている場合がありますので

電源オプションから高速スタートアップは無効にすることをおすすめいたします。

推奨と書かれていますが今までこの機能のせいで外部機器が何度も動作不安定になっていました。

ドライバはXP-PEN公式サイトよりダウンロードでき()、日本語でわかりやすいためすぐインストールできると思います。

セットアップが完了したら一度パソコンを再起動したほうが良いと思います。

そして、Windows設定→システム→ディスプレイにてArtist12側の解像度は1920x1080、テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更するは100%に設定しないとポインティングの位置がズレるので注意。

通常なら画面のキャリブレーションしなくてもペンの位置はズレていないので

ディスプレイ設定はしっかり見ておきましょう。

また、専用ツールは某有名なペンタブメーカーに似た感じで設定しやすいです。

個人的にはWindows INKモードを有効にしておいたほうが様々なアプリの汎用性があっていいと思いました。

不満点


 自分がどうしても気に入らないのは、マニュアルの不備と電源ボタンの配置です。 現状のマニュアルを読んでも、肝心の電源ボタンの位置がわかりません。 「電源ステート表示ライト」が、まさか電源ボタンだなんて、想定外でした。

 そして、その電源ボタンの位置ですが、完全にUSBポートの位置とかぶっています。 コードが上向きになるように挿せば、上向きに飛び出たコードが見た目に邪魔ですし、反対向きに指すと電源ボタンを押しづらくなってしまいます。 なにもない反対側に電源ボタンだけでも独立させるべきだったのではないでしょうか。

まとめ


製品的には十分満足できるクオリティだと思います。 

液タブを使ってみたいと思いながらも、自分に液タブが合うか不安な人(板タブ派は知り合いにも多いです)、彩度の高い絵を描かない人や、色よりもラインの正確さやコスパを重視する人は購入を検討してみて良いと思います。

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