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2016.5.13cakes「fb出会い系でイケメンと付き合った28歳女子の話(実話) 」ウラ話〜イケメンドクターの悲哀〜

こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。

今週のcakes連載は、「fb出会い系でイケメンと付き合った28歳女子の話(実話)」というお話をいたしました。

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こんなことが本当に起こるのか?と私は本当に驚きましたが、静かに見守りたいと思います。彼が詐欺師か本物か、いずれにせよ数週間で結果はでますので。あ、ちなみにこの記事は彼女づてで彼の掲載許可もいただいているんです。

さて、出会い系の話は以前書きましたので、今回はイケメンについてお話をいたしましょう。

私はイケメンではないので、顔面が整った男性をみると羨ましいなあ、モテるんだろうなあ、と素直に思います。医者でイケメンの人ってたまにいますけど、やっぱり仕事はスムーズに運ぶし、なんだかんだ幸せになっている人が多いように思いますね。

あまり知られていませんが、病院というところは女性社会。ナースが大多数を占め、医師と一緒に仕事をするのはほとんどがナース。医者をやってると一日20人以上はナースに会うのですから、そりゃイケメンだといちいちちやほやされます。ナースがいかに協力してくれるかで随分と仕事の捗り方が変わってきますから、イケメンドクターは大体において仕事が早い。すると上司の評価も上がる。すると仕事をたくさん与えられ、医師としてレベルアップ。さらにナースの評価も高まり仕事が早くなり・・・(以下省略)

という、イケメン好循環を起こすんです。うーむ、それはそれで羨ましい。あ、ちなみにナースの95%は女性で、男性ナースも中性的な方が多いです。

とは言え患者さんサイドからするとイケメンドクターって、実はあんまり歓迎されなかったりします。女性も男性もなのですが。ほら、医師の仕事って、「お腹が痛くて下痢です」とか「生理が不順で」とか時々羞恥心を含む相談を受けるわけです。患者さんからしたら「そんなことイケメンには言えない!!」となってしまい、診療がうまくいかないことも。

男性患者さんにとっても、「あの若い先生はどうも落ち着かない」とか「本当に医学知識とか技術はしっかりしているのだろうか」という疑問を持たれることが多いのです。見た目がいいだけで。

考えてみると、医師や教師の職には、イケメンや美女よりも「ちょっと太ってて田舎くさい不器用さはあるけど、誠実でひたむき」のようなイメージを求められることが多いように思います。そこに性や恋の対象になる要素があってはならないのでしょうね。聖職者のようなイメージがまとわりついているのです。

ですから「めちゃくちゃイケメンのドクター」「美人女医」なんかはギャップがあって設定としては面白いので、ドラマや映画などではしばしば用いられるのです。かくいう私にしたって、「医者の恋愛」を切り売りしてメシを食っている下衆ですので、同じことなのですが。

でも、自分の親の主治医がそれらだとすると、不安で仕方がない。不思議ですけどねえ。

イケメンのドクターにしてみれば、これは本当に納得がいかないでしょう。生まれつき顔が良いというだけで、信頼されにくくなってしまうんですから。

でもね、彼らはそれ以上の得もしていると思っています、特に恋愛というフィールドで。だから私、同情はしません。税金みたいなものです、顔がよくてこれまでいろいろ良い目にあってきたから、その分「信頼されにくい」という税金を払うんです。

イケメンの話をするとどうも愚痴っぽくなっていけませんね。先日ここnoteに書いた「2016.4.22 cakes「こじらせ先輩「寅さん」に学ぶ、本当の恋とは?」 ウラ話」であまりに美しい女性が幸せでないという真理について書きましたが、男性の場合はまだその美貌はコントローラブルなような気がします。

でもたまに、ごくごくたまに、「私雨月さんの顔、タイプなんです」何て言われてしまうと、本当に嬉しくなってしまいます。「あ、本当?じゃあここは私持ちで」なんて奢っちゃったりして。ゲンキンなものですね(笑)
でも、「先生って本当にイケメンですよねえー!」という明確な虚偽を言われた時には、「いえ、わたしなどシケメンですので」とかわすと大体スベりますから、うまく話も収束できるのです。シケメンの皆様、どうぞお使い下さいね。

それではまた来週、お会いしましょう。


※このウラ話では、「医者のこれについて聞きたい!」とか「あれについて書いて!」などリクエストも募集しています。可能な限り、書いてみますので、コメント欄でもツイッターでもお待ちしております。




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