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2016.5.6cakes「28歳の女性はどうしたら幸せになれるのか?」ウラ話〜アンデッド港区女子たちよ、安売りしたこころを買い戻せ〜

こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。ゴールデンウイークも終わりに近づき、少し気が重いなんて方も多いのではないでしょうか。

私は連休中はちらほら病院に顔を出し、かつ今日は平常業務なのでそれほど憂鬱さはないような気がします。

そんな連休中、皆さんはどのようにお過ごしでしたか?私は「芸術チャージ」と決め込んで、クラシックのコンサート、美術館、映画など様々な一流のものを観ました。刺激的で、とても楽しかったです。自らの仕事を再考するきっかけになりました。


さて、今日のcakesでは「28歳の女性はどうしたら幸せになれるのか?」と題して、まさにその問題について切実に議論しました。簡単に言えば、若いころちやほやされた女子がいかに勘違いに気づき、内面を涵養していくべきなのか、という話なのですが。

この、「勘違いする女子」議論には私以前から強い思いを持っていました。私の回りの男性たちともよくその話をしています。

「港区女子」という言葉、ご存知でしょうか。港区に在住の齢20-24、ちょっとした読モやらモデル崩れやらの美貌を持つ、異様に金持ちにたかるのが上手な若い女性たちのことです。これはいつかcakesに書かねばな、と思いつつ。

「港区女子」の詳細はこれらの記事に詳しくあります。

【港区の懲りない面々】超ハイスペック男子達と婚活女子の攻防戦-プロローグ-

港区!読モ!愛人!パパ!成金!

彼女らは自らの美貌や若さ、そして時にその肉体を貨幣価値に替えるのが主な生態。高級素人ホステスといった感じでしょうか。

そう言えばまだ聞こえは良いのですが、まあ言ってしまえば愛人寸前の女子たちで、愛人契約を密かに結んでいる子もいます。

彼女らの共通点は何と言っても、「お金にいじきたない」という所。そして自分の実力ではなく一緒にいる男性のおかげで好待遇を得ているのに、自分の実力と思ってしまう「壮大な勘違い」も持ち合わせています。

もちろん彼女らが存在するためには、彼女らに資金を注入する男性たちがいることも忘れてはいけません。その男性たちとは、IT企業やその他のベンチャー起業などで成功し億単位の金を掴んだ男性たち。さまざまな遊びに飽き、もちろんプロにも飽き、最終的に「素人の若い女性」に辿り着いたのです。そして「金で人心が買える」という体験を何度もしてしまい、脳が焼け焦げてしまった人々。そんな彼らの行きつく先は、多くは違法薬物、違法賭博などであるようです。ま、「成金」という世間のイメージでしょうかねえ。

港区女子の話はこの辺にしておきますが、要は、自分の実力以上・身の丈以上の思いをし慣れきってしまった時に、どうやってその狂ったダイヤルをもとに戻すのか、について考えたいのです。



人間って、医学的にも同じ痛み刺激を与えていたら徐々にその刺激には慣れて行きます。これを「閾値(いきち)が上がる」と言い、主に神経生理学なんかで使う用語です。閾値、は、ある反応を起こすための最低限の刺激の大きさという意味です。これが上がってしまうと、「ある反応」つまり痛みを感じるための刺激の強さが大きくなります。

よく聞く話で、「茹でガエル」(カエルを水につけ、徐々に加熱して行ったら気づかずに茹で上がって死んでしまうという寓話で、科学的には間違いと実験で示されている)の話とも似ています。

この閾値が上がるという現象は、ミクロな神経の話だけじゃありません。人間の感覚、脳の感じ方にも閾値が上がることがあります。

簡単に言えば、しょっちゅう良い思いをしていたら、ちょっとやそっと良い思いをしたくらいでは感動などしない、ということでしょうか。ミシュランのような美味しいものばかり食べていたら、他の味わい深いものを食べても美味しいとはあまり思えないということです。

で、話を戻しますが、20歳代前半のうちに良い思いをたくさんした女子(都内に住む美貌のある女子ならたいていは体験するようですが)は、この閾値が上がりきってしまっている。

一流ホテル最上階のバーなんて当たり前。会員制バー、秘密のクラブ、ミシュラン、豪奢なホームパーティーには寿司職人が来て握っている、1本100万円のワイン、移動は全てクルマかタクシー、夏は逗子マリーナでクルーザーなんて具合です。

こんな女子が20歳代後半になり、徐々に成金に相手にされなくなってくる。成金には、新しい女子大生や20代前半女子が供給されるからです。

そこで気づきます。普通の生活に戻ることの苦痛に。閾値の「ダイヤル」を戻すことの困難さに。

自分の身の丈にあった生活に戻るわけです。スーパーで買い物をし、電車で移動、寿司はすしざんまい、ワインはセブンイレブン600円。やっと地に足が着くわけですが、これに承服できない女子も時に居ます。そういう女子は「アンデッド港区女子」として、以前のバブルな生活を続けようとする。でも自らの価値は下がっているので、仕方がなく体を売る(つまり愛人になったり不倫相手になったり)ことで同じくらいの価値を提供し、バブルを維持するわけです。

こういう女性に何人か会ったことがあります。が、見るのも痛々しい。自らの実力と乖離した、上っ面だけのただの虚飾。卑しさが透けて見えるので、もはや同年代の男性は誰も相手にしません。なので、突然24歳の男子なんかと付き合ってみたりするのです。

もしこれを港区女子がお読みでしたら、いつの日か、「ダイヤル」を戻すことを忘れないでください。良い思いをしたのは過去に置き去りにして、安売りしたこころを買い戻してください。それには凄まじい苦痛が伴う上に、残念ながら全てを買い戻すことは出来ません。毀損されたあなたの気高さや品格は、生涯卑しさを伴い続けます。

それが男性に見えないとでもお思いでしょうか?甘い。デキるいい男であればある程、そのくらいは簡単に見破るのですよ。そう、あなたが結婚したいと思うようないい男です。

「ダイヤル」の戻し方は簡単。自分のお金だけで生活をすることです。彼氏が出来てご馳走になったら、その分奢り返して。もしくは書生(最近は居ませんかね)や売れないバンドマンのような金の無い人と付き合っても良いです。自分のお金で住めるエリアの住める広さの部屋に住んで、自分のお金だけで買えるものを買うんです。それを何年か続けたら、アンデッド化したあなたの中の港区女子成分はもしかしたら溶けてなくなるかもしれませんよ。あとはあなたの中の卑しさがすっきり落ちれば勝ちです。

そしてもう一つの解決法があります。それは、「ダイヤル」を戻すのではありません。

自分で稼ぐようになって、逆に実力を狂ったダイヤルに寄せていく方法です。これをやっている女子に会ったことがありますが、自分で店を経営して利益を出して、カッコよかったですねえ。

以上、「アンデッド港区女子たちよ、安売りしたこころを買い戻せ」でした。



※注 筆者は港区女子に一切の私怨は持っておりません。しがない勤務医には港区女子をどうこうするお金はありませんし、あってもしません。

この記事も投げ銭にしたいと思います。

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