見出し画像

2016.12.16 cakesウラ話 「付き合う」の正体は

こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。

今週のcakesはこんなお話でした。

「付き合うことの意味がわからない」と言い切った元外資系金融女子の話」

本文中に、出てくる元外資系の女性の「理想の付き合いってなんですか?」という疑問に私は真正面から答えたのですが、彼女はそれほど納得がいっていなかったよう。

それもそのはず、私は理想論を振りかざしたのみだったからです。なんというか、彼女は「付き合う」という契約(のようなもの)自体に疑義を唱えていたのですね。私はこのnoteで、彼女にお話を続けるつもりで「付き合う」について書きたいと思います。

「付き合う」という私的契約とも言うべき男女(あるいは同性)間の取り決めは、私の認識では以下のような4つの守らねばならない項目があります。

1, 肉体の独占 (他の異性・同性とはダメ)

2, 記念日の優先 (誕生日・クリスマス・付き合った記念日などは一緒に過ごす)

3, 公開の原則 (付き合っている事実を公開する)

4, 定期的な連絡 (最低数日に一度はメールか電話をする、等)

もちろん個々の付き合いによって多少の振れ幅はあるでしょうが、だいたいこの4項目に集約されます。

「1, 肉体の独占」はかなりの人々が守る事項でしょう。これが曖昧なカップルというのは極めて少ない。ですからはっきり言わなくても、暗黙の了解として守るべき事項ということになります。

「2, 記念日の優先」についても、男性・女性どちらもが相手に求めることが多いように思います。私の周りの独身をこじらせた男子たちもまた、彼女がいる時には極力優先するようにしていることが多いですね。しかもちゃんとプレゼントを買ったり花をあげたりするんです。こじらせた男たちは、なかなか優しいんですよ。記念日の優先は、私は付き合っている相手へのマナーではないかと思います。記念日ってたいてい、仕事が忙しくて精神的余裕もなくてさらには給料前で財布も寂しいような時に来るんです。そういう時に、どれだけ相手のことを大事に思ってあげられるか。それこそがマナーです。

「3, 公開の原則」は、たまに守られずに秘密の付き合いをしている人たちがいますねえ。職場恋愛などでしょうが、まあなかなか不自由で、それがまた楽しくて仕方が無いのかもしれません。しかしながらこれは、長期間にわたると「私との関係ってそんなに知られたく無いのね」とキレられるリスクが高くなってきます。男性はどちらかというと「自分が誰かと付き合っている事実」を秘匿したい傾向にある一方で、女性は「私はこんな素敵な付き合いをしているのよ」と友人などに見せたい傾向にありますから、両者の思惑はしばしばぶつかります。公開するか否かの問題がこじれて別れてしまうカップルもありますね。大切なことを言いますが、男性諸氏には、ぜひ公開することをオススメします。公開した方が相手の女性は満足しますし、公開した方がモテ・・・おっと、危ない危ない。

「4, 定期的な連絡」ですが、これもマメにした方がいいでしょう。男性も女性も、ですよ。人間の心というものはヘリウムガス入りの風船のようなもの。定期的に紐を引っ張って自分のところに持ってこないと、気づいたらはるか遠くに飛んで行ってしまいます。まあ長くとも48時間に一度くらいは連絡をしてあげると良いでしょう。しつこいようですが、男性も女性も、ですよ。


いかがでしたか。読んでいて「何言ってんだ、そんなの無理に決まっている」と感じた方もいらっしゃるのでは。

この四つを果たすことが難しい、あるいは不可能だと感じる人は、あまり気軽に人と付き合わない方がいいのではと思います。付き合うという契約なしだって、立派な恋人同士という関係はあるのですから。

また、1, 3, 4, は大丈夫だけど2, 記念日の優先はちょっと、というあなた。そこは、努力しましょう。知らない人と関係を結ぶのです。仕事でそれだけ頑張れているのなら、彼氏や彼女との関係だって努力してみましょう。恋愛をすることの究極的な目的、それは・・・また次回にでもお話しいたしましょう。少しは参考になったでしょうか、元外資系金融女子さん。

この記事は「200円投げ銭記事」とさせていただきます。

投げ銭してくださった方のために、「飲みすぎた次の日は」のお話しをちょっと。忘年会シーズンですしね。

ここから先は

437字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?