「生徒に観せたYoutubeの動画に問題はないか?」

高校3年の娘が通う学校の話なんだけど、先生が下記の動画を授業でつかったことに、わたしは違和感があります。

https://www.youtube.com/watch?v=psMOWgOapCY

政府・政権の批判は本当に理解が深くないとむずかしい。普段からマスメディアの発表する情報に対して、自分の頭で深読みしたり、これは誘導的な情報だと判断できない生徒がほとんだと思う。

「観せて興味を持たせる」だけに目的をしぼったとしても、先生の判断は考えが浅すぎると思う。
マスメディアの報じた内容がシナリオになり、批判をおもしろおかしくネタにする。

世間話のひとつとして大人も同じような行動をしている。しかし、これを生徒に観せるということは「これが事実」との見解で「政権与党は本当にクソだ」という政治的な判断を生徒の頭にインプットすることになる。教師がそんなことしていいのか?

普段からマスメディアが報じることがすべで真実である保証はない。対策の中で発表されたものではなく「案」の段階でネタにし、そうならないよう予防線としてマスメディアが報じるのもわかる。しかし、マスメディアは「Youtuberのネタとなって高校生が観る」まで考えてなんかいない。

今回、ことの重大さはあるが、決定した事項ではないことでも、素案の段階で批判することが当たり前になる世の中が怖い。

自分の意見、会社での会議での内容。すべて世の中から監視され、個々の正義に基づき批判されるような世界になることを望む人が多数派なのだろうか?

教えてもらったことしかできない。マニュアルがあれば考えることをしない。間違って批判されることを恐れ、言葉や意見すら出せない。習うことが当たり前だと思っている。

そんな生徒を生み出しておいて「これが現実だ」とYOUTUBERが制作した動画を観せるのはどうかと思う。

「人を叩くことは手軽にできて、おのれの正義と矛盾するものを批判するのは当然だ」とでも先生は考えているのだろうか?

今の世の中が気持ち悪くなっている。考えの浅い正義感を振りかざす今の風潮と、教育が深くリンクしている気がする。

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