見出し画像

2022年春🌸 博多にて

なかなか心が晴れるようなニュースに出逢えない昨今。
日々の生活は変わらず慌ただしいので特段意識しているわけではないし、元来はくよくよせずに元気に笑顔でをモットーに生きていますが、意識下の深い部分でいつしか気分が沈んでいるときもあるかもしれない今日この頃。

連休を利用して、予定していた博多行きを決行しました。

宿泊先のホテルのエレベーター前にアマビエが飾られていてなんだか神々しく照らされていました😅

ホテルではアマビエがお出迎え


まず博多座【笑う男】。

『レ・ミゼラブル』で有名なヴィクトル・ユゴーの作品。

【金持ちの楽園は貧乏人の地獄によって造られる】

貴族の娯楽となるため幼い頃に誘拐され口を横に裂かれて【笑顔】を作り出された主人公。
腐敗した貴族社会と、どん底の貧乏生活を強いられている人々の世界の対比が描かれています。

単に富める者と貧しい者を描いたわけでも、生と死を描いたわけでもなく、その生をどう捉えるか、存在意義、幸せの受け取り方、魂の浄化や再生まで描いているかのようなユゴーの大作。

心は忙しすぎるほどに揺れ動いていますが、どうにも張り裂けそうで感想の言語化になかなか至りません。

そこで、私が共感したレポートがありましたのでリンクさせていただきました。


この中に、父子が歌う【幸せになる権利】という曲があります。
自分も幸せになりたい、闘って幸せを手に入れたいと思って何が悪い!?という息子と、今を受け入れろと諭す父のデュエットです。

『自分が闘いを挑んで世の中を良くしていきたい』そんな若者の血気盛んな想いと、『今を受け入れろ、今のお前は小さな幸せを手に入れているはずだ、十分幸せだろう?戦いを挑んでもどうしようもない相手にエネルギーを使うのは馬鹿げている。今そばにある愛さえも失ってしまうぞ』と諭す父。

そのどちらの気持ちも手に取るようにわかる年齢になりました。

夢のような綺麗事を余すことなく描いており、貧民たちの優しさや思いやり、笑顔、純粋さに、自分が純粋であれば素直に涙が溢れます。
レミゼラブルが貧民同士も奪い合い騙し合うのとは違い、この作品の貧しき者たちの心は、豊かで美しく描かれているのです。

衝撃的な悲しいラストは希望と再生に繋がるとも受け取れる…

浦井健治
山口祐一郎
大塚千弘
石川禅
吉野圭吾
真彩希帆
熊谷彩春
ほか。


さてそして。

以前から一度訪れたいと思っていた【はぁとスペース】。

コロナ禍でも、こどもたちの居場所となる【まちかど図書館】があり、美味しいこだわりの焙煎コーヒーがいいただける【はぁとコーヒー】があり、2022年4月から、このコーヒーの生豆の選別やドリップコーヒーの製造などを行う就労継続支援B型事業所をオープンされます。

美味しいコーヒーをいただきつつ、いつも、さまざまな立場のさまざまな価値観の方の思いに寄り添おうとされてあたたかな語り口でお話ししてくださるNPO法人代表の山本美也子さんと2時間ほどお話しして、たくさんたくさん癒されたひとときでした。

彼女もまた、息子さんを飲酒運転の車に奪われた想像を絶する辛い体験を持ちながら、それでも怒りや闘いではなく、思いやりで社会を変えたいと活動をしている、私が尊敬してやまないお一人です。



旅中もお天気さえよければ朝ウォーキングに出かけます。

博多座付近にはさまざまな名所があり、いつも自然や街並みが気持ちを和ませてくれます。

今朝は冷泉公園と櫛田神社へ。

冷泉公園の桜🌸 二分咲きくらい?
櫛田神社
櫛田神社の枝垂れ桜

福岡の春は本州より少し早いですね。
もうすぐそこまできています。

明けない夜はなく、必ず季節は巡ってきます。

争い闘うだけが世の中を変えていくエネルギーじゃないはず。
人を信じ、愛を信じ、優しさや笑顔を信じ、季節が巡っていくことに愛おしさを感じつつ素直に生きていく心もまた、少しずつではあっても何かを変えていく偉大なエネルギーを持つのです。

どんなに綺麗事と言われようとも、思いやりや美しさが希望と再生につながっていくと、私は信じていたいのです。

笑顔が増えるための活動をしています。 いただいたサポートは、稀少疾患であるアンジェルマン症候群の啓蒙活動、赤ちゃんから高齢者まで住み慣れた地域で1人でも多くの方が笑顔になるための地域活動の資金として大切に使わせていただきます(^^)