頬粘膜がん 221日目 たくさん失敗しなさい・・・・・・とは思わない


 頬粘膜癌 221日目。

 血圧 110-75 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素 98 %
 脈拍 76 拍/分
 体温 36.5 ℃
 体重 69.5 kg

 サラリーマンの世界では良く耳にするコトバだ。
 失敗をすることからいろんな事を学ぶのだという事が含まれていたり、失敗を恐れずにチャレンジすることが大切だという事が込められていたり、いろんな場面で語られてきたコトバだ。

”失敗は問題だ。しかし、成功しようとしないのは、もっと問題である”
と言ったのはルーズベルト大統領だった。とても分かりやすいコトバであるし、もっともだと思わせられる。ココシャネルは
”成功は、多くの場合、失敗とは無縁であると考える人によって成就される”
と言った。シャネルには失敗なんか目に入っていなかったのだ。尊大であるとも思えるがまったくもってそんなものかもしれないとも思う。
 おもしろいのは、この2人はどちらも失敗してもいいんだよ、なんてことは言ってないって事だ。そう、僕はいろんな所で”失敗しなさい”的な話を聞いて、んなこたぁないよねぇ失敗しないにこしたことはないと思っていた。もちろん沢山失敗はするわけだがw

 僕の場合は、ややココ・シャネル寄りの思考に近いと言えるかも知れない。失敗することなんて考えないタイプだ。いつでも、”きっとうまくいく”と思っている楽天家と言っていい。楽天家は失敗しないなんてことはない。楽天家でももちろん失敗はしちゃう。きっと、ココ・シャネルだって失敗した事はやまのようにあるんじゃないかと思う。僕も山のようにある。(一緒にするなと言う話だがw)

 僕は、基本的にはいつでもうまくいくと思って進んでいくタイプで、石橋はスキップしながら渡っていく。時として、すんなり渡れる事もある。そんな時はなんとも気分がいいものだ。思い通りにいったという事だからね。

 で、失敗しちゃう事もある。石橋から落っこちちゃったりするわけだ。落っこちると確かに痛い思いは多少する。けれど、見てる先は橋を渡った向こう側なので、そのまま川を泳ぐのか歩くのかはわからないがそのまま進もうとする傾向にあるようだ。失敗したぁ!とかってあまり考えないみたいなのだ。シャネル系である。そういう人達のことをここではシャネルズと呼んでおこうw

 だから、シャネルズは基本次の事を考えるんじゃないかと思う。

 思うってのは曖昧だが、なんせ普段から失敗したなぁとぐじぐじ考える事が基本はないので正直よく分からないわけだ。基本はないと言っておかないと、ただのバカみたいなのでちゃんと書いておくよ。失敗したと考えることもあるはずだw きっとあったに違いない。・・・・・・あったんじゃないかな。たぶんw でも失敗したと思った瞬間から次はどうしようって考えているってのは本当だと思う。失敗について学びにくい性格をしているかもしれないが、取りあえず上手くいくと信じて次の1手に進むタイプなのだろう。


 病気をして、治療について自分で選択しなければならない事になった。命のやりとりに関わる決断で、どうするって話なんだがシャネルズなので不安になって失敗についてあれこれ考えるのは苦手な方だから取りあえず”コレ”と思う道を選ぶ。いろいろ調べたりとかするし、聞ける人がいればアドバイスを貰ったりもする。けど、結局のところは自分の直感で選んでしまう。そこからは基本後悔はあまりしない感じだ。失敗することが念頭にはないというシャネルズの特技かもしれない。で、不都合があるとすぐに次の解決策について模索するのがシャネルズ流だ。失敗したことを後悔しない(多少するかもしれないが)し、こうしておけば良かったと考える暇があれば、どうしたらこの後上手くいくかなぁの方に関心が向くのだ。どうやったら上手くいって気分が良くなるだろうか?って具合に。


 頬粘膜がんと告知されて直後は実感がなかったりしたし、なんだかばたばたとこの半年あまりを過ごしてきた。途中、手術まで1ヶ月の待ち時間がある時はちょっとしんどかった。なんせ次の手が打てないで待つしかない状況ってのは苦手だ。痛い止めを飲みながら手術日を待つってのはとても怖い体験だった。日々がん細胞は増殖し続けているような感じがするし、それに対して自分が何もしないでただじっと待っているだけってのは毎日少しずつ体が壊れていくようでとても怖い体験だった。

 多分、主治医の先生的にはベストに近いスケジューリングができて非常に快調な出だしだと感じていたんじゃないかと思われる。それは今までの数ある症例の中で比較検討してそう感じておられる訳だ。今の僕ならそれは理解できる。なかなかいいスタートが切れたんじゃないかと思える。それはがんについて相当にあれこれと調べたりなんだりして知識が増えた結果である。当時はなにも知らなかったのでただただ不安であったし、中途半端に知識を吸収しているまっただ中だったので良くない予後の知識もガンガン入っている真っ最中でそれがもの凄く強調されて感じられるもんだからたまったものではなかったが、なにせ何もできない時期なので調べることぐらいしか自分を不安から救う方法が無かったのだ。

 おっと脱線だ。というわけで基本先の目標が見えていればそんなに不安にならない基本設計なので失敗は怖くないのだ。気になってないからw


 何がどうしたっていうと、今週末の金曜が次の診察日になっているという話である。

 ワクワクはしないが、それほどドキドキもしない。なんせ、前回のCT画像診断をパスしているので次の画像診断まで恐れる検査もない。

 確かに、開口が10mmぐらいで油断するとすぐもっと開かなくなってしまうことや、左の頬あたりが時々意味不明な痛みを発する事(筋肉が引き攣れて痛かったり、粘膜がどうこうで痛いとかってのは理解できる痛みなので平気なんだが、時々ただ漠然とツーンとした鋭い痛みがあるのが原因がわかんないからやや不安)なんかがあるので、そこらへんも含めて僕には考えが及ばない事で先生が気づく事があれば、またぞろ何か決断を迫られる可能性もあるかもしれないが今の所明確になっていないそういう事については不安にもなりようがない。まずは行ってみて、診て貰って、聞いてみてである。

 今までの決断はおおむね上出来だ。失敗はしてない。なんとかうまくやれてると思う。

 さて、先生。次はどっちに向かいましょうかね。




 昨日の続きで、今日からブルーイングに突入。

 が、しかぁし染まんぇってばよ。少し染まった感はある。あるにはあるが。

スライドブルーイング中

こう、もっとガツンと染まるもんなんじゃね? と思うわけだ。

ってか、失敗した

 詳しく調べてみると、どうもアルミでも染まるものと染まらないものがあるらしい。マジかっ! くそっ”失敗”じゃ・・・・・・さて、んじゃ次はどうすっかなw

 ヘビーウェイト樹脂のスライドの方を処理してみるか、それともアルミのブルーイングの次の手を使うか。一応、今回のブルーイング剤を購入した後もブルー液についてはいろいろ調査を続けていて、輸入禁止になったタイプのブルー液各種について、改めて正規輸入代理店になった所からの入手ルートは確認はしてあるのだ。


 さぁ、次はどっちに向かいましょうかね > 自分


 頂戴な前振りだったな。結局はブルーイング失敗したことの言い訳かよw 



 今日もいい1日であった。



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