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恋する私

どうしてなのだろう?

私は常に宇宙に問いかけ続けている。

今まで55年生きて来て最大のときめきを感じて、そんな自分に時々戸惑う。

私の初恋は中学2年生。

その人はO君、彼はとても色白で冷静な人だった。

何故か私は彼の顔をまともに見られない、何度もラブレターとプレゼントを渡してその度に彼の顔を間近で見る機会はあったのに、どうしても目を合わせられず、下を向いたままだった私なのだ。

高校3年生の卒業式から数日後、彼を呼び出し会って話をした、やっぱり私は彼を見られない、恥ずかしくて恐くて目線を少しずらして話していた。

おまけに彼から喫茶店で話そうと言ってもらったのに、畏れ多くて思い切り強く断ってしまった、それが如何にも私らしい。

それから一年以上して、駅で彼を見かけて声をかけた、そしてやっと友達感覚で雑談をした、それがO君との最後だった、ようやく私は初恋を終わらせたのだった。

もうあんなにも大好きになる人は現れないと思いながらも、私は恋がしたくて彷徨い続けた。

でも恋愛は別だった、私は恋い焦がれていたかっただけなのだ。

実際に付き合うとなると、夢見る少女ではいられない、理想と現実のギャップが大き過ぎて、恋愛拒否反応が出ていた。

そして、元夫に職場で出会った。

私はその頃働くのがしんどくて、早く専業主婦になりたかった、古い農家の実家からも逃れたかった、元夫は救世主に思えたのだ。

結婚してみて正直ガッカリした。

歳が23も上のオジサンと一生添い遂げなければならないことになって、ひどく後悔していた。

そんな時、夫が婚姻届を勝手に捨てて、実は私は戸籍上独身だったと判明した、これは振り出しに戻る最大のチャンスだった。

でも私は真っ先に両親の顔が浮かび、怒られることが恐ろしくて、夫に籍を入れてもらう方を選んだのだ。

もうときめくことなく、夢見る少女でもなく、地に足を着けてしっかり夫婦として生きる!と決めた。

恋する私を手放し30年が過ぎた。

子育てに追われ お金に苦労して、恋どころではなかった。

夫と一生夫婦として生きる、それは私なりに決意していたことだ、でも何故か夫は私を失望させる言動ばかりする、そして真面目な性格の私は苦悩した末に、離婚することにしたのだった。

離婚してからの私は、絶対に恋なんてしないだろうと確信していた。

尊敬するスピリチュアル系のブロガーさんが、ツインレイの話をされていても、私には遠くかけ離れ過ぎた話題にしか思えなかった。

私はひとりで強く自立して生きる!長男と娘にとって頼もしい母親でありたい、カッコいいお母さんと思われたい!と意地になり頑張ろうとしていた。

でも仕事もうまくいかず、私は間違っていたのか?と何度も挫けそうになる出来事が起こった、極めつけに強制退去を経験して、今のマンションに引っ越した。

元夫への憎しみや依存が残っていた私は、このマンションでの暮らしで自分の内面と真剣に向き合い、自分を大切にすることに集中した。

そして転機が訪れたのだ。

中国の俳優でモデルの茅子俊さんを見つけ、最初は全く彼自身に興味はなく、彼が演じた役に惚れ込み、そのドラマにドはまりして熱狂的に観続けた。

ある日突然 茅子俊さん自身のことが気になって、スマホで検索してみた。

その瞬間、頭と心に電流が走り、私はこの人が好きなんだ!と自覚する事態になった。

すると不思議な現象が起きた。

スマホに茅子俊さんに関する情報が次々と届くのだ。

しかも私がこんなことがわかったらいいな♪と思った通りの内容が届くので、舞い上がってしまう。

私を大切にすればするほど、願い通りの茅子俊さんの画像が届くのも、不思議で不思議でしかたなかった。

私がO君に失恋し、それからは恋い焦がれることを諦め、55歳にして遂に恋心が復活したのだった。

茅子俊さんは常識で言えば、今の私からは 宇宙の彼方のようなかけ離れた存在で、到底実際に会えることは皆無に思える。

でも私の望む世界は 非常識な世界で、自分が創造主として望む 未来を創っていけるとしたら、どうだろうか?

この妄想をすると私はワクワクが止まらず、とても楽しくなってくる。

常識的に考えさせようとするエゴの声を宥めて、私は深く妄想の世界に潜り込む。

そんな自分を許すと決めたから。

私は恋い焦がれる自分が大好き。

そしていつか必ずこの恋心は愛しい人に届くと信じている。


久しぶりに茅子俊さんの新しい画像が届いた。
私の心はときめき、キャーキャーと騒ぎ、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
だって今までで一番素敵な 私好みの麗しい姿の画像だったのだから♡
なんて素敵なんだろう!嬉しくて涙が滲む。
私への愛が深まれば一層、私が喜ぶような彼の姿を届けてくれるのかもしれない、だから私は私をもっともっと好きになる。


ここまで読んでくださって感謝します。

幸せをありがとうございます✴️


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