生成AIは商業的には使いにくくなると思う

いくつかの理由があるけど
・歌手や声優や俳優(演技)の生成AIが世間の一般人に受け入れられるわけがない
・モノマネ芸人は本物芸人を置き換えない
・生成AIの推進に実写児童ポルノ推進派がおそらく潜んでる

おそらくP2Pと同じ運命をたどると思う。アングラの運命。
P2Pも誕生した当時は、すべてのPCがP2Pネットワークでつながると言われていた。
しかし、そうはならず、P2Pネットワークそのものが犯罪の共犯のように扱われていった。

私は絵師だから知ってるんだけど、お客は絵師が楽をすると分かると金を落としてくれない。
客の立場で考えるとわかるんだけど
「この作品を作るのに10年かかりました!」という宣伝文句と
「この作品を作るのにたった1分でした!」という宣伝文句では
やっぱり客の立場からするとどっちにお金を払いたいか?はわかりやすいのでは。

また「フェアトレード」という言葉が有って、「私はこのコーヒーを外国人の子どもを安月給でこきつかって労働搾取して作りました。買ってください。」と言われたら、なんかやっぱり買いにくい、と思う。
というか、普通は「このコーヒーは確かに美味い!しかし、このコーヒー豆を作るのに外国人の子どもが労働搾取されてるのなら買うわけにはいかない」、となると思う。
だからこそ、Adobe社の生成AIはしつこく「労働搾取をしていない、作者に対価を払ってる」と言い続けているのだと思う。真偽はともかく、ビジネスにおいてその姿勢は大事だと思う。

お客さんは何に対してお金を払っているのか?
「商品が感動する満足できるものだから」「商品を買うことでお店がまた良い商品を売ってくれるから(いわゆるパトロン)」
「商品の売買の公平性(等価交換)」だと思う。

P2Pが廃れた理由のひとつに「結局、P2Pネットワークで流通してたのって、ゲームなど娯楽産業のソフトウェアが多かったよね」ってこと。
ようするに「堅気」の真面目な商売の一般企業の会社は最後まで寄りつかなかったよねと。

P2Pは結局、「無料」の分野でしか活躍できず
生成AIもおそらく無料の分野でしか活躍できないと思う。
なぜなら、決済サービスのクレカ会社などが生成AIを「労働搾取ツール」「資金洗浄マネーロンダリングの手段」として認識しており、拒否するから。

まあでも、落とし所は「生成AIの絵には、生成AIですとちゃんと書いてくださいね。後の判断は見る人に委ねます」になると思う
絵師が怒ってる?怒ってませんよ?
「生成AIですとちゃんと書いてください」と書いてください。それが「クレジット(信用)」だからです。とだけです。
映画の終わりのスタッフの名前がズラズラ出てくるのは、あれは「この作品は私達が作りました。」という証明書であり、クレジット(信用)なんですね。
ああ、A監督さんが作ったのか。だったら信用できる映画だ、とか。
したがって、言い換えるなら
「ああ、生成AIさんが作ったのか。だったら信用できる映画だ。」となるはずですよね。
はたして、生成AIさんが作った映画が「信用」があるのか?は、見た人に委ねます。
だから、「生成AIで作りました。」とちゃんと書いてくださいねと。

法規制は必要か?必要ないと思う。「生成AIで作りました。」とだけちゃんと書いてくれれば、あとは市場が判断してくれるから。
手書きの絵師は絵を描いたら作者名を書いてるんだから。

まあ、予想ですけど。

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