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【DMM2023レビュー②】NAOKINGの視点 (レースディレクターの意図)

主催&コースディレクターであるアドベンチャーレーサーのNAOKINGの視点です。ちなみにナオキングの本名はヒルマ ナオキ。


今回のDMM2023をつくった人の意図がわかる記事です。

以下NAOKINGのインスタグラムより転載(一部編集)。
👇👇👇

DMM2023に関して
経緯などを記しておきます。

◼︎「藪に入りたい。藪漕ぎたい。」

2023年1月20日
出場を予定していたニュージーランド🇳🇿でのアドベンチャーレースを断念したことから、心にぽっかり空いた穴は藪でしか埋められないと今年もDMM開催をドリフに依頼。

DMM(ドリフターズマウンテンマラソン)は
OMM(オリジナルマウンテンマラソン)という山岳スキルを試す大規模なレースがあって、それに出たい人の為の練習の場として企画したのですが昨年から規模広げて募集したところ、反響が良かったので今年もみんなに楽しんでもらおうと開催しました。

僕自身はいろいろな外遊びの延長でアドベンチャーレースという、山や川・湖をマウンテンバイク・トレッキング・カヤックで決められたチェックポイントを地図とコンパスのみで探し当てゴールを目指すチーム競技をやっていて、
チームメンバーにはドリフで知り合った方々が多く、ビール片手に片っ端から声かけて、その場で週末の外遊びに誘って、藪とか沢とか海とかに連れて行き、登山だけでは味わうことのできない感動や衝撃を参加者に感じてもらい、
その感動は中毒となり、チーム加入に至ります。

◼︎DMM開催場所

一昨年から開催して今年は違ったエリアを開拓
周辺の地図を俯瞰して見て、地形が適度に入り組んで、エスケープルートとして登山道や公道がある「南山」を舞台にしようと現地の下見に
2023年1月29日から調査をはじめ、2月は毎週愛川町へ通うこととなる。


「南山」をメインとしたチェックポイント構成にしようと考えたが、他のレースとは違ったコースを作りたいという思いもあり、調査中に宮ケ瀬湖を運行する船を見て、競技中にシャトル船を使用することを思いつく。
シャトル船を使用するのは最低片道は使用してもらおうと。運行時間も計算に組み込まないといけないし。船に乗ってこれから行くエリアをみたり、通ってきたエリアを見てクルージングしたりと旅の感じも味わってもらえるし。

なので宮ケ瀬湖の南西エリアにもチェックポイントをつけ、合計39個のチェックポイントを確定させた。結果的には愛川町・相模原市・清川村の3市町村またがったエリアとなりました。

ここ最高のロケーション


スタートゴールの場所は当初あいかわ公園を予定したが使用許可等の連絡や許可は行政が絡んでいて、すぐに許可を頂くには時間が足りないと断念し、すぐ近くの「服部牧場」さんに相談したところ場所一部を貸していただき、会場とさせていただいた。


◼︎レース&コースのプランニング

・チェックポイントについて

初心者が参加できる地図読み大会ですが
登山道にチェックポイントがあって
簡単に見つかるコースにはしたくなかった。
使用する地図は国土地理院の
25000:1を使用
地図に書いてある道がなかったり、
道が変化してたり、
地図上に記入されている記号が
なかったりと。。。
文句は国土地理院にお願いします。🤣🤣

電波塔マークはあるけど、現地に無いパターンとかね。


道に迷う感覚。
現在地のロスト。
道なき道を開拓する感覚。
藪をかき分けて進んだ先にある開けた空間。
そんな事を味わっていただくために
丁寧に地図を読まないと
取れないところに
チェックポイントを付けました。
万が一道に迷った場合は
GPSを使用できる事などを概要で伝え、
エスケープルートがあることを確認の上
チェックポイントを置いています。
自然の中の遊びなので
怪我のリスクは当然ありまして、
ソロ参加の方にはマッチングで
ペアにしたり、地図読みが苦手な人は
地図が読める人とマッチングしたり
という対策をしました。

ポイント設置中の光景


チェックポイント設置時に
同行してもらった
冒険中毒メンバーのナスカワ&ワカチャン
にもポイント場所の安全性を確認し、
たまに僕の危険センサーがバグり
上級クラスに寄ってしまう場所には
ちゃんと指摘していただき、
その場所には設置を止めました。
どうもありがとう。
(※ちなみにチェックポイントに使用したテープは生分解性のバイオテープを使用し環境にも配慮しました。)


・グルメポイント・シャトル船利用

僕らが遊ばせていただいているフィールドには当然誰かがそこに住んでいますし
地域の方々が整備したりしていますので、
少しでも地域貢献出来たらと
微力ですが
レース中にその要素を含ませて
グルメポイントという
地域の店舗で買物をしていただく事を
強制的に組み込んでいます。
また今回は宮ケ瀬湖のシャトル船を
最低片道は利用することでも
貢献できたのかと思います。

あらびきソーセージ


これといって明確なコンセプトは
決めてなかったけど
僕の考える地図読みイベント
DMMはロゲイニング形式の初心者参加OK
アドベンチャー買い物競争かもww

・スタート時の流れ

スタート&ゴールの場所に服部牧場を
使わせていただけたので
スタート時にお気に入りの羊に
エサをあげてから自然のフィールドに
入ってもらおうと考えました。
スタートすぐにカプセルに入った
エサをとって走って羊にあげる。

エサがカプセルに入ってます

・ボーナスポイント

せっかく自然界に来たのなら
吹く風・花や木々におい・差し込む光を
感じて欲しいという願いも込めて
少しの余裕ができるよう
地図には動物のシルエットを配置して
その動物(リアル)を見つけたら
10点というポイントを設けました。
地図に記されたチェックポイントだけでなく
常に移動している動物のチェックポイントを
見つける事は、行動中に
視野を広げるきっかけにもなるかなって。

・ゴミポイント

登山道を外れた場所を通ることになるので、表では見えない姿が目に付く。
いつからあったのか
レトロな缶や瓶そんなのを拾っていけば
山もきれいになるし、
みんなも競技中に自然保護にもつながるし。
という事で地図と一緒にゴミ袋を配った。
目についたら拾ってください。
とだけ伝えて。
実はそのゴミも
DMMのポイント加算とさせていただいた。
袋一杯にゴミを拾ってきたら100点とか
空き缶2個で20点とか。
最高点はアンテナ(70点)を拾ってきたハセさんとコージくん。
結果優勝です。ww

ゴミポイントが全員0点になる日が来ればいいよね。


◼︎賞品について

がんばったらご褒美は欲しいよね
って事でさまざまな賞品を
みんなの協力のもと用意出来ました。

・ドリフのビール券
・ヤスゲスギアのポーチ
・すずちゃん製熊油バーム
・すずちゃん製ビアピアス
・冒険中毒のステッカー
・冒険中毒のキャップ
・ニュージーランドのお土産
・奄美のたんかん(ハセピロ提供)
・僕の地元のポテチ(菊水堂)
・僕が獲ってくる魚を直送便
・僕の自家製燻製ナッツ
・僕の本業アパレルのウールT
・ドリフのオリジナルTシャツ
・愛川町の名産品
・厚木大学のタオル



大体、いい賞品って優勝者が持っていっちゃうんだけど、僕はそのシステムも変えたかったので、くじ引きで賞品が参加者全員に当たるようにしました👍

◼︎謝辞

チェックポントIM(20)ダムの歴史学べるモニュメントの〇印が無くて
皆さんにご迷惑をおかけしました。
ごめんなさい。次回は最終チェックいたします。

個別写真で
撮れてなかった方ごめんなさい🙏

参加者の方々の
草イベントへの好奇心と
ルールの理解、行動によって
無事開催できました。
ありがとうございます。
会場を提供して頂いた
服部牧場さんありがとうございます。

撮影部隊として動いて頂いた
今井さんありがとうございました!

事前準備でリスクチェックしてくれた
ナスカワ&ワカちゃんありがとう。

DMM開催のきっかけを作っていただき
やりたい放題やらせていただいて
ドリフさんどうもありがとう

それではまた次回開催でお会いできるのを楽しみにしています!

NAOKING(ナオキ+現在進行形)

___________________
以下、ドリフより。

NAOKINGには、最終回に参加者の反応をみて、再度コース設定をレビューしてもらう予定。

次回以降は参加者視点でのレビューを記載します。

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