「ペンギン・ハイウェイ」という誰しもが絶対に送れない最高の青春。

ネタバレなし感想です

ペンギン・ハイウェイ。めちゃくちゃ面白かったです。どういう映画なのかと一応下にも予告編を貼りますが、

新興住宅地で暮らす小学生の前にペンギンが現れるところから始まる青春SF

です。ぶっちゃけここに興味が湧いたらあとは予告編見ないでそのまま映画館にGOしてしまって大丈夫です。

未見の人にも読めるよう極力ネタバレを控えてあらすじを書くとこんな感じです↓

主人公のアオヤマくんは天才少年で、一日も早く大人になりたくて勉強と研究を重ねながら通いの歯科医院で働く「お姉さん」のおっぱいについて常日頃考えている。そんなアオヤマくんの暮らす住宅地に突如として現れるペンギン。謎解きの始まりです。


・以下、面白かったところ。

このアニメ、まず映像が良い。自然と一軒家の並びが共存する夏の新興住宅地。それがアオヤマくんから見える無限の可能性を秘めた世界として美しく描かれています。当然小学生たちの生き生きした動きと大人たちが見せる仕草も丁寧に描かれていますし、そこに現れるペンギンという異物が好き勝手に駆け巡る姿が楽しい。あとお姉さんのおっぱいはアオヤマくんにとって重要事項なのでよく出てきます。(ちなみに自分は映像があまりに良くて感動したので観た帰りにそのまま設定資料集買いました)

さらにキャラクターも魅力的で、天才だけど背伸びをしたがる少年、自分を理解してくれる数少ない友達、共に楽しく競えるライバルの女の子、根は悪くないけど駄目駄目なガキ大将。そして主人公にとって理想の大人のようなおっぱいの大きなお姉さん。どこにもいるようでどこにもいない理想の青春の登場人物たち。このアニメのキャラクター達が魅力的なのは、アニメに限らずどの作品でもなかなか難しい「こう動いてほしい」と観客が思ったときに絶対に期待通りに行動してくれるところです。キャラが動くところにシナリオのストレスが全くないので見れば見るほど物語のテンションがどんどん上がっていきます。

SF要素についてはネタバレになるので語りません。ただ一つ言えるのは、SF好きな人間がガッツポーズするような面白い話にきっちり転がっていきます。


ペンギン・ハイウェイ、「住宅地にペンギン」という嘘を屋台骨に構築した、理想のSF青春活劇でした。今年の夏休みを取り損ねた人はぜひ観に行きましょう。

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