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【全文無料】Vlog歩きのやりかた

この投稿はゲストライター、しらいしさんに寄稿していただいたものです

はじめに

こんにちは、しらいしです。YouTube動画を撮影してはや2年半。日々Vlog撮影をしており、日々撮影方法や編集の研究をしています。

先日、私のVlog内で歩き方のコツを動画化しようかと思ってたのですが、動画化するにはちょっと伝わりにくいかも?と思い文面に起こしてみました。
POV、自撮りなどいくつか歩きながら撮影する事はあるかと思いますが揺れを抑えるメソッドを書いておりますので最後までご覧ください。

手持ちはかならず揺れる

カメラ標準の持ち方、特に片手で持って撮影される方もいらっしゃいますが、どんなに安定させても揺れが生じます。また、左手をカメラの底部で抑えるというのも一般的ですが、カメラの構造上から揺れてしまう症状がでます。以前コータローさんOFF会でshingoさんとお話しした時に、そもそもカメラの設計上、バッテリーがシャッターモジュールの下部、つまり右手側にあるため自重のバランスが悪いというところに改めて気づかされました。私はその後、SmallRig のグリップを装着して左右の重さのバランスを取ることで揺れを抑えてました。外部のパーツをつけて初めて安定するということにご留意ください

揺れを抑えるためにミニ三脚を使おう

前述のとおり構造の関係上、普通に手持ちをすると揺れが収まることは難しいのでミニ三脚をを使うことをお勧めします。
カメラの下にミニ三脚を装着することでカメラのバランスをとることができます。ただしここで使うミニ三脚は脚が長いのを使うべきです
過去、私もPixiなど足の短いミニ三脚も使ってましたが、足の短い三脚は逆に揺れが発生する原因になるので、ゴリラポッドの3K、5Kといったものを装着しましょう

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脚の先端を持つのではなく根元を持つのもコツです。レンズの関係上、先端を持って引きの画を作ろうとするとカメラ側が震えだす(よほど筋力あれば別)ので注意が必要です。

気持ち悪い揺れと気持ち悪くない揺れの違い

私の中で考える気持ち悪い揺れというのはこれから話す歩き方につながるのですが、足の接地時に発生する膝の曲がりから伝わる揺れになります。
歩行しながら撮ってるとリズムよくガクっガクっとした揺れ。これを抑えるだけで自分を含む視聴者への印象は良くなります。
ブレがあることで現場の臨場感や空気感を伝えるために手ブレは重要な要素として考えているので、無いことが良いとは限りません。
従って、ここでの揺れというのは手ブレではなく足の揺れと考えていただければ理解が深まります。

筋力ではなく体幹

これは自分も大きな勘違いをしてました。揺れるのはカメラの重さで揺れるので、筋力があればなんとかなるのでは?と一時期思ってましたが……。
よほど巨大なレンズやボディーでなければ、通常は大人がそこそこ持てる重さなので本質としては違うということに気づきました。
重要なのは筋力よりも支える体幹が大事になります。
揺れが発生する大きな理由は接地時に発生する膝の曲がりと書きましたが、もう少しかみ砕くと歩行時のふらつきから発生するものがほとんどです。
特に足首、膝が顕著に表れ、その力が腰、胸、手に伝わります。特に足先から発生したものが手に伝わるまで各部位の曲がり具合は倍掛けで大きくなるということも頭にいれておくと良いです。
先端から発生した回転角は補正するようにすれば揺れを減らせますが、人間の身体はジンバルほど機械的に安定を保てないのは事実です。
特に年齢を重ねると片足立ちが難しくなったり、自分で自分の身体を支えにくくなるケースがほとんどなので私もそれに気づいてからは体幹を鍛えることに着眼点を置きました。

歩き方の基本

歩きの基本は平均台をまっすぐ歩くことを意識してください。
とはいえ平均台を歩く場合、バランスをとるため足先を外側に向ける傾向にありますが、歩き撮りの場合は膝の揺れを軽減することが重要なので足先は進行方向に向けてまっすぐ向けるようにします。

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男性の場合足先が外側に向き気味の傾向あるので気持ち内側に入れるくらいがちょうど良いかと思います。

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歩きはじめの一歩がとても重要なので、足をあげてから地面へ接地するときは足側面から地面に入るようにして足の裏を地面に吸い付かせるようにします。

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普段歩いていると足の裏から地面へ平行に設置するのですが、この歩き方を行うと接地してから立ち上がりに入った瞬間に膝の曲がりが発生します。これが手ブレの原因になるので歩行で重要なのでは膝をガクガクさせないことが大事です。

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一方でジンバル歩きのような腰を落として歩くのは?とありますが、もちろんジンバル歩きも膝の上下動が軽減できればアリだと思います。
また揺れを軽減するためにも歩行スピードは普段の歩行スピードの50~80%くらいにゆっくり歩くことも重要です。
私も普段歩いて撮ることありますが、撮影するときは瞬時にスピードを落としたりしてます。

モニタリングと揺れ

手ブレ補正があるカメラではブレを大幅に軽減する効果があります。
しかしながら、ある程度歩行法や持ち方で軽減できたとしても手ブレ補正がブレを止めてくれないケースがあるのでそこにも触れます。
静止した状態で、カメラ内・レンズ内の手ブレ補正効果が発生した場合、大きく揺れを抑えるのは目で確認できるのですが(手ブレ補正が聞いてると多少カメラを上下左右に動かしても安定してる)移動ではなく回転の動きが入った瞬間に画面に無理やり吸着させるような症状があり、特に手ブレ補正があるカメラで横pan、縦panはかなり難しく、急にクンッと離れるような状態があります。
これが歩行時に連続して発生するとカメラ内で無理やり揺れを止めようとしてしまうので反作用がずっと止まらないことが多く、どんなに安定した歩きにしようと思っても悪化することが多いです。
モニタリングして違和感のある揺れが見えたら、一旦止まってから再度安定した状態で歩行すると大幅に軽減されます。

自撮り時のフレーミングについて

自撮りする場合、バリアングルやフリップで確認できる場合は液晶内のガイドを使うことで効果的な結果を得ることができます。
私の場合だと三分割法のフレーミングガイドの交点に目をもってくることを意識しております。こうすることで背景と人物のバランスが良くなり奥行きのある画を最低限収めることができます。

おわりに

そんなわけで久々に長文を書いてみましたがここ1年くらいイテレーションした結果です。そもそもの話でいうと、2017年のCP+オフ会で、ドリキンさんから初めて手ジンバル歩きについて指南していただき色々なカメラを触って研究を重ねた結果です。
※本当に感謝しております!!!
backspace.fmリスナーやグルドンの方々は一眼やコンデジといったアクションカムではないカメラを保有してる方も多いのでVlog撮影の参考になれば幸いです。
素晴らしきVlogライフを!

プロフィール

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しらいしわたる | Wataxxx
2017年よりYouTubeで動画制作活動開始
日々映像撮影編集を行っており、Vlogや料理動画を作ってます
Filmmaker🎬, Vlogger🎥📷, Cook🍳, Camp🏕, Podcaster🎙

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