昔に書いてリリック、サクット再録　忙しす

(リリック)

忘れる
またフィルムにノワール
消える夕日を追いかける
犬が吠える
今5時5分
フロントガラス
こびりついたミーム
洗い流す
ほどに溢れる
濡れた女が
寂しがってる
1分　700円
手に入れる自分
証明写真の
ボックスで懺悔
出てくるのは分割され薄っぺらいお前
似たような言葉
どれが良いか選ばず
その裏に書いたリリック

意味なんてない
生き方一つ
出すだけで様になる
楽なぶん
本物しか残らないシステム
人は低きに　流れるなら
川沿いを歩く今
この夜
浮輪を投げる
夜のネオン写る
水たまり踏みつける
単純明快
シンプルで笑えない

瞬きの合間
切り取った雨粒
早すぎるシャッター
見えすぎも困る
困難ってやつ
誰にでも訪れる
泣いてる奴なら
その辺り溢れてる
2時2分
乾いた　唇
塗りなおす口紅
隠せない
飢えと渇き
もしも　世界が美しかったら
夜なんていらないな
そうだろ？　だから
後ろめいたい言葉でも
今だけは味が出る
いつでも
招かざる客
胡乱
でも大丈夫と踊り出し
アルコールとドピュッシー
吐いたゲロで作る
まだら色のモンタージュ
地べた眠る
前にするキス
道端のガムを踏みつけ
夜を使い果たしたとして
まだ続く夜を
まだ続く夜を