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第一優先!ドローン安全飛行の心得

ドローンの世界にようこそ、どうもこんにちは!
ドローンBusiness研究所ヒロユキです。

こちらのnoteでは、週一回程度のペースで、ドローンに関わる様々な情報発信をしていきます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

近年、ドローンの普及が進み、様々な場面で活用されるようになりました。しかし、ドローンの飛行には一定の規制があり、それを遵守することが重要です。この記事では、日本でのドローン飛行における基本的な安全管理について解説いたします。


日本のドローン規制概要

日本では、ドローンの飛行には以下のような基本的な規制があります。
いわゆる「特定飛行」に係る空域や飛行方法です。
これらは、ドローンを飛行させるに当たり危険を伴う空域や飛行方法であるため規制をを把握し遵守する必要があります。
ご存じの方が殆どかと思いますが、おさらいという事で確認していきましょう。
この空域でドロ-ンを飛行させるためには国土交通大臣の許可が必要になります。

飛行の許可が必要となる空域

空港等の周辺
空港等の周辺の空域は、進入面、横断面、水平面、延長進入面、円錐面、外側水平面の上空に設定され、国土交通大臣によって告示で規定されています。
これは航空機の離陸及び着陸の安全を確保するためのものであり、実際に飛行させたい場所が「空港等の周辺の空域」に該当するか進入面等の設定や地理院の地図を確認することが必要です。

境界付近での飛行を検討する場合は、必ず空港等の管理者や管轄機関に確認が必要です。 一部の空港では進入表面若しくは転移表面の下の空域又は空港の敷地の上空の空域が飛行禁止空域とされている事があるため、各空港の管理者に飛行可能な範囲に関する問い合わせが必要です。

緊急用務空域
大規模な災害が発生した場合などに緊急用務地域が設定されます。
申請済みで該当空域の飛行許可があっても、緊急用務空域を飛行させることはできません。
緊急用務地域が設定された場合には、国土交通省のホームページやX(Twitter)で発信されるためこれらのチェックが必要となります。

150m以上の上空
地表又は水面から150m以上の高さの空域が対象です。
地表面からの高さとなるため山などでは、その地表面からの高さとなります。特に山頂から水平に飛行させる場合には、地表面からの高さが150mを超える事があるため注意しましょう。

人口集中地区
これはDIDと呼ばれる地区で、人口集中地区の事です。
5年に1度の国勢調査によって設定されています。
この地区の対象については、国土地理院の地図で確認する事が可能です。


承認が必要となる飛行の方法

以下の飛行も危険が伴うため地方航空局長の承認が必要となる飛行です。

  • 夜間飛行

  • 目視外飛行

  • 人又は物件と距離(30m)を確保できない飛行

  • 催し場所上空での飛行

  • 危険物の輸送

  • 物件の投下

多くの項目は書かれた通りの内容を指しますが、少し補足をいたします。
危険物とは、農薬、火薬類、高圧ガスなどがあります。

物件の投下については、農薬などはもちろん、水であっても物件の投下となる点に注意してください。
ドロ-ンが設置した状態で物を置くのは投下に当たりません。

操縦者の義務
飛行させる場所に関わらず、ドローンを飛行させる場合には、以下を遵守する必要があります。
次は自動車運転に置き換えてみても当たり前の事ですが、ドローン飛行についても良識のある飛行を心掛けてください。

  1. アルコール又は薬物等の影響下で飛行させないこと

  2. 飛行前確認を行うこと

  3. 航空機又は他の無人航空機との衝突を予防するよう飛行させること

  4. 他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと

安全な飛行の確保の重要性

安全飛行を行うポイント


以下は、「無人航空機の飛行の安全に関する教則」からの抜粋です。

操縦者は、飛行を開始してから終了するまで、全てに責任を問われる。操縦者の最も基本的な責任は、飛行を安全に成し遂げることにある。したがって、飛行の全体にわたって安全を確保するための対策を実施する必要があり、その責任は操縦者が負っていることを自覚すること。

2.1.6 社会に対する操縦者の責任

当たり前の事ですが、ドロ-ンの操縦者は、安全かつ法律に則って飛行を行う義務があります。
そのためには事前の準備が重要です。
次にその重要ポイントをお伝えいたします。

  1. 基本的な操縦技術の習得: ドローンの基本的な操縦技術を習得しましょう。ホビーなのか業務なのかで技術のトレーニングが異なりますが、スクールでの練習や同業の方々との集まりを通じて飛行経験を積んでいきましょう。

  2. 航空法や地元の規制の把握: 飛行する場所において航空法や地元の規制を理解し、遵守しましょう。航空法は前述のとおりですが、地域ごとの条例により飛行禁止場所が設定されています。必ず土地の所有者や管理者への確認を行いましょう。

  3. 安全な飛行場所の選定: 安全で法的に許可された場所で飛行しましょう。飛行に最適な場所の選定は重要です。離着陸場所の確保、人・車両の往来の把握など、現場に行って初めてわかる事も多いためいくつかの選択肢を事前に用意しましょう。

  4. フライトプランの作成: 飛行前に、飛行経路や予定飛行時間を含むフライトプランを作成しましょう。事前の調査と共にそれらをまとめたプランの作成が必要です。ドローン飛行のルールにおいて、ドローン情報基盤システム2.0(DIPS)より飛行計画の通報も必要となります。

  5. 天候条件の確認: 風速や降水量などの天候条件を確認し、安全な飛行が可能か判断しましょう。

  6. 緊急事態への備え: 緊急時の対応策を検討し、報告すべき関係各所の連絡先を控えておくなど適切に対応できるよう準備しましょう。万が一の事故等の発生に備えて所轄の警察・消防への連絡先を準備するのは勿論の事、国土交通省へも報告の義務があるため対応を忘れないようにしましょう。

安全管理の学習方法

安全管理学習を行うためには、公式のガイドラインでもある国土交通省の「無人航空機の飛行の安全に関する教則」について目を通すところから始めましょう。
最低限の安全な飛行を行う必要な知識が記載されています。
今後、国家ライセンスを取得される予定のある方も、この教則の内容から出題されるため参考になるかと思います。

さらには、国土交通省の「無人航空機に係る事故等報告一覧」も確認されると良いでしょう。事故などが発生した際に報告された事例が掲載されています。どのような事故があり、対策が必要かを検討する際のヒントになるかと思います。

最後に

安全管理における事前の学習は、ドローンの飛行を行うために欠かせません。必要に応じて飛行空域や飛行方法に応じて法的規制や最新のガイドラインを確認し、正しい情報と対策でドローンを安全に飛行させるよう心がけましょう。
規制の遵守と安全対策をしっかりと行い、素晴らしいドローンでの飛行体験を楽しんでください。

それでは、またお会いしましょう!

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