今夜はじめる人狼ゲーム4

作品紹介:今夜はじめる人狼ゲーム

「書籍+ゲーム用カード」という珍しい形式の人狼ゲーム。全国の一般書店で販売されています。

なぜこの形式なのかというと、書店流通を通すことでゲームファンとはまた違った層に届けられるという面白さもあるんですが、さらにこの書籍部分がキモでして…いわゆる「ゲームブック形式」で、選択肢から示される番号のページを追っていくだけで、誰でも簡単に人狼のGM(司会進行役)ができてしまう、というコンセプト。初心者が人狼ゲームで遊ぼうと思ったときに一番ハードルが高いのがGMなので、そこを解消することに全力投球した商品なわけです。

では人狼初心者以外には無意味か?というと意外とそうでもなくて、「墓荒らし」「旅芸人」などのオリジナル職業を含む20枚のカードセットで1600円というのは普通にゲーム単体で考えてもお値ごろですし、装丁が気に入ってもらえたら充分オススメできます。人狼の欧州的世界観についての考察なども入っていて、思いのほか濃ゆい作り。

また、渡辺個人的にはこれの「アナログゲームのシステムをゲームブック形式で記述した本」という側面が、「物体にプログラミングされたゲーム」(伝わる??)のようでとてもフェティッシュを感じます。そのあたり共感してもらえる人にもオススメ。

※書店だけでなくドロッセルマイヤーズのショップからもご購入いただけます。→こちら

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