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作品紹介:HYKE

『HYKE』と書いて「ハイク」と読みます。末上がり⤴の発音です。

『HYKE』は8人まで遊べるパーティーゲーム。みんなが提出したお題をクジ引き方式でひいて、そのお題を表現する五七五の句を詠み、他の人に元のお題を当ててもらう、という一種のクイズゲームです。ドロマイで最初のワードゲームでもありますね。

ポイントは「正解がでるまでに間違えた人数」が点数になるというシステムで、これにより「わかりやすすぎても、わかりにくすぎてもいけない」というジレンマをつくっています。この「わかりやすさのコントロール」は多くのクイズゲームにおけるゲームデザインの勘所ですが、『HYKE』の点数システムはそのなかでも普遍的で応用性が高く、我ながらなかなかの発明だったと思っています。

また、その点数システムによってもたらされる実際のゲームプレイが「単に俳句をモチーフにしているゲーム」というだけではなく、限りなく「本当に俳句(季語がないので厳密には川柳ですが)を詠む」行為に近づいているのが、ドロマイならではのこだわりです。

いわばゲームとしての「閉じたシステム」の面白さだけでなく、そのゲーム体験から得られる「気分」を重視しているのがドロッセルマイヤーズのゲームの特徴です。これが今の『法廷気分』『なぞなぞ気分』といったゆるゲーシリーズにもつながっているような気がします。

(そういえば『HYKE』のときも「できるだけ机を使わないで、どこでも遊べるゲームにしたい」と言っていました。それは『HYKE』でもある程度がんばりましたが、『なぞなぞ気分』でついに完成できたコンセプトです。)

※『HYKE』は残数わずかですが、ショップサイトでもご購入いただけます。→こちら

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