見出し画像

"孤星"行 所要時間不明 [アークナイツ/日記]

旅路は長い。思った以上に。


メラナイト かわいいね

アークナイツをプレイしている。去年10月から着任したので、だいたい5か月ほど経った。
もしもアークナイツに興味があるならば、k4senさんの雑談動画と、AUTOMATONにある あまぎさんの文章が強力なAoEなのでそっちを見た方が早くて効率的だ。



ちなみに、僕がアークナイツを始める判断材料にしたのは上2つに限らず色々あるのだが、一番影響が大きかったのは全8話×2シーズンのアニメだった。アークナイツがどういう世界観でどのようなストーリーを描くのか、大まかに掴めるイントロダクションとして分かりやすい。
2期はリセマラしながら見ていた。

アニメ版アークナイツ1期EDより。カッコいい。ティザーPVやキャラ紹介よりも、僕が惹かれたのは1話を締めるこのエンディングだ。Amazon Prime VideoのEDスキップをわざわざ切ってまで律儀に毎回EDを見ていた。

アニメ版アークナイツ2期EDより。なぜ敵側レユニオンのマーチがエンディングか、アークナイツにおける「救うべき弱者」とは…

そしてなにより、(ある程度戦えるまで急ぎたい効率的なゲーマーとして、) アニメを見れば「ゲーム中のメインストーリー序盤はスキップで大丈夫」になる。これがとにかく助かる。年中イベントが押し寄せるソシャゲにおいて、いち早く第一線に追いつくことが最初の目標と考えている。モチベが圧倒的な最序盤で、時間をレベリング一本に費やせるのは精神的にすごく楽だった。

これまでプレイしたソシャゲは半年程で「もうやってられっか~」と下向きな別れ方しかしていないので、せっかくならもう少しロングスパンで楽しむプレイングを組み立てようと考えていた。
そこで、2つのルールを決めた。体調に合ったペースを常に意識すること、関連作品を楽しむことだ。

そもそもアークナイツ自体、非常にコンテンツの多く骨太なソシャゲなのでとにかく時間がかかる。片っ端から報酬を集めようものなら途方もないマラソンになるだろう。イベントを最低限回せる程度の汎用戦力が出来るまでおおよそ2-3か月かかったので、文字通り気楽にゆっくり楽しむのが一番だ。
AC6をプレイした時は意図的に放置していたし、ストーリーも気が向かない時はスキップするし、攻略を調べるのも特に縛らない。それくらい突き放していた方が継続的な負荷が少なく、長続きしやすい。

例えばメインストーリー7-8章はとにかく情報量が多く、年末年始はこれに全部溶けた。他のイベントストーリーも例にもれず長いため、過去イベントをイチから全部やり込もうなら間違いなく胃もたれする。

ようやくこの日記で一番言いたいところまできた。
アークナイツの世界観上、古典のオマージュが多数登場する。インターバルの間、僕はその古典を(無理のない範囲と頻度で)色々巡っている。これがすごく楽しいし、マンネリ防止にもなる。
最近はゴッドファーザーと完全なるチェックメイトを観た。めっちゃ面白かった。


アークナイツを始めて1ヵ月経った当時、4周年を祝う大規模イベントとして孤星が実装された。 一応、危機契約#12が着任と同時に開催されていたが、流石にそちらは参加できなかったので、孤星が事実上初めてのイベントとなった。

星3中心のオペレーターしかおらず、どれも昇進1止まりだったためとにかく火力不足だった。ボスはおろかエリートを倒すことすらままならない火力差で、急ピッチでインフラを揃えるべくムースやクオーラなど星4オペレーターを育成したのを覚えている。攻略動画を参考にしながら、再現性のあるクリアが出来るようにはした。

しかし、イベントストーリーは全く読めていない。これは、孤星の扱いが少々特殊なためである。
孤星は4周年記念のイベントであるとともに、舞台であるライン生命に大きく切り込むだけでなく、主人公のロドス陣営や世界観の根幹に関わる話が並行して展開する、集大成の一大群像劇である…と認識している。

だから、ストーリーは全てスキップして、情報をシャットアウトした。まだメインストーリー4章止まりの、サイドもオムニバスも開放していない1ヵ月の新米ドクターがこれを読める訳がない。
あまりにも…まだ出来上がっていない状態で読むのはあまりにもカタルシスが足りない。ライン生命も、マイレンダー基金も、ロドスもバベルも何もかも知識不足だ。あのブリキ野郎なんて全く知らないし、ケルシーの素性もわずかな予想しかついていない。「海」に至っては本当に分からない。まだ全然アークナイツを楽しんでいないのに、孤星を楽しめる訳がないだろう?

ここまで書いておいてなんだが、本当にこれだけの期待に応える程、孤星は本当に面白いのか?バズワードとエコーチェンバーで偏ったSNSが生んだこけおどしの可能性もある。
「面白いっちゃ面白いが、そこまで熱狂するかといわれたら…」というオチは全然ありえるともちろん理解している。だからこそ、終着点だけじゃなく過程も楽しむために、わざわざ高校時代の世界史Bを引っ張り出して中世ヨーロッパやロシア建国史を学び直したり、当時あれだけ苦手だった中国文化史を見直している。加えて、現代史も当然要求されるし、アニメを見ていた時はいくつかの国家と今も続く戦争が頭にチラついていた。さらに現代のエンタメも要求される。海外SFも当たり前のように色々出てくる。

アークナイツを知るために歴史や文化、古典作品を楽しんでいたら、いつの間にかそっちに軸足が移っていることがある。それはそれで素晴らしいアドが得られると開き直って、僕はこの孤星までの長旅を楽しんでいる。
どれだけかかるか分からないが、翠玉の夢まで読んだのでそろそろ孤星の読み時かもしれない。だが、その前に幼年期の終りと2001年宇宙の旅を楽しんでおきたいな… でも海底二万里も積んでるな…

僕が一番好きなアークナイツの動画がこれだ。
アークナイツは世界観説明だけでコンテンツになることを自覚している。「繰り返します。エーギルはすべての陸上文明に呼びかけます…」から始まる傲慢なスピーチがもうたまらない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?