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「はるちゃん」「なっちゃん」・・・?ほししいたけの呼び名いろいろ

春子、夏子、秋子、藤子・・・キラキラネームに対抗した「古風な名前ランキング」ではありません。実はこれ、収穫時期によって変わるしいたけの呼び名なんです。

●春子:春に発生・収穫したもの。寒い冬を越しながらじっくり育つため風味が良く肉厚。
●藤子:藤の花が咲く頃に発生・収穫したもの。時期外れということで「不時子」と書くことも。
●梅雨子:梅雨の時期に発生・収穫したもの。
●夏子:夏に発生・収穫したもの。気温の高い中で育つため成長が早く、風味が軽く傘も肉薄。
●秋子:秋に発生・収穫したもの。春子ほど大きく肉厚にはならないが、香りが良い。
●晩秋子:秋子の中でも晩秋(11月頃)に発生・収穫したもの。
●寒子:冬の寒い時期(1月頃)に発生・収穫したもの。ゆっくり育つため味が凝縮している。
さらに、雨の多い天候の中で発生したものを「雨子」、晴天続きで水分の少ない環境で発生したものを「日和子」と呼んだりもするそうです。

原木ほししいたけは、栽培から収穫まで膨大な手間と長い時間がかかります。温かみあるそれぞれの呼び名には、”わが子を育てる気持ちで育てる”という作り手の方々の細やかで深い愛情が込められているのですね。

名前で呼びたくなっちゃうかわいいしいたけ

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