なにか、大きな行動をする時に
その理由付けって
後々思考に大きく
影響されてくると思ってます。

思いだすのは
シンガポールに移住した頃。

海外移住、表向きには
教育移住や私自身、元々
海外に住むのが好きだったから。
そう言ってるし
そう思ってる。
ただ、その向こうには
別の背景もあります。

3.11に起きた原発。
その2年後に長女が生まれた。
生後数ヶ月の赤ちゃんを
抱っこしながら
灰色の空を眺めてた私は
突然、ふと東京にいるのが
怖くなった。

色々と調べて
岡山に、同じ様に
避難してる母子が集まり
集団生活をしてる家の
存在を知る。
近くの教会の牧師さんが
善意で活動してる場だった。

大人より小さなこどもは
身体の影響を受けやすい。
娘の血液検査をして分った事は
定期的に離れる事で
数値は戻るという事だった。
だから、私と娘は定期的に
東京の自宅を離れる生活をした。
家族や友人は誰も止めなかったけど
それぞれ思いがあったと思う。

(定期的な移住先で
現地の方との運命的な出会いがあり
私は2回目以降はその方にお世話に
なる事に。今でもお付き合いしてる
大切な友だちです)

海外移住は
本当に色々な理由があるけれど
そんな"逃げる"という
ネガティブな理由が
出発前には含まれてました。

一度気になると
居ても立っても居られない
そんな性格な私とは対照的な夫
でも、一緒に暮らすパートナーが
外に出るのが怖いとか
玄関入る前にコート脱いでとか
少なからずダメージを
受けてたと思います。

この、生活から解放される
そんな様な会話を私がした時
"もっと前向きな理由で行こう"
と言われました。


ポジティブな理由付けをして
新しい生活を始めよう。

私の中で凄く響いた
考え方でした。
逃げる様に出発した先にある物と
希望を持った先にある物。

先の未來は変わって来ると思う。
変わったと、思います。

東京のオフィス街とは対照的で
こどもたちに笑顔が日常的に
向けられる環境。
のびのびとした環境。
その恩恵を100%
いや、120%受けて生活できたと
思ってます。感謝しかない。

居心地良過ぎて
気がついたら6年過ぎてた
シンガポール。

コロナ禍でパパが会いに来れなくなり
ジジババにも会いに行けなくなった。
物価、家賃の高騰。
学校の経営が変わり
大きく変化があった。
私の中でも大きく変化したいと
影響与える出来事があった。

どちらかというと
ネガティブな出来事と同時に
日本への移住が決まっていった。

でも、これは変化のチャンスと
今回は自然と自分の頭の中で変換。

こどもたちに日本の素晴らしさを
伝えていきたい。
四季のある暮らしを体感させたい。

自分の国で、少し力抜いて
休憩しよう。
余裕が生まれて
新しいチャレンジする気持ちが
どんどん湧いてきた。

何か決断する時って
起爆剤になる様な
ショッキングな出来事も
凄く効果的だと思う。

でも、ポジティブな
希望に満ちた
温かい温度のある幸せとか
そんな物を先に見据えておく

それらは継続的な力になって
自分を応援してくれると思う。