楽しいは「やってみる」ことから始まる
やあ、元気ですか。
最近はたのしく過ごせていますか。
早いもので、もう社会人1年目らしいですね。怒涛の就職活動はほんとうにお疲れさまでした。
これから社会人生活がはじまるわけですが、どうですか。期待で胸いっぱいですか、それとも不安だらけですか。
まあ、たいていの人は不安だろうから、不安だらけでも大丈夫だと思います。きっとみんな同じこと思ってます。
君はまだ若くていろいろと未熟なところはあるけど、君なりに一生懸命考えて行動していることは知っているので、ぜひそれは続けてほしいと思います。
さて、今回君へメッセージ(ノート)を書こうと思ったのは、最近悩んでいたり、つらそうにしていたりする社会人が多いなあと感じているからです。
社会人って一生懸命働いてもそれが楽しさに直結するわけではないのが難しいところ。
仕事には期限があるし気楽にできるものではないけれど、できることならみんなが楽しく(すくなくともつらい状態からは抜け出せるように)なるといいなと思います。
なので、君がこれからの社会人生活をすこしでも楽しめるようにとの願いをこめて、このメッセージ(ノート)を書きます。
楽しい社会人生活に向けて、参考になれば嬉しいです。
はじめに - 楽しいってなんだろう
楽しいってなんでしょうね。働く上だと、どういう状態なのでしょうか。言葉にしてみようとすると意外に難しいものです。私は「疲れを忘れて夢中になれるものに取り組んでいる状態」かなと思っています。
楽しいことって人それぞれ違いますよね。新しいことを考えることが好きな人もいれば、すでに知っていることをもっともっと深く理解することが好きな人もいる。
君は、自分自身が楽しいって思えること、すぐに答えられますか。
正直私は今でも答えに悩んじゃうかなあ。これが分かっていれば苦労しないんだけどなといつも思います。
それじゃあ、楽しい社会人生活にするには、いったいどうすればいいのだろう。
楽しいに出会った話 - 私の場合
すこし恥ずかしいけれど、私が社会人生活の中で楽しいなと感じた経験談を1つ紹介します。
* * *
IT系の会社で働いている私は、ある日、会社内の有志の人で、技術カンファレンスが開催されている(*1)ことを知りました。
(*1) 主に、個人が立候補(その後選抜される)して、好きな技術的テーマについて知見等を発表するイベント。業務としてではなく、企画から運営まで有志によって行われていました。
「そんなことやってるんだ、おもしろい!」と思いましたね。このカンファレンスを知るまでは、会社ってもっと型にはまっているというか、自由度が低いと思っていたので、企画から何からすべて有志によるものってところに、とてもおどろきがあって。なので、どんなものなのか見てみたいと強く興味を持ちました。
そこで、このカンファレンスに参加してみよう!と思ったんです。
でも、普段は(多くの人がそうであるように)目の前の仕事に追われていてカンファレンスへ参加するような余裕は無く。
それに、担当業務に直接関係することでも無かったので、いつもの私であれば「忙しいし、どうせ参加できないだろうな」とか「忙しいときに自分がいなくなることで、周りに迷惑をかけることもあるかもしれないな」とか、尻込みして自粛するなり、諦めるなりしていたように思います。
それでも、この時は「参加したい!」という気持ちが勝って、諸々調整やら周囲への説明やらを行い、なんとか参加することができました。
そしてカンファレンス当日は(初めての参加で内心はおそるおそるでしたが)いろいろな発表を聴講することができました。
感想としては、予想をはるかに超える楽しさ、おもしろさがあり、一言で表すと最高!でした。
では何が楽しかったのか。
楽しいといっても、内容が期待通りだったとか勉強になったとかそういうことでは無かったんです。そもそも私は技術に長けているわけでもないので、恥ずかしながら発表の大半は内容が専門的過ぎて理解できていなかったように記憶しています(苦笑)。
それなら、いったい何を楽しいと感じたのか。
それは、まがりなりにもIT業界で培ってきた知識や経験を持っているいう自負があったにも関わらず、当時の自分が聞いたこともないようなワード(kubernates、openstack、IFTTT等々)がつぎつぎに出てきて、それを発表者が嬉々として話している姿に楽しさを感じたんだと思うんです。
自分の知らない世界を、それはそれは楽しそうに発表者が話しているので、もうわくわくしてしまって、話を聴いている私自身もなんだか楽しくなってしまったわけです。楽しさが伝播したのかもしれません。
当時の心境を日記に残しているのですが、およそ3000文字近く書いてあったので自分が余程熱に浮かされていたことが分かります(笑)
発表者の人は、準備して人前で発表するだけでも大変だったろうに、とにかく楽しそうに発表している姿を見て純粋にうらやましいなとも思いました。
そして、「私も次のカンファレンスの時に発表者側に回ってみよう」と思いました。
* * *
簡単ですが、ここまでが私の経験談の紹介です。
楽しい社会人生活にするには?という視点で、何か感じ取っていただけたでしょうか。
以降で伝えたかったことを具体的に説明します。
楽しいは「やってみる」ことから始まる
自分自身が楽しいと思えることって、よく分からないし、とらえどころがない。
でも、前述の私の経験談のように、一歩ふみだして「やってみる」(カンファレンスに参加してみる)ことで、たまたま楽しいに出会うこともある。
つまり、少しでも自分が興味を持ったこと、おもしろいなと思ったことについて、実際に行動に移してみること/「やってみる」ことで君も楽しいと思えることに出会えるかもしれないんじゃないかなって思うんです。
見方によっては、数撃てば当たるって考えになると思うけど、当たる可能性があるなら試してみる価値はあると思いません?
悩んだり、つらかったりすることが、楽しいことに変わることがある。それって画期的だと思うんです。
さて、ここまで読んでくれた君は、こうも思っているんじゃないかな。
前述の私の経験談は「あくまで特別なこと、一時的なことであって、普段の業務とはかけ離れているじゃないか、それって普段の業務では楽しくならないってことでしょ」とか。
実は、前述の私の経験談には続きがあります。
楽しいは「やってみる」と連鎖する
カンファレンス参加後に「私も次のカンファレンスの時に発表者側に回ってみよう」と思ってから、私はいろいろと「やってみました」。
まずは、カンファレンスの発表テーマを決めるところから。
発表テーマは、なんだか楽しそうだなという自分の興味と、当時の話題性から「ブロックチェーン」にしました。
とはいえ、耳にしたことがある程度でしか知らなかったので、それからたくさんの本を読んだり、Webの記事を調べたり、関連する団体(協会等)を調べたりしました。本は5ヶ月で20冊位読んだのではないかな。
全く知らないこと、新しいことだらけだったけど、新しい知識を吸収することは日々発見があって、成長を自覚することもできたのでとても面白かった(*2)。
(*2) 例えば、ブロックチェーンは、これまで不可能と思われていた電子データの改ざん防止がほぼ実現できるという素晴らしい仕組みを備えている。また、その仕組みの構想はWebで公開された論文が元になっているものの、その論文の投稿者は未だに誰なのか特定されていない。なんだか作り話かと思うくらい興味をそそられませんか。
また、しらべたことを周囲(会社の上司や同僚など)へ話していると、次第にブロックチェーンに関する業務の相談を受けたり、よりくわしくなるために外部カンファレンスへの参加を周囲から提起されたりもしました。
私自身、ブロックチェーンの最新動向や関連ニュースの情報を自然と追うようにもなっていました。
もともと自分が興味があってはじめていることなので面白いし、その情報もどんどん自分に集まってくるんです。
言うなれば、自分の「楽しい」ことに、普段の業務もふくめて、周囲の環境が引きよせられてくる感じ。
「やってみる」と、新しい気付きや発見があって、そこから新しい疑問や知りたいことが生まれて、また「やってみる」ようになる。この循環によって、どんどん楽しいが生まれて連鎖してくるんです。
前述の私の経験談は、イベント(非日常)なので分かりやすいと思って紹介したけれど、私は「やってみる」ことを意識的にするようになってからは、小さいことでもできるだけ行動するようにしています。
その結果、今の私は楽しいがたくさんある社会人生活を過ごすことができています。
おわりに - 君も何か「やってみる」と楽しくなれるかも
以上が、私が伝えたかったことです。
このメッセージ(ノート)を読んでくれてありがとう。参考になっただろうか。
最後に、少しだけ付け加えさせてもらってもいいかな。
私は今回のメッセージ(ノート)を書くのも書かないのも自由だった。でも、私は書いてみたい、書きたい!って思った。
それから少し時間はかかったけど、なんとか書ききることができて、今に至ってる。
今回のメッセージ(ノート)は、君へどんな風に伝わったかな?これからの社会人生活が楽しめそうって少しでも感じてもらえたかな?
いやいや全然分からなかったよって話なら、もっと上手く伝えられるように改善していかないとね。
でも、もしかしたら、今回のメッセージ(ノート)を読んだ中の誰かが、実際に「やってみる」を実践して、楽しめるようになったりするのかな?
そんなことを考えながら、わくわくしながら、書いてました。
「やってみる」の効果って、何も仕事にかぎった話ではないと思う。今回の私の「やってみる」も楽しかったよ!
君も、普段の生活、家族や友人とのやりとりの中でも面白そう、楽しそうだと思うことがあれば、どんどんやってみると良いんじゃないかな。
きっと君ならできるよ。
それじゃあ、君の社会人生活が少しでも楽しくなることを祈念して、筆を置くことにします。
それでは、また。
頂戴したサポートは、私から別の方のサポートに当てるなどしてnote内でサポートの輪が広がることに貢献したいと思います。