お正月に飾る“松”は種類ごとに意味がある!?
今年も終わりに近づいてきました。
お正月に飾る植物といえば、松ですね!
松は一年中青々とした葉を保つことから長寿の象徴とされ、古来から神聖な植物として珍重されてきました。
そんなお正月に欠かせない松には、いくつもの種類があることをご存知でしょうか?
お正月に松を飾る理由
松は、一年中青々とした葉を保つことや、千年と言われるほど、寿命が長いことから
「永遠の命」や「不老長寿」の象徴と考えられており、縁起が良い植物としてお正月に飾られています。
お正月の意味や由来ついてはこちらの記事で説明しておりますので、ぜひご覧くださいませ🎍
松の種類
生花店に並ぶ松の形状はさまざまですが、品種としては大半が「黒松」という同じ種のものです。
お正月に販売される松は、黒松、赤松、五葉松、大王松、の4品種からほとんど構成されます。
下記で紹介する松もほとんどが黒松系となっています。
若松 (品種:黒松)
正月に使われる松の中で、全国的に最も出荷量が多いのが、「若松」と呼ばれる細長い形状のものです。
門松に使われている松も、この「若松」が使われています。
若松と門松は明確な違いがないので、門松はしっかりとした大きめの若松といった感じです。
からげ松 (品種:黒松)
まっすぐ上を向いた松という点でほぼ若松と同様の形状ですが、若松のように脇枝が張り出しておらず、枝も短くなっています。
正月の仏花や、正月アレンジなどでよく使われますね。
寿松 (品種:黒松)
一箇所から葉が多く芽吹く、葉が非常に密集した形状になっています。
根引松 (品種:黒松)
自然に近い形で育て、3〜5年で、根が残った状態で収穫され、店頭に並びます。
「根付く」「地に足がつく」として縁起が良いとされています。
五葉松 (品種:五葉松)
日本各地の高地に自生する松で、枝が5つに分かれて付くことから五葉松と呼ばれています。
自生地によって吾妻五葉松・四国五葉松・宮島五葉松などさまざまな品種がありますが
生花店では「五葉松」として総称して販売していることが多いです。
ご紹介したもの以外にも、お店によっては他にもたくさんの種類の松を置いているお店もあります。
松だけでも本当に様々な品種や仕立て方があり、植物は奥が深いですね。
ぜひお店で見比べてみてください🎍