_2019-09-04_下午9

日本人が中国語を学ぶべきたった一つの理由

漢字を見慣れているから、おしまい。

まあ英語と中国語ができれば食いっぱぐれないとか、この2つで(たぶん)世界の半分近くの情報に触れられるとか、他にも理由をつけようとすればいくらでもつけられると思うんだけど、自分が心底実感したのが上の一文。

とにかくアルファベット圏の人たちにとって、漢字は地獄だと思う。調べたわけではないけど、アルファベットを含めた表音文字は多くても100文字くらいじゃないかなと想像する。一方漢字は数千。この数字だけでも、アルファベット圏の人たちの心を粉々に砕く破壊力があると思われる。
自分のクラスはセミプライベートレッスンで3人授業だったけれども、大きなクラスで勉強している人たちのほとんどが、企業から派遣されてきている人たちだった。その人たちの表情は、鬱の自分とそれほど変わらないくらい沈んでいる。

当然成績にもとんでもない差がでてくる。たぶん日本人は、そこそこ勉強したら半年でHSK5級は取れると思う。だけどアルファベット圏の人たちで最も優秀な人でもHSK3級が最高であった。漢字に慣れているというだけで、他の人たちがこん棒で戦っている中、はやぶさの剣で戦うことができるのだ。英語でとことんいじめられた俺たちは、中国語でその仕返しができるのだ。

ただ残念なことに、発音だけはそうはいかない。中国語の発音が難しいのはほぼ世界の共通認識だが、ドイツ人だけはとても綺麗な発音をしていた。ドイツ語には似た発音があるらしい(それでも声調にはすごく苦労していた)。だからよく言われるのは、日本人が中国語を学習する際には、最初に一番高い壁が現れる。それこそが発音。それさえクリアすれば、学習スピードはある程度のレベルまではスムーズに登っていくことができる。

せっかく小学、中学と9年間くらい漢字の宿題をやったのだから、ついでに中国語をやるのもいいんじゃない。

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