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新年一発目に宇都宮ブレックスが戦う琉球ゴールデンキングスの特徴まとめ

こんにちは、hiroです。
今回は新年最初のゲームの対戦相手、琉球ゴールデンキングスについての特徴なんかを約4000文字で書きました。ご感想などあればよろしくおねがいします。

第16節 vs琉球ゴールデンキングス(A)

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ブレックス新年最初のゲームは琉球ゴールデンキングスとの対戦です。このカードは初年度に沖縄市体育館で連勝して以降は1勝1敗です。ここ2シーズンはブレアリでの対戦が続いていましたが、今シーズンは沖縄での対戦になります。
琉球は今シーズン18勝7敗で西地区首位で新年を迎えました。昨シーズン後のオフに主力選手が大量に抜け、佐々HCも心労で12月に退任という状況ですがここまで勝ち続けています。もしかしたらここまで勝つことを予想していた人は少ないかもしれません。琉球は現在8連勝中で、特にホームでは12勝2敗でホーム10連勝中と抜群の強さを誇っています。ここまでは上位チーム(アルバルクと川崎)には勝てませんでしたが取りこぼしが少なく、西地区の中でも唯一安定感のあるチームという印象です。

欠場の可能性ありの選手(あくまで前節を見ての個人的見解)
宇都宮ブレックス:遠藤     IL登録:田臥、栗原
琉球ゴールデンキングス:(岸本)、田代

ブレックスは遠藤が前節欠場。7試合連続欠場中で天皇杯から復帰するのかなぁと思ったり思わなかったり。鵤も状態があまり良くなさそうなのも気になるところです。
対する琉球は、キャプテンでありオールスターにも選出された田代がアウェイ北海道でのGAME2で左足首の怪我をしてから4試合連続で欠場中。エースの岸本も年末の島根戦GAME1で怪我をしたようで、後半とGAME2でプレーしていません。琉球は翌週の天皇杯は敗退して試合がないので、どちらも無理させないのかなとも思っていますが、どうなるか見てみましょう。岸本は出てきそうな気がします。


今シーズンのスタッツ

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先ほど触れたように琉球は昨シーズンの主力選手の多くが抜けていきました。ですが、昨シーズンに負けず劣らずの好成績をここまで残しています。実際昨シーズンのスタッツ比較しても大きく変わったところがあるわけではないです。今シーズンも硬い守備力は健在で平均失点はリーグ4位、ターンオーバーの数もアルバルクとブレックスに次ぐ3位という少なさです。
その中でも今シーズン特出している項目といえば、オフェンスリバウンドとセカンドチャンスでの得点数です。これらはリーグ屈指の強さを誇っている項目になります。オフェンスリバウンドでは2位ですが、OR%というオフェンスリバウンドの機会に対して実際奪う確率は琉球が断トツの1位39.0%です。ちなみにブレックスは31.0%なのでその凄さがわかりますよね。後ほど触れるある選手が力を発揮しているわけです。

キングスは天皇杯で滋賀に敗戦後、現在の藤田HCが指揮をとっています。今シーズン佐々HCが率いた時の琉球の試合をたくさん見てるわけではないですが、佐々さんの頃と今はあまり変わっていないように見えます。そもそも試合が多かったので大きく変える暇がないはずです。変わったことといえば長谷川の出番が増えてきました。三遠時代ともにやってきた間柄で、長谷川は扱いにくいとはよく話を聞きますが藤田HCは戦力として使えると考えているのかなと思います。

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ちなみに11月のリーグ戦が終わった後の『熱激キングス!』で佐々さんが今シーズンのチームを分析していました。今後の鍵は連携で、そこが上がれば自ずと守備も上がっていくという分析です。高さはないが勝てる要素があることを体現していきたいとポジティブに捉えていました。あくまでもB1基準ではなくてCSで勝っていくチームを基準としての内容でした。いやぁ、佐々vs安齋見たかった…

ピックアップ選手

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ジャック・クーリー
今シーズンの琉球を触れる上で彼を触れないわけにはいきません。シーズン序盤は琉球にマッチするか疑問視されていた方も多いと思いますが、今は想像以上に存在感を放っています。

彼の特徴は、なんと言っても断トツでNo.1のオフェンスリバウンド。アベレージで5.5本っておかしい。。。YouTubeの映像は2019年最後の島根戦で、GAME2ではオフェンスリバウンド10本を含むトータル19本のリバウンドを奪いゲームを制しました。クーリーが取れなくても必ずボールに絡んでくれるので自ずと琉球側にボールが転びます。ちなみにオフェンスリバウンドランキング2位は島根のクウェリの3.7本。その彼が圧倒されたわけです、要注意。

ジェフ・ギブス
クーリーにマッチアップする可能性が高いのがギブスだと思います。基本的にブレックスはインサイドでの失点割合が多いですが、オフェンスリバウンドを奪われないためにもギブスの数字に表れない活躍が必須です。ただブレックスのオフェンス時には、クーリーは外まで出られないのでPnRからハンドラーがシュートを打ったり、パスを展開できる気がします。実際にアルバルク戦ではメインハンドラーの田中と安藤が連日二桁得点を記録していましたし、クーリーのPnRからのズレを利用してオフェンスも展開している場面も見られました。そこは鍵になるかもしれないです。

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渡邉裕規
田臥が今シーズン絶望、遠藤も度重なる捻挫で離脱し、鵤も前節の秋田戦で痛めるなどシーズンが進むにつれ昨シーズンのようにナベの負担が増えてきたと感じる昨今。田臥が欠場し始めた当たりからプレータイムが徐々に増えてきており、過密日程の疲れが出ているのかなぁと感じたりもします。スリーの確率は段々と収束している感はありますが、得点面で今シーズンは平均二桁得点を記録しています。ただ、佐々HCが率いていた琉球戦4試合は抑えられていたので、沖縄でナベタイムが来るか注目です!

岸本隆一
本当はブレックス戦に相性の良い並里を選ぼうと思っていたのですが、今シーズンの琉球の顔は間違いなく岸本なので。怪我の状況で出るかわかりませんが、紹介したいので岸本を選びました。多分出てくるはず。ちなみに並里は昨シーズンブレックスと対戦したGAME1で26点6アシストの大爆発で目に焼き付いている人も多いと思います。
岸本に話を戻すと、bj時代を含めても今シーズンはキャリアハイの活躍をしています。平均12.8得点と日本人ランクでは4位の多さで、3P成功率も40.3%と高確率。尚且彼の特徴はラインを関係なくディープスリーも決められるところです。昨シーズンは選手層が厚いチームの中で思うような成績を残せずにいましたが、主力選手が大量に抜けた今シーズンは琉球の顔は俺なんだぞと言わんばかりの活躍っぷりで、めちゃくちゃ気持ちが入っているのがわかります。逆に彼が凄すぎて欠場だった島根戦GAME2では琉球のスリーのアテンプトに物足りなさも感じたくらいです。今シーズンのブレックスはスリーを徹底的に打たせていないのですが、岸本がどう存在感を発揮してくるのか楽しみです。普通に乗せたくない。そして、遠藤とのマッチアップが見たい(同じ大学)。

気になるポイントと展望

結局この試合もここ数シーズンのように我慢比べになるのかなと思っています。その中でも特に気になるのは以下の2つですね。

スリーポイント
ブレックスは岸本を中心とした琉球のスリーをどのようにして抑えるか(打たせないか)。逆にブレックスは今シーズンの特徴でもあるスリーを高確率で決めきれるか。面白いスタッツをご紹介します。

宇都宮ブレックス 今シーズンの3P
全26試合平均:9.7/25.5 37.9%
ホーム12試合平均:10.8/24.6 43.7%
アウェイ14試合平均:8.7/26.2 33.2%

ブレックスはここまでリーグ2位の3P成功率を誇っていますが、ホームとアウェイでは確率が約10%も違うのです。これはかなり気になりますね。アウェイではあまり入っていないイメージはありましたが、数値を出してみるとこれ程違うとは驚きでした…スリーの確率にも注目してみてください。

オフェンスリバウンド
巷ではカビゴンと言われているクーリーを中心としたオフェンスリバウンドを与えないことは非常に重要です。そこの部分についてはジャワッドではなくてブレックスで一番フィジカルが強いであろうランドルフの起用も面白そうかなと思います。ブレックスも秋田戦のようにシュートが入らなくても我慢強くオフェンスリバウンドを拾ってセカンドチャンスに拾っていきたいところ。

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(2020/01/03 追記)
宇都宮ブレックスのランドルフ選手が契約解除されました。

琉球戦で達成しそうなブレックスの記録

日本トップリーグ通算6000得点達成
◎ジェフ・ギブス:5995得点(残り5得点)

年末の秋田戦でB1通算2000得点を達成したジェフ・ギブス。JBLやNBL、そしてBリーグで積み重ねてきたギブスの得点がまもなく通算6000得点に達するようです!鉄人!

B1リーグ3P成功率通算100本達成
◎ジャワッド・ウィリアムズ:99本(残り1本)

本数自体は少ないですが、ブレックスで本数を増やしていってほしいです。

第16節の日程

2020年最初の対決カードは以下の通り。

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個人的に気になるカードは、アルバルクvs千葉と川崎vs富山です!あと滋賀vs北海道も気になります。

おわりに

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今回は楽しみなカードだったので少しだけ長くなりましたが試合の参考になれば幸いです。琉球は来秋に新アリーナが完成予定なので、沖縄市体育館でブレックスが戦うのは恐らく最後のはずです。『がっちりマンデー』にも取り上げられた沖縄市体育館ですから、現地に行かれる方は楽しんできてください!今回の中継は、琉球戦ではお馴染みのあったさん屋嘉さんの実況解説コンビです。個人的にはドンパーディーさんも好きでした。
2020年良い一年になりますように。新アリーナは絶対に行く!!!

おしまい

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