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【観覧記】2022年12月5日、6日に見た吉本新喜劇

まだ未放送の分もあるのでネタバレにならない程度の感想。
(祇園花月の川畑週は公演が終わってて放送も無いのでネタバレしてます)
記憶力が悪くて忘れっぽいので、覚えている範囲で書きますが箇条書きになるかも。
(思い出すたびに追記していく予定)


12月5日(月)祇園花月 本公演2回目「あんたが大将?」


なべおさみさんも出演しています

川畑座長公演の楽日。

舞台は川畑さんが大将をするうどん屋さん。
店員として千葉さんと諸見里さんが働いているのですが、急にお店に千葉さんのお母さんと諸見里さんの友人が来ることになって大慌て。
実は千葉さんは母のあき恵さんに、諸見里さんは友人の信濃さんにそれぞれ見栄をはって自分はうどん屋の大将をやっていると嘘をついてました。
二人は大将で無くただの店員だということがバレたくないので大将のフリをさせてくれと川畑さんに懇願します。

次から次に人が来るから、その都度、場に適した衣装に着替えて間違えてとドタバタに。
更にそこに新たに記者や借金取りが来て、誰が大将なのか混乱していくという良くあるパターンの話でした。
お客さんのうけは割とよかったです。

座員では無いと思いますが吉本に所属のなべおさみさんが出演しています。
警察官の役なのですが、芝居の感じがなんか新喜劇のそれと違います。
座員さんも無理につっこまないので、なべさんの一人芝居を見せられている感じがしました。
川畑座長も舞台上で、なべさんがボケなのか真面目に芝居してるだけなのかハッキリしないから突っ込んで良いのか分かりにくい、みたいなことを普通に言ってました。

グルメ雑誌?記者の西川忠志さん。
うどん屋の大将のインタビューに来たのですが、ちょくちょく大将が変わるので中々話が進められず、はじめ大人しかったのが途中からキレて暴れまくります。
正直キレ方が怖すぎて、出演者も苦笑いでひいているし、お客さんもボケててこうなのか、リアルに怒ってるのを見せられてるのか分からない感じで微妙な笑いに。

多分ご本人はボケのつもりなんでしょうが、なべおさみさんも忠志さんも真面目な人なんだろうな。

借金取り役の一の介師匠も今回はいろんなパターンでボケを求められていました。
借金のカタに川畑さんの元妻の金原早苗さんを連れて帰ろうとしますが、揉み合ってるうちに違う人を連れ帰りそうになるというこれも良くあるパターン。
花子さんやあき恵さんにとどまらず、人間でもない椅子やメニュー、ハンガーまで渡されてしまい、戸惑いながらも必死でボケてました。
めちゃくちゃ困ってるし、やったらやったですべってて、これはこれで楽しかったです。

最後、川畑さんと元嫁、千葉さんと母、諸見里さんと友人が本音を語り合うシーン。
一組づつ語り合うのですが、次に話す二人が前の二人の話の影響を受けてしまい微妙に話の内容がずれていきます。
千葉さんとあき恵さんが、川畑さんらの話に釣られて母子でなく元夫婦みたいな会話になっていき、諸見里さんもそれを受けて友人との関係がズレた会話になるというのを繰り返すのですが、このシーンは中々面白かったですね。

トータルで考えるとちょっとグダグダ感があり、ストーリー的にもよくある話だったのが残念でした。


12月5日(月)なんばグランド花月 よる公演「ないないと嘆いてるんやったら、工夫したらいぃ~よぉ~」

よる公演、初めて来ましたがMCつくんですね。
昼に祇園花月で見た金属バットを再び夜NGKで見るという中々無い経験もできました。
祇園花月は九九いんごすんごすんと早口言葉、NGKはじゃんけんのネタだった。最近金属バットがかなり好きになってきてます。

後半の新喜劇。
吉本新喜劇総選挙で1位になったことで実現したアキさん座長週の楽日です。

アキさんが一人二役。
前半で黄色借金取り、後半アキコさん。
ネタバレになるから詳細は書かないけど、このシーンではいつもの定番の笑いのパターンを壊していて面白かった。

後半で内場さん、辻本さんも出て贅沢です。
飽きさせない展開でした。

最後ほぼ全員のパフォーマンスもありエンタメ新喜劇な感じ?

アキさんが新喜劇でやってきたこと、もっているものがすべて入っていて、一旦自分の新喜劇を総括してみたって感じ。
なんかここまでが第1章で、この先更に新しくて面白いものを見せてくれる第2章が始まる気がして楽しみしかありません。

あと、ひっそりと応援している若手座員さんの大塚澪ちゃんが久しぶりにNGKの舞台に立って歌っているとこ見れたのも良かったです。がんばれ~。


12月6日(火)祇園花月 本公演1回目「すち子の、遅れてきたサンタさん」

すっちー座長週が新たにスタート。

初回だからもっとグダグダになるかと思いきや割とまとまっていたと思います。すち子さんの勤める旅館に、訳ありで浮かれない様子の父娘(伊賀さん、ライラちゃん)が泊まりに来て、なんとかライラちゃんを元気にしようとする話。

比較して申し訳ないですが、ちゃんとストーリーあるから前日見た川畑座長週よりはだいぶいい。

カバさんがサンタ役なんですが、すべての登場人物が少し驚くくらいで普通にサンタクロースの存在を受け入れてしまう優しい世界観、嫌いじゃないです。

前日までNGKで座長を務めていたアキさんもでています。
黄色のヤクザなのですが、いつもの「なに~~?」の時と違うキャラというかテンションでした。
すち子さんにも途中「そのままでずっと行くの?」みたいなこと聞かれてた。2日連続で見る方としては違ったテイストが見れて楽しかったです。

今回私が一番気に入った座員さんは川筋ライラちゃん。
TVの新喜劇NEXTでも、中々なボケやギャグをかましてすべりたおしている感じのあるライラちゃんですが、今回はそういったものは一切なしで落ち込んでいる少女役を演じていました。

特に最後のライラちゃんが両親に自分の気持ちを語るシーン。
結構長く緊張感のあるシーンでしたが、気持ちが入っていて良かったです。
あれがあったからこそ、その後に続くすち子さんの静かな語りで大爆笑をうんだんだと思います。涙流して笑いました。
まさに緊張と緩和。


祇園花月の新喜劇公演はTV放送がありませんし、NGKの本公演に比べ出演者も少なかったりしますが、時々、派手さは無いけど良いもの見たなという舞台に出会えて気に入っています。

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