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パートナーシップ

数日前の勝間和代さんのカミングアウトを受けて、自分のなかでザワザワしているものを書いてみたいと思います。

勝間さんは著書はもちろん、主催されている”勝間塾”でもお世話になったことのある尊敬する女性の一人。1度だけ人狼ゲームをご一緒させていただいた際にはとてもフランクに接してくださり、魅力的な方でした。

勝間さんのカミングアウトに驚いたけれど、それ以上に

2015年の電通ダイバーシティ・ラボの調査によると、LGBTを含む性的少数者に該当する人は、調査対象者の7.6%。13人の1人の割合だ。左利きの人や、AB型の人と同じくらいいる計算になる。

という数字に衝撃を受け、そして安心しました。

安心した一つの理由は友人のお子さんが当事者だから。

まだ12才の戸籍上は”少女”。ロンドン在住。
自分の体や周囲から言われる”女性らしさ”への違和感を感じ、苦しんでいるトランスジェンダー。両親譲りのアートの才能を介して、”彼”の葛藤が伝わってくる。
多感な12才。まだ大人じゃないけれど、もう子供でもない。

この夏、姪っ子(12才)を連れてロンドンに遊びに行く約束をしているだけど、姪っ子はきっと彼の葛藤を知らない。
LGBT後進国日本の常識の中で育った姪っ子に、彼はどこまで心を開けるのだろう。彼の葛藤を知った時、姪っ子はどんな反応をするのだろう。
ただ常識が違うだけで、姪っ子が彼を傷つけてしまったらどうしよう。

勝間さんの報道を機にLGBT当事者がこんなにたくさんいるんだということを知り、月並みな言葉でいうと勇気をもらいました。

なんだ、そんなにたくさんいるんだ。
そこまで心配することでも、腫れ物に触るように扱うものでもないやん。
普通に、人と人として敬意を持って対峙すればいい。
シンプルな当たり前の結論が腑に落ちた感覚。

もうひとつは、愛や性、パートナーシップのあり方はもっと自由でいいと思えたこと。

いわゆるLGBTの当事者でなくても、
結婚、一夫一妻制度、不倫、セックスレス、子供を持つ/持たない問題etc.
パートナーシップに関する課題は誰もが多かれ少なかれ抱えていると思うんです。

社会通念や価値観に縛られているだけで、もっと自由でいい。
当事者どおしがちゃんと理解しあえれば、関係ない他人にどうこう言われる問題じゃない。
文字にすると薄っぺらい当たり前のことなんだけど、案外難しいこと。
勝間さんほどの影響力のある方がカミングアウトしてくれたことで、きっと世界は動くし、気持ちがラクになった人はたくさんいると思います。

2015年の電通ダイバーシティ・ラボの調査によると、LGBTを含む性的少数者に該当する人は、調査対象者の7.6%。13人の1人の割合だ。左利きの人や、AB型の人と同じくらいいる計算になる。

私自身左利きで、おばあちゃんに「みっともない!」って左手を紐で縛られていたらしい。幼い頃過ぎて覚えていないし、今じゃひどい人権侵害だけれれど、私にとっては笑い話。
今の子供達が大人になる頃、そのくらいの感覚で「昔はLGBTなんてカテゴリがあって、変な目でみられたよねー。古い時代だったねー」って笑って言えるような世界になっていますように。

勝間和代さんの勇気あるカミングアウトに、心から敬意と感謝を表します。
素敵なパートナーさんと、どうぞ末永くお幸せに。

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