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有田焼とマイセン

結婚して、妻の母方の祖母が、
茶碗や急須、箸置きにこだわりを
持っている方だったので、
自然とそれらに目が向くようになり、
陶器や磁器に興味をもった。

普段、ご飯をよそう茶碗や
ほうじ茶を淹れる急須などは
その祖母から譲り受けたものを
大切に使っている。

箸置きは、あるとき僕が
複数種類買った干支の動物を
モチーフにしたものを
気分次第で使い分けている。

先日、NHKの
BSプレミアムで放送された
ドイツの磁器メーカーである
マイセンの特集を見た。

面白そうだと思って、
録画しておいたものである。

当時のザクセン選帝侯兼
ポーランド王であった
アウグスト2世は、
数多くの女性を愛し、
彼女たちとの間に
約200人(その放送曰く)の
子供をもうけるくらい
女性好きだったようである。

それ以上に
当時ドイツの王侯たちが、
自分の権力を誇示するために
こぞって集めていた
日本の磁器(有田焼)に魅せられ、
自分でも大枚をはたいて
収集し始めると共に、
自国でもこの美しい白色をした
磁器を作れないだろうかと、
試行錯誤した結果に生まれたのが、
マイセンの磁器だった。

グローバル化だ、
グローバル化だと
耳にタコができるほど
聞かされる現代よりも
何百年も前から
すでに世界は密接に関連しているのだ。

磁器の話一つとっても、
その背景には広大な世界が
存在していて、
思いもよらないようなもの同士が
つながっていたりするのだから。

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