劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997)

私的星5つ★★★★★
犯人は森谷帝二
長年計画を進めていた西多摩市の都市構想が、市長のひき逃げ発覚からの失脚で白紙に戻されたため、ひき逃げ事件の真実を究明した工藤新一を逆恨み、自分の納得いかない過去の作品とともに爆発させようとした。
冒頭の事件の舞台となった黒川邸も犯人を導くための布石になっており、1時間半という時間の中で無駄なく濃密なサスペンスミステリー
ガーデンパーティーでの会話や、自らの名前を改名してまでシンメトリーにこだわる設定、森谷教授のマッチを使用する描写など、伏線の張り方、回収が気持ちよく行われている。
環状線に爆弾を仕掛けたところが力が入っているシーンで、日暮れ前に影にならない場所で爆弾を探すところ、爆弾処理の際に自分の影に気をつけて爆弾を探せといっているところが細かくてすき。
壊れた非常扉の壁越しにハッピーバースデーを祝う蘭、死ぬ時も一緒だという新一、二人が死を覚悟して爆弾の処理にとりかかるシーンはこの映画ならでは。
蘭が持っていたソーイングセットの鋏がなければ爆弾処理をできなかったので、ソーイングセットを持ち歩く女子力は大切。
最後の最後で赤を選ぶだろうと森谷教授が設定した最後のコードで、「赤い糸は繋がっていると信じたい」、と赤ではなく青いコードを切るところはこの映画を名作にしたシーン。モノクロになるところもすき。

使ったアイテム
蝶ネクタイ型変声期、キック力増強シューズ、ターボエンジン付きスケートボード、時計型麻酔銃

壊れたもの
ターボエンジン付きスケートボード、少年から借りた自転車、ビル

あと、この阿笠博士がとってもかわいい。
目がくりくりでゴールデンレトリバーみたい

#映画 #名探偵コナン

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