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アルで語ることが出来るようになる物語

あんたにも好きな漫画があるかい?

俺にも星の数ほどの好きな漫画があるんだが、最近、その好きな漫画について「アル」という仕組みがあることを知った。

要するにその好きな漫画を軸に語り合う事ができるサービスなんだが、その手のサービスは今までもいくつかあったと思う。

「アル」がちっと違うと俺に感じさせてくれたのは、そのシステムというより、運営姿勢にあったんだ。

今回はこの「アル」って仕組みについて語りつつ、俺の好きなシーンをご紹介していこうって回だ。

気になったら、あんたもあんたの好きなシーンを語ってみてくれよな。

「アル」っていう漫画愛

まずはアルってサービスってなんなんだって話だけれども、その辺はそのサービスを立ち上げたけんすうさんのnoteがあるんで、そっちを読むのが手っ取り早い。

結構熱の入った記事なんで、読んでみてほしいんだが、ざっくり言えば合法的な漫画村があれば、みんな楽しいし、作者さんも出版社も売上が上がるんじゃね?って感じらしい。

確かに俺たち漫画好きってのは、自分が感動した作品について語り合いたいもんなんだよな。

あんたもそうだろ?感動したシーンがあったら、そのシーンについて語り合いたくなるもんだよな?

でもそのシーンについて語り合うためには、そのシーンそのものを共有しないことには始まらない。
でも、ネット上で好きな漫画のスキャン画像を共有したら駄目なのは誰だってわかる。

でも「自分の漫画の全てのコマはスキャンして共有してもらっていいですよ」って許可をもらっていたらどうだ?

俺たち漫画ファンはそのシーンについて力の限り語り合えるし、作者さんはただでその漫画の宣伝をしてもらっているようなものだし、そこから漫画が売れれば出版社だって嬉しい。

個人的に残念っちゃー残念なのが、そこで救われる人の中に書店が含まれないことくらいか。

まあ、書店って業界はものすごく生き残っていくのが大変な状況なんだ。あんたの町の書店もどんどん減っていっているだろう?
俺たちが子供の頃にあった、個人で営んでいる書店なんて、影も形もないじゃないか。

まあ、書店を救うのは、俺自身ノーアイディアなので、それを誰かに求めるってのも無責任なんでこの辺にしておくけど、あんたの町にまだ書店があるのなら、たまには足を運んでなんか買ってやってくれよな。

「アル」とnoteがタッグを組んだ

そんな「アル」だが、最近noteとの連携を強化してくれたようだ。

具体的には、アルでシェアされているコマをnoteに貼り付けやすくなったってんだな。

これは嬉しい。なんつっても、アルの中だけだとどうしてもそのシーンを語り合うには文章量が少なすぎるんだよな。

noteのテキスト記事に好きなシーンを貼り付けて語ることが出来るってのは、非常にありがたい。

早速好きなシーンを語ってみる

ということで、早速俺の好きな漫画の一つであるヴィンランド・サガの一コマをご紹介しよう。

このシーンは奴隷仲間が理不尽な死を迎え、その仲間が「死」を受け入れてしまい本当に死んでしまった後のシーンだ。

仲間が「死」を受け入れたときに、「生きる」ことの価値を主人公のトルフィンとその友エイナルは再確認をする。

それほどまでに世界は残酷で、辛い。

奴隷として生き続けることの意味が見いだせない。何よりその答えがトルフィンの中にもエイナルの中にも見つけることが出来ない。

二人はその答えを見つけられなかったから仲間のアルネイズの死を止めることが出来なかった。

普通なら二人もアルネイズの死に引っ張られて自らも死の沼に向かってあるきだしてしまうと思う。

それを止めたのは、皮肉にもアルネイズの死の直接の原因を作り上げた奴隷の主であるケティルへの激しい怒りだった。

その激しい怒りはエイナルを支配していく。ケティルが目の前に現れた瞬間にその怒りは破裂してしまった。
それが怨嗟の呪いの入り口であると知っているトルフィンは必死で止める。

果たして、エイナルの怒りは自らの内に閉じ込めらる。
それが「自由」という新たな呪いへの原動力となる。

そんなシーンだ。

パンドラの箱を開けてしまったパンドラの最大の罪はいったいなんだったのか?
それは全ての災厄を解き放ったことではなく、もしかしたら最後の「希望」を解き放ったことなのかもしれない。

このシーンは「希望」を持つという呪いが二人を支配した瞬間なんだ。

なあ、あんたはどうだい?

あんたの好きな物語を語ってみてくれよ。

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